たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

ドウダンツツジが真っ赤に染まる頃でした

2023-11-25 11:42:33 | 散策の詩
運命の日から一年――令和5年11月25日
ドウダンツツジが、真っ赤に染まっていましたね。
令和4年11月24日の自然公園の記録を見ています。
今年の秋風景は遅いです。風の中を歩いています。







あなたが居なくなって一年になります。
あなたと歩いていた公園に来ています。
あなたは居ないけれど何時も見えます。
あなたが最後に見た公園の秋風景です。







この林を過ぎるとバラ園になる。
春は芽吹きが鮮やかに天を彩る。
夏は緑陰の木陰の道に風が渡る。
秋から晩秋は落ち葉道に変わる。
冬は裸枝が天を突いて風に鳴る。







バラ園のベンチはランチ指定席でしたね。
コロナ禍になってからはよく来ましたね。
公園友だちと会うことも楽しみでしたね。







あの日「またね」と言って手を振った。
それから十数分、あなたは風になった。
「またね」は永遠に果たせなくなった。







あなたは今何を見て何を思っています。
あなたは今は観音様の胸の中にいます。
温室のベンチで温まり微睡んでいます。







「たにしのアブク 風綴り」ブログは終了します。
2005年9月に「風が来た」と始めてから18年余り、
たにしは冬眠します。「夢の中」を歩いている…。

秋桜コスモスを挿してあげました

2023-10-13 11:35:27 | 散策の詩
令和5年10月11日、秋天コスモス晴れ。
コスモスの原っぱ。今年は一人で来ました。





いつも二人で来たコスモスの原っぱ。
「幻か現か」花の先にあなたが居る。
思い出を歩く先にコスモスが揺れた。





巡った原っぱの道を覚えていますか。
み仏様の花園に咲いているでしょう。

今日は、あなたの生誕記念日でした。



「秋ひがん」白い曼珠沙華

2023-09-22 10:42:45 | 散策の詩
令和5年9月22日 秋のお彼岸です。
今年の彼岸花は茎が伸びて、例年に比べ「ノッポ」だという。
今朝のNHKラジオで話題になっていました。

彼岸花と言えば朱色が定番ですが、
白い花も咲いています。

彼岸花は「曼珠沙華」とも言われています。
サンスクリット語で「天界に咲く花」という意味だという。
み仏様の花園です。

花言葉は幾つかあるようですが、
ここでは「哀しい思い出」を採りたい。
「天涯の花」あなたです。



前山寺、安楽寺、信濃国分寺--塔を巡りて初盆の夏が往く

2023-08-30 11:54:28 | 散策の詩
暑くて、苦しくて、寂しかった夏もどうやらしのげそうだ。

いつの間にかセミの鳴き声が消えて、
虫の集く声が高まってきていました。
祷り―あなたの初盆の夏が往きます。

心をしずめる一人旅をしてきました。
二人で行った旅、見た塔もあったが、
二人で行く予定の塔も、ありました。

・前山寺、二人で行く機会を逃しましたね。
国の重要文化財で「未完成の完成塔」といわれる三重塔。
「クルミおはぎ」で観光バスも止まる有名なお寺さんですね。
訪れ時には誰も居ませんでした。









・別所、北向観音、ここは何回も行きましたね。
「愛染カツラの木」が大きく茂って居ました。



・常楽寺、北向観音の本坊です。茅葺の本堂。
あなたの生家のお寺さんが懐かしいでしょう。







・安楽寺、ここも三回くらい行きましたね。
曹洞宗、生家と同じ宗派ですね。
母方の出自の菩提寺です。
境内の奥の高台に立つ調和美が空気を静める国宝・八角三重塔。







・信濃国分寺、ここも縁日で行きましたね。
三重塔は国の重要文化財です。
裏の蓮池が有名です。





トップの蓮の写真はこの池で撮ったものです。
お釈迦様です。

八か月ぶりの「たにしブログ」の更新になりました。

今年の紅葉はきれいだったが、落ち葉道は悲しい。

2022-12-30 10:53:51 | 散策の詩
令和4年12月30日 しばらくぶりの投稿になります。
こんなことがあるなんて、思わなっかった年末になった。
一緒に歩いた人が、もう帰ってこない。
あなたの居ない枯れ葉道は寂しすぎます。



あれから一か月たった23日でした。
独りで自然公園を歩いてきました。
師走紅葉の名残が残っていました。



最後に見ることになった「せせらぎ道」。
残りの紅葉が数葉「ひらり」散ってきた。
あなたが倒れたとき、だきとめたように、
手のひらに受け止めて、持ち帰りました。



風に聞け何れか先に散る木の葉(夏目漱石)



