たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

花を追って3月が去る。明日から4月です。

2015-03-31 09:33:02 | 散策の詩

♪♪椿咲く春なのに~ (徘徊人には、別に深い意味はありませんので‥)

完全リタイアの徘徊人なれど、
2、3月は何かと忙しかった。





この季節は花が次々に咲き出して、
撮り溜めのままになってしまっている。





Web PHOTOには桜・さくら・サクラが溢れているので、
へそ曲がりのたにしの爺は、椿の花で3月を締めます。
椿は冬枯れしない艶やかな常緑樹で「木の春」と書きます。



徘徊コースの春日八幡神社にはヤブツバキの森があります。
群生し椿が咲き続けています。



花の少ない冬から咲いていて、
2月はじめはころは木元に2つ3つの落ち椿が転がっていましたが、
この頃は花の塊りが敷き詰めたように道端を染めています。



落ざまに水こぼしけり花椿(松尾芭蕉)
椿落て昨日の雨をこぼしけり(与謝蕪村)



赤い椿白い椿と落ちにけり(河東碧梧桐)
いま一つ椿落ちなば立去らん(松本たかし)

フェルメールの16作品目「天文学者」を観賞できました

2015-03-30 08:20:22 | 展覧会・美術展

東京・乃木坂の国立新美術館で『ルーヴル美術館展 』
日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄――
が開かれています。2015年2月21日(土)~6月1日(月)
ヨハネス・フェルメールの「天文学者」を観て来ました。



展覧会はパリのルーヴル美術館のコレクションの中から、
16世紀から19世紀半ばまでのヨーロッパ風俗画83点が出展されています。



「風俗画」とは、人々の日常生活の情景を描いた絵画で、
家事にいそしむ召使い、つましい食卓につく農民の家族、
身分や職業を異にする様々な人々の日常を描くものです。



展示品にはフェルメールの《天文学者》が初来日しました。
ティツィアーノ「鏡の前の女」、クエンティン・マセイス「両替商とその妻」など、
目を引く作品もありましたが、たにしの爺が一番、良かったと思ったのはスペインの画家、
ムリーリョの「乞食の少年<蚤をとる少年>」でした。



ぼろを纏い、ノミを取りながら物乞いする少年。
悲惨な情景であるはずが、なんとも言えない明るさが醸しだされています。
あの優しい聖母像や子どもらを描いてきたムリーリョの筆によると、
こういう雰囲気になるのだろうか。不思議な明るさに満ちています。



風俗画の多彩なテーマは当時のヨーロッパが身分や貧富の差もリアルに、
農作業、食卓、女性の家事労働など各階層の生活ぶりが描かれています。
中世ヨーロッパ絵画の占める宗教を題材にした大型作品や自画像などに比べ、
比較的小型作品が多いです。
絵を飾る場所が教会、宮殿、お城から一般家庭にも広がったことが分かります。



これまで、フェルメール絵画は、
2007年の秋にこの美術館で「牛乳を注ぐ女」を観賞して以来、
32点しかない世界の至宝「フェルメール」の絵画のうち、
半分の16点と東京で対面できたことになります。

2008年秋、東京都美術館で「マリアとマルタの家のキリスト」
「ディアナとニンフたち」「小路」「ワイングラスを持つ娘」
「リュートを調弦する女」「手紙を書く婦人と召使」
「ヴァージナルの前に座る若い女」の7点。
2009年夏、国立西洋美術館で「レースを編む女」
2011年春、渋谷のBunkamuraで「地理学者」
2012年春、渋谷のBunkamuraで「手紙を読む青衣の女」「手紙を書く女」「手紙を書く女と召使い」
2012年夏、東京美術館で「真珠の耳飾りの少女」「ディアナとニンフたち」
2012年夏、国立西洋美術館で「真珠の首飾りの少女」を観賞してきました。
そして今回の2015年春、国立新美術館で「天文学者」で16作品になりました。



これまで対面した作品でイチオシは、やはり初めて対面した「牛乳を注ぐ女」でしょうか。
キラキラ輝く光あふれる絵画を、何度も並び直して見つめていました。
今回の「天文学者」はこれまでのフェルメール絵画の光が少なく、キラキラもブルーも乏しく地味なものでした。





