毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

教会群と幼稚園

2011-10-21 23:49:49 | ささやかな小旅行

 

 

 

函館西部地区といえば、やはり誰もが思い浮かべるのはあの教会と坂道でしょか。

 

娘はこの教会群の一画にある幼稚園に通っておりました。

生活圏だったんです。

当時は幼稚園バスなんてものはありません。

3年間、お休みの日以外はずぅっと教会横を歩いて、あるいは車で送り迎えしておりました。

あ、それでも年長さんあたりでは週に1回だったか、

園児集団を先生が近くの汐見坂の中腹まで、

小さいの連れて送ってくれる日があったでしょか。

給食などなくお弁当、朝送っていったと思ったら、あっという間にお迎えに走る日々でした。

幼稚園から戻ったら、今度はお友達と遊ぶ送り迎え。

 

 

我が家を出たら、坂を下り、ロープウェイ山麓駅、水元前の道をずんずんお手手つないで歩き、

(日暮し通りと名がついているのをたった今知りましたっ!!あ、そうだったの?)

つきあたりが、

 

 

函館聖ヨハネ教会。

ここの教会の駐車場にはお世話になりました(笑)。

なにせ周りは坂だらけ、平らで広い場所は貴重でして。

観光客や車両も多いですし。

ちょうどここの教会からさらに上の坂(チャチャ登りの一本手前)に幼稚園の仲良しの男友達が住んでおりまして、

ここの駐車場で遊ばせてもらいました。

…真面目に落っこちるような坂でして(爆)。いやぁ、すごかったです。

ひぃちゃん(その男の子)のことは覚えていても、ここの教会のことは覚えてないようでして…

 

この写真もそうなのですが、

ついついこちら側が正面のように思ってしまっています。

正しくは、函館ハリストス正教会の前の道に面しているほうが正面なんでしょね(笑)。

そちら側の階段から入ったことは…あれ?きっと1,2回なのではと思います。

 

 

 

東本願寺の黒い大きな屋根を見ながら、ここの角を左手に。

大三坂とチャチャ登りにぶつかります。

 

 

 

カトリック元町教会。

一応寄ってみる。

 

 

 

司祭館。

こちらもいいと思うんですけど、やっぱり写す人は少ないかと。

 

 

 

変わらぬ懐かしの石垣と風景。

そして、

 

 

函館ハリストス正教会の門。

 

 

 

私ね、ここの教会の鐘の演奏をもう1度聴きたかったんです。

2度。2度だけ、運よく神父さん?のナマ演奏にぶつかったことがありまして、

感動したんですわ。

その音色もさることながら、演奏する神父さんが両手両足でロープを操って、

それはそれは見事に鐘でメロディを奏でるのです。

もうマジックといいますか、ミラクルといいますか、あ、なんだか安っぽい表現ですみませんなんですけど、

高い塔のドームの中でローブ姿の神父さんが舞うような演奏なんです。

そうよね、ガンガン寺とも呼ばれてますものね。

残念ながら、平日滞在でしたので観られませんでしたが。いやぁ、残念っ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほら、鐘が見えてます。

 

で、中を見学できるようになってました。

200円の寄付金を納め聖堂内へ。

あ、撮影禁止です。

復活聖堂内は意外と狭く、正面一面に聖像の絵が。

 

ここで寄付と祈りを捧げたのがよかったのか、

まさに神のお導きなのか、直後に嬉しい出来事が起こりまして。

 

 

このハリストス正教会の横が、娘が通った遺愛幼稚園なんです。

懐かしの幼稚園。

 

 

 

 

 

ハリストス正教会の横門から出て、坂の上から園庭の遊具を懐かしみまして。

私だって3年間送り迎えしましたし、役員さんもやったし、

行事には必ず参加してましたし、思い出みちみちの懐かしい幼稚園でもあるわけです。

 

『ねぇ、寄って行こうよ。事情話したら中に入れてくれるよ。観たいでしょ?』と私。

『観たいけどさぁ、まだちびっこいっぱい遊んでるし…ここからでいい』と娘。

 

確かに卒園してから20年は経っているわけです。

突然卒園生といえども観光客が現れたら、

それにまだ放課後?(なんていうんでしょ、通じてください)ではないわけですし。

そうよね、ここで味わうことにしようと、坂を下り、園の門まできましたら。

 

一台の車が園の敷地内に入ってゆきまして。

その横顔に見覚えがあるっ。

あ、あれは○○先生っ!いや、違うか?20年だぞ、20年、でもやっぱり○○先生ではっ??

娘もうっすら覚えているよな、自信がないような…

 

車から降りてきたところに声をかけまして。

 

わ、20年後の○○先生でしたっ。

って、私も娘も20年後なんですけど(爆)。

 

それがね、先生娘と私を覚えていてくださったんです。

関係者しか知らない事実、

娘が『おとうさんの顔を茶色のクレヨンで塗っていた』ことを覚えていたっ!!

夫、年から年中真っ黒なんです。

間違っても肌色のクレヨンでは、それはおとうさんではないとオサナゴコロに思っていたようで。

その絵を見て先生と大笑いしたことがあるんです。それをしっかり覚えてた。これは間違いない。

(いえ、大笑いをしたのは私です)

いやぁ、嬉しいですわ。

先生も喜んでくださって、『園内観ていってください~』と。

 

お言葉にすっかり甘えて、懐かしの幼稚園を。

ね、ハリストスの神様のご加護かお導きでしょか。

 

 

 

 

艶艶光る床に階段の手すり、小さな椅子に小さな部屋。

おうたを歌ったピアノにお道具いれの棚。

娘より私のほうが悲鳴ですわ(笑)。

 

 

もちろんお子様サイズで低い。

そう、幼稚園のトイレが一番覚えていて、年に数回夢に見るそうで。(官軍のお墓もですが)

先生が嬉しそうに案内してくれたのが、新園舎。

横に増築したそうで、確かに昔はなかったなかった。

その2階部分から1階へと階段の横に大滑り台がついておりまして。

あ、こりゃおこちゃま喜びそう、いいな、いいな、こどもっていいな。

で、大人も滑ってもいいそうでして(笑)。

 

 

 滑ったっ(笑)。

ただ大人の場合は、加速が激しいのと、着地時に腰を打つ危険性があるので、注意してくださいとのことでした(笑)。

この幼稚園を卒園して良かったなと。

○○先生、若い先生方、ちびっこ諸君、ありがとうございました。

 

 

 

 

思い出の詰まった、遺愛幼稚園でした。