最後になったあなたと歩いた遊歩道。
落ち葉道になっていました。
冬、春、夏、秋…よく一緒に歩きましたね。



ベンチで休んで風待ち涼んだシーズン。
大温室内のベンチで温まったシーズン。
あなたが大好きだった自然公園でした。



「突然の異変」あなたの身体に何が起きたんだ。
5回目のコロナワクチンを打って10日目だった。
その関連性を証明するものは、今は何もないが…



あなたが先に散る木の葉になってしまった。
きれいな紅葉を見てそのまま風になった。
あなたが居ないけれど、居る新年が来る。



小学校に上がる坂道で見た夕焼け富士です。
しばらく「たにしのアブク」は休みます。

31日、追伸、いつもの道野辺を徘徊してきた。
大晦日の淡い陽射しのなか歩く影は一人だけ。

散る木の葉のように逝ってしまった

2022-12-04 12:08:38 | 散策の詩
いつもの徘徊の帰り道だった。
山装う、山眠る初冬への自然公園を歩いて、
紅葉の輝き、残り少ない秋バラを見たその人は、
もういない。散る木の葉になってしまった。
何か「魔物」のようなものが、心臓をつかみ取っていった。

5回目のコロナワクチン打って10日目だった。
関係性を証明するもの何もない。



一緒に見た令和4年11月24日の自然公園
梢の空は青かった。木の葉が舞っていた。





たにしの爺、慟哭の日々が過ぎてゆく。
下記はちょうど1年前の記事です。


師走の空は晴れ渡り 落ち葉ひらひら「照紅葉」
令和3年12月2日 師走になった。1日夜半は低気圧の発達で荒れた。当地の今日は風冷たくも晴天模様。この時期、徘徊の道は枯葉色のグラデーション。落葉木立は往く秋を......

10月が終わって、11月になった。秋の実は赤い。

2022-11-01 14:58:10 | 散策の詩
令和4年11月1日 天高く「物みな」上がる季節。
生活食用品の値上がりが止まらない秋です。
秋と言えば、やはり「野山の装い」ですね。

晩秋にかけて徘徊路の庭や公園では、
小さな赤い実が目につきます。
ピラカンサなどが代表ですね。



人間様が食べる秋の実と言えば、
リンゴ、ナシ、カキ、クリ、ブドウ、ミカンなど、
赤くならない実が多いですな。



「植物の実」は魚で言えば「たまご」ですね。
子孫繁栄の素です。繁殖の種ですね。
人間の食べる果物は「経済活動」で繁殖する。



山の植物の実は下に落とすだけではだめで、
遠くに運ばれなくてはならない。そこで、
鳥に食べられて、運んでもらうために、
「赤い実は美味しいよ」の「赤信号」なんだろう。



ところで徘徊路には銀杏とドングリの並木があって、
びっしりギンナンとドングリが落ちています。
なぜ発芽して芽が出てこないのかな~なんて、
思いながら徘徊する「たにしの爺」さんです。

今日は寒い一日になっている。

徘徊路の木株に、ナメコ(?)がぞっくり、びっくりしたな~

2022-10-27 12:53:37 | 散策の詩
令和4年10月27日 秋天晴れ日が戻って来たようです。
列島の空を覆っていた「冷気団」が消えたようですな。
今年になってからブログ更新が疎かになってしまった。

徘徊が日課の「たにしの爺」には、
報告するようなトピックスもない。
足腰は弱くなって中腰ができない。



いつもの徘徊で立ち寄る自然公園があります。
正門からは舗装の道になっていますが、
わき道から入ると高木の林道(はやしみち)です。

先日その林道を歩いていたら、
写真のような「自生ナメコ?」の株が目に入りました。
何年も通っている道でしたが、
こんなものが、あったのは初めてです。
ガラケー携帯で撮ったもので、映りはよくないです。



「たにしの爺」ナメコの味噌汁は好物です。
スーパーで売っている一袋、90何円かです。
あれはみな、販売用に育成したナメコです。



天然のナメコは「ブナ林の宝石」と言われるという。
ところで、写真の「キノコ」は天然ナメコなのか?
こんなにびっしり生え揃って「キモイ」感じもする。
毟ってきて、食べる気にはなりませんでした。