この美術館の空間に浸ると、来る度に転地療法の気分になりますね。





国立新美術館はちょうどサクラがほころび始めた26日でした。
美術館の外は咲き始めたサクラに彩られ、
とても心地よい美術館めぐりになりました。





ミッドタウンを散策し日比谷線・六本木駅まで歩きました。

国立新美術館でフェルメールの天文学者を見てきました

2015-03-28 16:38:49 | 展覧会・美術展

いま、東京・乃木坂の国立新美術館で『ルーヴル美術館展 』
日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄――
が開かれています。2015年2月21日(土)~6月1日(月)
国立新美術館はちょうどサクラがほころび始めた日・26日で、
とても心地よい美術鑑賞の日になりました。

フェルメールの《天文学者》など、展覧会の詳細は後日アップしますが、
国立新美術館とサクラのをフォトチャンネルにまとめました。





「ペタンク」って初めて、大会を取材しました。

2015-03-26 08:14:45 | Journalism

知り合いの3人組が、
県大会(千葉県オープンペタンク大会)に出場すると聞いて撮ってきました。



3人組の一人と1月に飲んだとき、現役をリタイアした後、
ペタンクのクラブに入ったことは聞いていました。
いろいろ講釈は聞いていましたが、実際に見たことはありませんでした。





ペタンクとは、地上の”カーリング”のようなスポーツだということです。
まあ、似ていると言えば、言えなくもありませんが、
氷上で美形の女性が、ストーンを滑らせながら黄色い声を発している、
2015年世界女子カーリング選手権札幌大会のような、華々しさはまったくありません。





熟年男女の競技者がが組みになって、決められたフィールドのなかで、
サークルの中に立ち、目標の小さな球(ビュットという)に向かって、
鉄の玉(ブールという)を投げあって、投げるというより、
手の平を下にして鉄玉を持って、抛るといったほうがいいです。



相手のボールに当ててはじき飛ばしたり、味方のボールに押すように当てて、
ビュットに一番近く鉄球を寄せることによって得点を競います。
チーム戦なのでチームワーク・連携が勝敗を左右します。



ゲームは、トリプルス(1チーム3人)、ダブルス(1チーム2人)、シングルス(1人対1人)の形式があります。
トリプルスでは、各自が2個のブールを、ダブルス、シングルスでは、各自が3個のボールを投げるます。

詳しいことはこちらのサイトで見てください。ペタンクやりませんか



参加チームは43でした。県内、市内はもとより、
北海道の選手がいるチームから、岩手、愛知、新潟、群馬など、
全国各地から参戦していました。



試合はトリプルス(3人で1チーム)、予選は4チームのブロック(全11ブロック)によるリーグ戦です。
決勝は各ブロック1位と2位(上位5チーム)の16チームが決勝トーナメントでトップ3を競いました。
決勝に進出できなかったチーム同士は、交流試合を楽しみました。



知り合いの3人組チームはEブロックで、
初戦の相手は強豪チームでさすがに試合巧者。後半粘ったが11対3で負け。
2試合目も連携が乱れて11対0で完敗でした。
次の試合へ必勝を期して、ミニミーティングで立て直しました。
3試合目は、気合の入った連係プレイと前の2試合とは、
コートが変わったこともあって、コースの読みもよくなり、前半からリード。
後半は1点差まで追い上げられましたが、かろうじて逃げ切りの1勝を上げました。
ブロックの成績は1勝2敗で、トーナメント大会には進出なりませんでした。





氷上のカーリングはストーンを離してからコースを変えて、
回り込んだり、ガードすることがテクニックになりますが、
ペタンクは一度手を離したらどうすることも出来ません。
地表の凹凸や傾斜を読んで投げるのはゴルフのパットにも似ていますが、
プレーヤーがなんとも熟年者の男女。中には80歳台の女性も参加しているという。



大会の主催者に話も聞きました。
フランスが発祥のペタンク。日本オリンピック委員会(JOC)にも加盟が認められ、
2024年のオリンピック開催に立候補しているフランス・パリが
会場に決まれば、
オリンピック種目に採用されるのは確実だ。

