たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

大活字本で読む「夏休み読書感想文」

2017-08-29 11:20:27 | 本・読書

 本好きを自認してきた「たにしに爺」。
ここ1,2年、文庫本の活字が読み辛くなった。
くすんだ紙質に狭い行間の中に、小さい字が埋没して、
集中して読む気力が萎える。ストレスになってしまった。

 以来、爺の読書を支える主流は大型活字本になった。
絵本をめくるように、まったくストレスなく、
活字の塊りが脳内に染みて、中身が流れていく。
この辺のことは既に、池波正太郎さんの鬼平シリーズや、
剣客商売を読んだ記録を述べた際、触れてきました。

 大型活字本は図書館に行かないと、手にすることができません。
利用させていただいている図書館は市川にあって、
市外利用者の爺は借り出し制限が5冊になっています。



 ところが、この5冊という制限が、
たにしの爺には、思わぬ本との出会いになってきました。
池波さんのシリーズもの文庫本一冊分が、
大型活字本では3分冊になっています。



 他に2冊を選ばなくてななりません。
そこで2分冊になっている作品を物色します。
大型活字本が何千冊、何万冊もあるわけではありません。
もちろん新刊本もありません。



 そんな中に、かつて評判になった本とか、
定評のあった、知らなかった本があります。
手に取ることが無かった本と出会いました。
既に何冊か、このブログで記録しています。



 この夏休み心に染みる3冊の本と出会いました。
藤沢周平「本所しぐれ町物語」
北原亞以子「その夜の雪」
安西篤子「不義にあらず」

 いずれも江戸が舞台の短編連作小説です。
前2冊は商人など市井人の物語で、
もう一冊は家督・家に縛られた武家家族の悲劇です。

(この項続く)
 大型活字本で読んだ「夏休み読書感想文」。

日ハム 鎌スタに特設巨大プールで水しぶき

2017-08-27 12:35:22 | 鎌スタ

プロ野球・北海道日本ハムファイターズの二軍本拠地。
鎌ケ谷スタジアムでは、夏の一大イベント≪鎌スタ☆祭2017
~今年の夏はシロクマくんウォーターパークにお任せ!≫が盛況です。





8月25日(金)、26日(土)、27日(日)はイースタン・リーグ公式戦、
横浜DeNAベイスターズ3連戦が行われています。





球場を半周するほどの入場待ちの列ができていました。
ファームも一軍同様に負け数が増えていますが、
ファンはしっかり応援しています。
25日はホームラン攻勢で6-2横浜を下しました。









野球観戦のファンにはスタンド入り口で選手らと、
ハイタッチのセレモニーも行われています。









球場正面広場では涼しげなシロクマくんウォーターパークです。
巨大プール、ウォータースライダーや北極海再現プールなど、
水しぶきを上げて子どもたちが歓声を上げています。
500円のプール券があれば鎌スタ水遊びが楽しめます。







その他、選手とふれあいイベントや、
お楽しみ大抽選会付きチケットアゲインなど、
お楽しみイベントが行われ、
鎌ケ谷市の南部地区では、北極の涼しさで遊べます。





イベント開催中の3日間は東武・鎌ケ谷駅東口ロータリーより、
シャトルバスが運行されます。



垣根道に、ヘクソカズラの花が満ちて匂い……

2017-08-22 11:40:16 | 花とつぶやき

太陽の出ない8月も今日は22日です。2度目の梅雨のような気候でした。
8月の太陽はもう戻ってこないのだろうか。
出穂期だったお米にはどんな影響があったのだろうか。
果物の季節、秋の実り全般にも何か響ているでしょう。

今の季節、徘徊途中で一番、目につく花はこの花。
ヘクソカズラ(屁糞蔓)ですね
可憐なかわいい花を咲かせています。変な名前がつけられて可哀そうです。
歩いていても、そんな変な匂いはしません。




ヘクソカズラの花言葉は「人嫌い」。わかるなー、その気持ち。
「嫌なら」さっさと過てくれとということです。
他には「誤解を解きたい」。これも切実、わかるなー。


さらには「意外性のある」という花言葉も。
そうです。可愛くても「性悪女」もいますし、
「美人」ではないが、優しい心根の女性の方が多いです。
世の中は「意外性」に満ちています。




果実は黄褐色で小さな球形になる。つぶして、
しもやけ、ひび、あかぎれなどの薬にもなる。
子ども時分には、母も子どもも手足に擦り込んでいたものです。

  
秋の野草や小さな実を見ると、故郷の垣根道が思い出されます。
写真は旧式のガラ携帯で撮ったものです。


雨の上野公園・美術館は人の波、二つの美術展を鑑賞

2017-08-17 14:02:33 | 展覧会・美術展

16日・水曜日、今日も一日雨でした。暑くても太陽の顔を見たいですね。
第三水曜日は東京都美術館はシルバーデーです。毎月この日を楽しみにしています。

雨も降っているし、人も少ないと思い「ボストン美術館の至宝展」と、
かねてから観たいと思っている国立西洋美術館で開催中の、
「アルチンボルト展」をハシゴしたいと出かけました。

