雲南、見たり聞いたり感じたり

雲南が中心だった記事から、世界放浪へと拡大中

語学留学でセブに行く75 ボホール島からセブ島へ

2021-02-06 17:08:59 | Weblog
写真は帰りに乗船したフェリー・スーパーキャット。他にオーシャンジェットというフェリーも同じ航路で走る。行きはオーシャンジェットだったが、装備に大差はない。

【セブ島に戻る】
楽しかったボホール島に別れを告げ、1時間40分間かかるフェリーでセブ島へ帰ります。冷房の効きすぎたビジネスシートに懲りて、今度は船上に屋根がついているだけの一般席にしました。窓のない、冷房のない、自然の風が通り過ぎるデッキに椅子を固定しただけの席です。

 より景色を生で見たいと、船べりの席にしたところ、今度は息もできないくらいの風圧がまともに顔に吹き付けてきます。これたまらん、と今度は場所を移動したくても、人が多すぎて席を立つことすらできません。アイランドホッピングの船がいかに快適か、しみじみとわかる船旅でした。

こうして出発したときと同じふ頭ピア(Pier1)に夕暮れ時に到着しました。

夕飯を食べてから宿舎へ帰ろうと考えたのですが、港の周辺には外食できそうなところは見当たりません。ふ頭は大型貨物船がとまる船着き場から輸送のための大型トラックがびゅんびゅんと行きかうだけの、街はずれだったのです。

人っ子一人なし。街もみえません。暮れかけた夕日がいつのまにか薄暮になり、不安が一気に押し寄せてきました。タイミングを逸してタクシーもなし。外国人が利用しそうなふ頭でこんなことってある?

【宿舎へ戻る】
そこで、まずスマホを立ち上げて位置情報をオンに。通信が不安定ながら地図を見ると、この間、学校主催のシティツアーで立ち寄った公園に続く大通りに接続している道の先に立っていることがわかりました。その公園を起点に一直線にずんずん歩けば、40分ほどでロビンソンガレリアモールにたどり着けるようです。そこに行けば、ともかく安定した通信手段も確保でき、グラブで呼んだタクシーにも乗れるかもしれません。

暗闇のなか、それなりの荷物を持ってほこりっぽく、やたらに広い6車線道路のコンクリートの端っこをモール目指して歩きだしました。ちょっとした叢からは、ネコの声や虫の音が立ち上ります。ときおり、手が無造作に落ちているので、びっくりしてみると、人が昼寝(夕寝?)をしていました。

やがて街はずれの雑貨屋などが連なる小さな町が横丁に見えました。服装は貧しそうで、治安も悪そうです。なんといっても町だというのに、街灯すらなく、家々からもえる明かりも控えめで、こちらを見るまなざしのみがギラギラと光っていました。

これぞ、セブ島です。
この島では外国人の目で見て快適な空間はショッピングモールとホテルの空港だけ、というのが実態なのです。
 市中のタクシーが値段をふっかけるのもセブの経済格差ゆえ。街を整備して、公共の空間を快適にしない限りは、流しのタクシーに気軽に乗ることはできない島なのです。

戻ったばかりだというのに、早くもボホール島に流れる、ゆったりとしたと時間と空気を懐かしく思いだすのでした。
(ボホール編・終)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 語学留学でセブに行く74 バ... | トップ | 語学留学でセブに行く76 マ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事