それに日本体育協会の加盟団体になれれば、
小中学校の学校体育にも採用されるようになり、
競技人口も若くなると希望を述べていました。



そうなればお年寄りチーム対中学生チームなどの対抗戦など、
出会いや触れ合いの場として、地域のスポーツ振興にもなるし、
一人勝手ではチームが成り立たないことから、連帯感の醸成という教育効果にもなるので、
老若男女ともに「ペタンク」の普及を期待したいです。

ご近所ブロガーから、イカナゴの釘煮のお裾分け

2015-03-24 14:49:03 | 頂き物
兵庫播磨のご出身のブロガーフレンドから、
郷里からイカナゴの釘煮が届いたので召し上がってと、
お裾分けを届けてくれました。



先ごろ、テレビの旅番組でも紹介していましたが、
いまの時期は兵庫播磨地方はイカナゴの漁期だという。
明石海峡に春を呼ぶ魚として知られていると、
大量のイカナゴと大鍋に濃い飴色した釘煮が映し出されていました。



あの釘煮がいただけるとは夢にも思わなかったことで、
早速美味しくいただきました。
生姜、山椒の風味が効いたいい出来になっていました。
ごちそうさまでした。

2015年 春の高校野球・センバツが開幕しました

2015-03-21 13:03:08 | Journalism

きょう21日は春彼岸の中日・春分の日です。
地表の草木は萌え出で、木の芽はふくらみ、
山河自然・里山は饒舌のときを迎えた。



「春はセンバツから」と言われます。
春の風物詩として若人もオールドも春を感じる叙事詩です。
なにせNHKが全試合を完全中継するイベントです。



きょう(21日)、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で、
第87回選抜高校野球大会が開幕しました。
(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)
今年は高校野球(夏の選手権大会)が始まって100年の節目の年になりました。



選手を代表して、敦賀気比(福井)の篠原涼主将(3年)は、
「グラウンドに チームメートの笑顔あり 夢を追いかけ 命輝く」
の短歌を盛り込んで選手宣誓をしました。




国旗掲揚とともに国歌を独唱した、
全日本学生音楽コンクール声楽部門1位になった、
足立歌音さん(帝京高校3年)の張りのある、
透明感に満ちた素晴らしい歌声がグランドに響きました。
これまでスポーツイベントで国歌は何回も聴きましたが、
これほどの静謐な国歌独唱は聴いたことがありません。
開幕を飾るファインプレーでした。

そして大会歌です。春の甲子園テーマ曲
作詞:阿久悠/作曲:谷村新司の『今ありて』




たそがれのたにしの爺にも、
この歌声には萌え出でる時めきが覚えます。
なんと言っても詩がいいですね。












『今ありて』
新しい季節のはじめに/新しい人が集いて
頬そめる胸のたかなり/声高な夢の語らい

ああ甲子園 草の芽萌え立ち
駆け巡る風は/青春の息吹きか

今ありて未来も扉を開く
今ありて時代も連なり始める

踏みしめる土の饒舌/幾万の人の想い出
情熱は過ぎてロマンに/花ふぶく春に負けじと

ああ甲子園緑の山脈
たなびける雲は/追いかける希望か

今ありて未来も扉を開く
今ありて時代も連なり始める
今ありて時代も連なり始める

 たにしの爺、センバツの記憶は、
初出場優勝の飯田長姫高のワンマン投手光沢とか、
なぜか、センバツは初出場優勝が多いですね。
浪商の牛島、香川とか、作新の八木沢とか、
母校が初めて出場したときとか、
もう古すぎますね。

初めて大宮駅の外に出て「氷川神社」に行きました

2015-03-17 12:53:56 | 国内旅行

参加している公民館サークルの集いで大宮に行ってきました。
「盆栽村」「大宮公園の梅まつり」「氷川神社」を回りました。



大宮駅は故郷への往来では必ず通過する駅でしたが、
これまで一度も駅の外に出たことがありませんでした。



まず駅から15分ほど歩いた「大宮氷川神社」に行きました。
大宮氷川神社は、案内書によると――
伝承によれば約2400年前に出雲大社から勧請したとされる古社中の古社ということです。
日本武尊が東夷平定の祈願をしたとされます。