最初に見てから5日目のナメコ(?)の姿です。
誰も採ってはいかなかったようです。



徘徊中にいろいろなキノコが目につきます。
地面から、木株から、倒木から……





でも、自生のキノコって、なんとなく怖~い。

28日朝、4枚の写真を追加しました。



徘徊路 ふわっと漂う 金木犀 ああ、秋だな~

2022-09-30 20:11:00 | 散策の詩
令和4年9月30日 明日から10月です。
日々に秋の気配が深まる。
久しぶりにブログを更新しました。



あさから、晴れ渡った一日でした。
いつもの道野辺の徘徊路から、
自然公園に足を延ばした。



金木犀の香気が「ふわっと」漂う。
見渡しても樹木は目に入らない。
きっと、ナシ農家の庭先からだろう。





自然公園までの林の道で撮った、
秋の気配を並べてみました。
ご近所徘徊の爺には、こんな、
ブログネタしかありません。



おっと、このネタがあったのですが、
テレビの写真撮ってなかった。
60年来のプロ野球ご贔屓チーム・東京ヤクルト。
セリーグ連覇を果たしました。おめでとう。



丸山選手の劇的さよならVでした。ありがとう。
さあ、連続日本一へ。今の調子ではCSが心配だ。
あと一本。村神様。プレッシャーを克服して3冠王へ。



満月と狸タヌキは関係があるのか、ないのか……

2022-08-18 11:59:45 | 散策の詩
令和4年8月18日 強い雨が降ったり、止んだり。
蒸し暑い空気で体調も気力も、へなへなぐったり。
前回は長文の夏休み「読書感想文」をアップした。



今日はお気楽話です。
タヌキ「狸ちゃん」のタメフン溜め糞です。
いつも徘徊する自然公園の草むらに、
今年も狸の子育てが観察されました。



管理学芸員の話ですと4匹だそうです。
爺も徘徊中に目撃したときは写真に撮ります。
人慣れしてしまって、近くを通り過ぎても、
寝ている「狸寝入り」か、こっちを見るだけ、
逃げ隠れはしません。



最近は姿はあまり見ませんが、
「フン糞場」が盛大に広がっています。
夜分に出てきて、やらかしているのでしょう。 



タヌキのトイレは同じ場所にする習性があるという。
結構「大クソ」のようですね。
トイレの面積が広がっているようです。



ところで、12日(金)は8月の満月だったそうです。
狸ちゃん親子、揃ってお尻を揃えて、
マンゲツを見上げながら、
ウンコをしていたのかな~~。



親子そろって「ポン」「ポコ」「ポン」
ツッツキ、月夜だ、みな出てコイコイ~
オイラは「ウンぽこ」「ウンぽこ」~~



葉を落とし、冬を耐え、枯れ越し、なお生きる、樹々の生命力

2022-02-11 11:53:50 | 散策の詩
令和4年2月11日 「建国記念の日」です。快晴ですよ~~。
「日本の建国をしのび、国を愛する心を養う」ということです。
国旗掲揚が義務だった、戦前の「紀元節」を言い換えた祝日です。



昨日来、大雪の天気予報で社会生活が警戒態勢を取りました。
その功あってか交通をはじめ大きな混乱はなかったようです。
台風、豪雨、大雪など自然の猛威が生活を脅かす時代ですね。



平安時代は「冬は早朝の雪降り」がインスタ映えでした。
<冬は、つとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。
霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、
火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、
火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。>清少納言「枕草子」



昨日は天気が崩れて雨・雪でしたが、
それまで好天が続いていましたので、
いつもの自然公園を歩いていました。



すっかり葉っぱを落としている落葉樹の枝が、
白い毛細血管のように、白骨のように伸びる。
春の芽吹きエネルギーを貯めているのだろう。
葉を落とし、枯れ越し冬を耐え、なお生きる、
春になれば「再び蘇る」生命力を秘めている。



「枯」は「木編」に「古」いからなっている。
植物につくと、枯れ木、枯れ枝、枯れ草など、
人間につくと、枯淡、枯渇、枯寂などになる。



植物は「枯れて命をつなぐ」が、
人様は「枯れ」の先は耄碌して、
春に再生することは決してない、
「あの世」からお迎えが来ます。



落葉帰根(らくようきこん)という言葉があります。
夏に茂っていた樹木の葉が秋になり落葉し、
ひらひらぱらぱら漂いながら散ってゆくが、
最後は地に落ち木の根が抱き留めてくれる。



中島みゆきさん「樹高千丈 落葉帰根」という歌があります。
長い歌詞ですが、全部載せると違反になりますので、
一部だけ綴ります。


…………
落ち葉は遥か人知れず消えてゆくのかしら
いいえどこでもない枝よりもっと遥かまで
木の根はゆりかご差し伸べてきっと抱き留める
…………



黄昏の徘徊爺は、樹々の「春の芽吹き」が眩しくて、
「春先は鬱」になります。
ましてや今年も「コロナ鬱」が加算される。
「妄想」を「詩情」と錯覚して綴る、
「たにしのブログ」ネタが「枯渇」状態のようだ。

