拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

エディト・マティスの「恋とはどんなものかしら」

2017-03-26 11:50:29 | 音楽

アメリカの防衛長官はマティスさん。マティスと聞いて私が最初に思い浮かべるのはエディト・マティス(ソプラノ)。昔、ある人と「マティス」について話をしててどうも会話がかみ合わないなと思ったら、相手方は画家のマティスのことを言ってて私はエディト・マティスのことを言ってたからだった。まあね。例えば「マティス」でぐぐるとたくさんでてくるのはジェームズ・マティス(国防長官)で、次がアンリ・マティス(画家)だから、そのときのかみ合わない会話の原因は私だったのかもしれない(だが、こういうことにメジャーもマイナーもない。「ベートーヴェン」といったら断固犬だという人だっている。音楽ファンなら「マティス」=「エディト」だろう……いや、ヒンデミットのオペラに「画家マティス」ってぇのがあるから、そうとも言い切れない)。リンクした映像は1966年でマティスは28歳。この3年前、ベルリン・ドイツ・オペラの引越公演でベームがケルビーノ役で連れてきたのがマティスで、当時の音楽ファンはその愛くるしさにキュン死したそうだ。例の、一生カラヤンの悪口を言い続けた某(亡)評論家もファンになっておっかけたのだそうだ。因みに、私はマティス来日時8歳。オペラといえば、「闘牛士の歌」くらいは知ってたかもしれない。マティスを最初にレコードで聴いたのはモツレクだった。清澄な歌だな、と思った。かなり後に、ソロ・コンサートを聴きにいったとき、アンコールで「恋とはどんなものかしら」のイントロが流れた瞬間客席から拍手がおきた。1963年に胸キュンした人の生き残り(失礼!)だと推察した。因みに、このアリアの「Voi che sapete che cosa è amor」の「cosa è」は「コーザエ」と歌う人と、「コーゼ」と歌う人がいるが、マティスは一貫して「コーゼ」だった。

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