10時30分。上野駅公園口に出ました。「えっ、なに、この人の波」。
改札口から東京文化会館まで人と傘で埋まっていました。
西洋美術館の方へも行列です。



始めに「アルチンさん」の列に並び、40分でチケット売り場ま、
(こちらはシルバー待遇なく1,600円)入場できました。
出てきたのが、12時過ぎ、美術館の脇の道が人の波です。
理由がわかりました。「深海」です。
国立科学博物館で「深海」の企画展が開かれていたのです。
人の波のお目当てはそっちが主流のようでした。



私は東京都美術館を目指して歩き出しましたが、
こちらは年配の人たちが主流です。シルバーデー目当てに一見、
かなり高齢と思われるお婆さんの仲間もいます。
生きているうちに「名画観賞」に雨でも出かけてくる。素敵ですね。
場内はこちらも人の列で「50分待ち」といわれました。
ランチにしようと美術館のランチにしました。
お一人様席の空くのを待って、コーヒーと合わせて1,110円。
列に戻ってみると40分待ちになっていました。観終わって出たのが3時30分。
さすが疲れました。

★国立西洋美術館のアルチンボルド展―9月24日(日)まで。
奇想の宮廷画家ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593年)。

日本で初めての本格的な展覧会に計30点が集結。
果物や野菜、魚や書物などで構成されたユニークな肖像画を中心に、
その画業を本格的に紹介するという展覧会です。



代表作の「四季」《春》《夏》《秋》《冬》が初めて集結。
その構成要素の対比になる「四大元素」としての、
《大気》《火》《大地》《水》が連作として描出された。
これら8点が一堂に会して見られるのはすばらしい。




★東京都美術館の「ボストン美術館の至宝展
― 東西の名品、珠玉のコレクション― 10月9日(月・祝)まで。
ボストン美術館の主要なコレクションから珠玉の80点。
古今東西も世界の名品を堪能できる――という展覧会です。

1章・古代エジプト美術「ツタンカーメン王頭部」など。
2章・中国美術では、清朝の皇帝が好きだったという、
陳容の「九龍図巻」南宋、1244年(淳祐4年)は凄いです。
約10mに及ぶ長大な画面に筆墨で描かれた九匹の龍は圧巻でした。

3章・日本美術では、喜多川歌麿「三味線を弾く美人図」、
酒井抱一「花魁図」などありましたが、
奇跡の里帰りと評判の英一蝶「涅槃図」は息をのむ凄さでした。
釈迦の入滅の様子を描いた《涅槃図》は、
涅槃に入る釈迦と悲しみにくれる菩薩、羅漢、動物たちを、
鮮やかな色彩で大画面に描いている。
1886年(明治19年)以前にフェノロサが購入、
今回の公開に際して、約170年ぶりに本格的な解体修理が行われたもの。
一蝶による幻の巨大涅槃図が最大の見ものでした。

4章・フランス絵画では、ゴッホのルーラン夫妻が目玉でしたが、
たにしの爺としては、クロード・モネの「睡蓮」がよかったです。
5章・アメリカ絵画、6章・版画・写真、7章・現代美術――など。

それにしても、わが国の名品もそうですが、
古代エジプトの発掘品などが、他国に流失しているいきさつは、
なにがしかの、問題がありそうですね。

ポストカードやカタログなど購入していますが、
スキャナーの故障で画像化できません。
後日それらは追加したいと思います。



それにしても、雨の中、かなりの高齢者が、
に術館に足を運ぶ、1時間以上も列に並んでいる。
元気なお年寄りが増えることは、いいことですね。
たにしの爺もその一人として、頑張ろうと思います。

一本の木に、セミの抜け殻の連なるを見て撮りし

2017-08-11 14:58:06 | 散策の詩
空蝉のなほ苦しみを負ふかたち <鷹羽狩行>


数十年に一度咲くというアオノリュウゼツラン。
市川植物園には5年ぶりに咲いている(5年前とは異株)。
その温室の庭にインド、スリランカ原産のデイゴの花が咲いています
マメ科の落葉高木で「沖縄県の花」に選定されているという。



デイゴの木の葉陰に、いくつものアブラゼミの抜け殻が残っていました。
セミは土中で数年間の幼虫生活をしながら、地上に出る時期を待っています。
生育過程は生来備わっている体内時計が支配しています。
地上生活は一週間。
子孫を残すために鳴き暮らし営みを終えていく。