一の鳥居から北にまっすぐ2キロも続く長い参道で知られていて、
直線の参道では日本一の長さで、ケヤキ並木が続いています。
二の鳥居は、明治神宮の落雷した大鳥居を移築したもので、
現存する木造鳥居では関東最大です。





二の鳥居をくぐった先、右側にあるケヤキの巨木にはパワーがあります。
三の鳥居をくぐると境内になります。





拝殿前は、仲睦まじい出雲の家族神に相応しい温かい気で、
心が和み、幸せを感じるパワースポットです。





巨木が立ち並び、さすが関東一のパワースポットといわれる、
重厚な社殿と神さびた雰囲気が境内を支配しています。
脇にある社殿では結婚式も行われていました。
このあと、大宮公園、盆栽村と回りましたが次の機会に報告します





今回のサークル活動は旧大宮地域を訪ねることでした。
大宮駅で初めて下車しました。何だこれは大都会ではないか。
巨大ビルや商業施設、イベントアリーナなど密集しています。
この辺りを総称して「さいたま新都心」と名づけられている。



今回、大宮市という行政区がないということも知りました。
平成の大合併で浦和市・大宮市・与野市の3市が合併して、
さいたま市になって大宮市は行政的には大宮区ということです。
こんなことを、埼玉県民に聞かれたら怒り出すでしょうね。
もっとも「さいたま」といわれるより、
「さいたま都民」という方が心地が好いらしいです。
西日本の人には東京も埼玉も区別が付かないそうです。
 千葉には「東京ディズニーランド」があるし、
「幕張新都心」もあります。


4年目の3・11、こぶしの花がほころび始めていました

2015-03-11 20:30:30 | Journalism

きょうは11日は、東日本大震災から4年となり、各地で追悼行事がありました。

――発生時刻の午後2時46分に合わせ、さまざまな場所で黙とうがささげられました。
死者は1万5891人、行方不明者は2584人。
津波で家を失ったり、原発事故で郷土を離れたりした約23万人が、
いまも避難生活を送り、関連死も3194人に上る。
被災者は、犠牲者への鎮魂の祈りとともに傷ついた古里の復興を誓った。
(この稿、毎日新聞デジタル版から)



♪♪白樺 青空 南風/こぶし咲くあの丘
北国のああ北国の春/季節が都会ではわからないだろと
届いたおふくろの小さな包み/あの故郷へ 帰ろかな帰ろかな♪♪
(歌、千昌夫、作詞、いではく、作曲、遠藤実)



久しぶりに晴天になりました。
何時もの徘徊コースの自然公園に行くと、
歌詞のように、こぶしの花がほころび始めていました。



私も今日のひと時、厳粛な気持で過ごしました。
4年前の私・たにしの爺は未だ現役で勤めていました。
都心の虎ノ門から一日がかりで帰宅しました。
その日の記録がデータに残っています。



ファンから河津桜の写真が届いたので、借用してアップしました

2015-03-08 10:40:15 | 頂き物

面白くもない「徘徊たにし」のブログが気に入って、
よく見ているという方から何枚かの写真が届きました。
神奈川県の松田町の河津桜を見てきということです。





松田町は足柄平野の丘隆地斜面に、
早咲きの河津桜約260本と菜の花畑が広がり、
知る人ぞ知る河津桜の名所だという。





この時期に「まつだ桜まつり」が開催されている。
サクラ祭りにバスツアーで行ってこられたという。
きょう8日のTBS「サンデーモーニング」のお天気コーナーの背景になっていましたね。



祭り会場では手作りの雛の「つるし飾り」が見ること出来たと、
見事な写真もありました。





河津桜は蕾が咲いたり閉じたりするので、花のときが約一か月続いて、
ゆっくり楽しめると言われています。
いい目の保養をされたようですね。
写真の提供ありがとうございます。
ご自身のブログも公開してみて下さい。