徘徊の時にしか見えないものがある。
徘徊の時にしか聞こえない風がある。

ロウバイが咲いている。早く来い来いコロナ「3回目接種券」

2022-01-18 12:08:31 | 散策の詩
令和4年1月18日 晴天なれど風冷たし。
列島上空に寒波が居座って空気が冷えた。
オミクロン「コロナ」も急速感染拡大中。



この季節、見る花は「ロウバイ」です。
早いものは暮れから咲いていますね。
梅に似た蝋細工のような花の姿から、
「蝋梅」の名前になったのだという。



黄金色というか琥珀色というか輝いています。
甘い香りの花だと言われるがあまり匂わない。
やぶ椿とロウバイがこのころ出会う花ですね。



毎年、今頃のブログネタは「ロウバイ」です。
ネタ枯れのたにしの爺さん「狼狽」してます。
「岸田内閣」ワクチン調達に力不足が目立つ。

今年もあと10日、昨年もこんな記事を載せました。

2021-12-20 18:37:31 | 散策の詩
「秋の終わり」と「冬の始まり」を映す「残紅葉」
師走も残り10日余になりました。当地のお天気模様は日替わりで、「晴天と曇天」が続いています。新潟を中心に北陸地方が「大雪」になっています。関東地方は晴れていても風......

師走の空は晴れ渡り 落ち葉ひらひら「照紅葉」

2021-12-02 14:09:39 | 散策の詩
令和3年12月2日 師走になった。
1日夜半は低気圧の発達で荒れた。
当地の今日は風冷たくも晴天模様。



この時期、徘徊の道は枯葉色のグラデーション。
落葉木立は往く秋を惜しむシンフォニーの舞台。
残り葉が光りを受けてゴールドに輝く「照紅葉」



瑞々しかった緑葉が、色付き、落ちてゆく。
老いて、黄昏てゆく人間は「老残を晒す」。
今年もあと少し何とか無事に終わりそうだ。



徘徊の道野辺を歩くと落ち葉がカサコソ。
自然公園のベンチに座っているとハラり。
梢からユラ、ユラリゆっくり落ちてくる。

風に聞け いづれか先に 散る木の葉 (漱石)

晩秋や、敵愾心むき出し、雄カマキリ

2021-10-22 13:16:17 | 散策の詩
令和3年10月21日 今年は冬が早いようです。
師走を思わせる寒い日になっています。
寒くて冷えて「黄昏の老爺」にはアクティブな気分はない。

昨日は晴れていたので久しぶりに、
クルマ外出をしようと駐車場に行きました。
見ると前輪に雄のカマキリがくっ付いていたので、
このまま出したら曳いてしまうと思い抓んだら、
ものすごい勢いでカマ足を振り上げて、身体ごと身構えてきた。



「何なんだ、その敵愾心」は、
お前の身の安全を考えて、草叢に移してやろうとした、
優しい爺の心遣いに歯向かってくるとは、何なのだ。
それにしても、お前「物凄い身構え」だな~。

カマキリは動くものは、何でも捕まえて食べる、
「昆虫界のハンター」と言われている。
その好戦的な立ち向かう性質から、
「螳螂(とうろう)の斧」のことわざも生まれた。

徘徊をよくする「たにしの爺」は、弱き者には優しいのだ。
道の中央に這い出している虫を見ると、
必ず草叢に行き着くまで見守るか、抓んで草叢に移してやる。
車が通れば必ず、虫さんは潰されてしまう。

仮死状態になった「八日目のセミ」がよく、
上向きに道に落ちている夏の道。
見つけたら必ず木の元に移してやる。
弱弱しく飛んでいくセミもいるが、
この夏、幾匹もそうしてやった。

駐車場にいた雄カマキリ君、
なんでこんなコンクリートの上に飛んできた。
メスカマキリに御身を供して(食べられて)
子孫を残す時期ではないか。



観察者によると、晩秋のカマキリは凶暴だという。
①獲物が少なくなって空腹状態。
②メスは産卵準備で苛立っている。
③オスは子孫を残す機会がなく焦っている。

駐車場にいた雄カマキリはきっと③だったのかな。
帰宅したときはカマキリの姿はなくなっていたので、
どこかへ飛んで行ってくれたようです。

八方に身構へ生くる蟷螂か(樋笠文)