晩夏の道野辺を徘徊すると幾匹もの亡骸を見る。
クルマにつぶされ、アリが集っていいる。
その上を、さらにクルマが通ったり、人の踏まれたり、
生き物の中でも悲情な姿が、日常になっている。 

 

たにしの爺が見て撮った、これらの抜け殻から飛び立ったセミは、
うまく子孫を残すことができたでしょうか。
すでに、いずこに、亡骸をさらしているのだろうか。



セミの抜け殻を空蝉(うつせみ)とも言いますね。
「現し身」から「空せ身」――空しいこの身と転じ、
「空蝉」蝉のぬけ殻のイメージと重ねて無情さを詠う。

源氏物語、第3帖「空蝉」から
空蝉の 身を変へてける 木の元に なほ人柄の 懐かしきかな
空蝉の 羽に置く露の 木がくれて 忍び忍びに 濡るる袖かな

昨日の投稿文を少し手直ししました。

台風通過中、あとには秋空? そんな気配の秋立つ日

2017-08-07 20:12:58 | 24節気


今日は立秋でした。
秋の気配を撮ってきました。

早くも台風シーズンのように、
太平洋上を何日も徘徊して迷走して、
あげくに日本列島に取り付いた台風5号。
集中豪雨、強風、土砂崩れ、河川氾濫、道路流失。
はなはだ迷惑な徘徊台風ですね。



徘徊と言えば「たにしの爺」の日常です。
爺の徘徊は、人さまには決して迷惑を掛けません。
これまで一度も市の防災無線で捜索放送や、
パトカーの厄介になったことはありません。
位置的・時間の「見当識」はついているつもりです。



そのうちに「私って誰」「何処から来て、どこに行くのか」
自分で認識できなくなる日が来るのだろうか。

認知症になってもブログの更新できるのかな、
認知症の方のブログってあるのかなー。
 認知症予備軍的ブログは当サイトですね。

非核・平和への願いを形に表そう

2017-08-06 09:56:31 | Journalism

きょう6日は、ヒロシマ被爆72年目となる「原爆の日」です。
広島市中区の平和記念公園では午前8時から、
平和記念式典が開かれ、原爆によって犠牲になられた方々、
全ての被爆者への哀悼と平和への祈念式典が行われました。





鎌ケ谷市においても、
非核・平和を祈念する市民の集い主催による、
総合福祉保健センター入り口に設置されている、
被爆した広島市庁舎敷石、信用金庫敷石前で
「非核平和都市宣言」を読み上げ、
8時15分、黙祷と献花が行われました。





9日のナガサキ原爆忌にも、同様の集いが行われます。
7月に国連で採択された核兵器禁止条約には、
日本政府は参加を見送っています。

アオノリュウゼツランの花を再び見られました

2017-08-04 12:51:06 | 花とつぶやき

数十年に一度咲く花、
アオノリュウゼツランを初めて見たのは、
2012年の夏でした。
そのアオノリュウゼツランをこの夏も、
見ることが出来ました。



いつも徘徊している道野辺の散策路のオアシス。
市川市の植物園には温室ゾーンがあって、
中庭には亜熱帯の花が咲いています。



その中の一角にアオノリュウゼツランが数株、植生しています。
そのうちの一株から花芽が出て、
成長して花が咲いています。


数十年に一度しか咲かないというアオノリュウゼツラン。
奇しくも5年ぶりに再見することになりました。



ひょっとすると数年後には、
他の株からも花芽が出て、
3度目のお花見ができるかもしれません。
それまで頑張るとしましょう。



テレビ桟敷で見た「長岡まつり大花火大会」

2017-08-03 17:20:28 | Journalism

2日の夜、「長岡まつり大花火大会」を、
NHKBsが生中継していました。
居間に居ながら花火大会を堪能しました。



「正三尺玉3連発」など正統派の華麗にして、
色彩の華が夜空に上がる花火に魅せられました。
写真はテレビの花火をとったものです。





昭和20年8月1日、長岡市は、
米空軍大型爆撃機B29による大空襲に見舞われていた。





市街地はほとんど焼け野原と化した。
以来、慰霊の念を込めた「長岡まつり」が行われ、
夏の夜空に鎮魂の花火を献じるようになりました。





競技花火大会ではなく、
協賛事業として運営されていることを知りました。



前夜、やはりテレビで見た東京・隅田川の、
花火大会とは趣にかなりの違いがありました。
スポンサー付きの民放とNHKの違いかな。
花火の上がる背景が決定的に違いますね。



二日目もテレビで見ています。
今夜の方が昨日に比べ奇麗に見えます。
風の関係で煙が残らないので透明性がいいのでしょう。
あっぱれ。長岡花火。