たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

令和2年の4月が最終週になりました。緑は萌え、ひと人は蟄居

2020-04-27 13:59:01 | Journalism
1年前の4月最終週を思い出してください。



平成最後の週でした。新元号は令和となり、
2020東京オリンピック開催への期待と共に、
令和時代への祝賀に国中が沸いていました。

しかし、しかしですよ…1年後に遭遇する、
死の恐怖に満ちた「コロナ禍の春」なんて、
だれ一人想像する人は居なかったはずです。



自然は1年前と変わらず巡ってきましたが、
人間の世界は異様な恐怖社会になりました。
「新型コロナウィルス禍」の蔓延によって、
世界が人類が生存の危機に直面しています。
閉じ籠ってウィルスの消滅を待っています。



人間には、物事の成り行きや結果について、
前もって見当をつける想像能力があります。
予測、予期、予想、予知、予断、予見など、
予めの経験値や根拠から結果を想定できる。

「地震予知」などはまさにその典型ですね。
しかしです「新型コロナウィルス」出現を、
予想、予知、予見などした人は誰もいない。
世界中「想定外」のとんでもない事だった。



こんなとんでもない事にも原因はあるのだ。
新型コロナウィルスの発生源は一体何処だ。
中国武漢市がウィルス誕生地とされている。



当初は武漢の海戦市場のコウモリ料理から、
新型ウィルスが人間に感染して広まったと、
されていた。しかしその後の報道によると、
武漢にある「ウィルス研究所」から漏れた、
という疑惑の目が世界から向けられている。



コウモリ料理からか、研究所から漏れたのか、
研究所からだとすれば、とんでもない恐怖だ。
中国は恐ろしい研究をしている国だと言える。

世界を恐怖に覆っている新型コロナウィルス禍、
猛威を振るっていた武漢市がいち早く終息宣言。
発生源だけが知る何らかの処方箋があるのか??

世界には「恐ろしい事を考える人や国」がある。
平和に慣れた日本人には思い知った事例でした。



日本は世界でもトップクラスの科学立地国です。
技術研究、生産品質、教育水準の高い国家です。
しかし少子高齢化による人手不足や生産性低下、
サプライチエーンの海外依存比率の割合が多く、
外国の都合で影響される「受身景気」が頼りで、
観光・インバウンドが国策の主要産業になった。



まさにそのことがウィルス感染拡大に繋がった。
1月の中国春節休暇による観光客のウエルカム。
習近平国家主席の国賓招待に関わる総理の思惑。
東京五輪を控えてウィルス禍の希望的過小評価。
コロナ菌持ち込み阻止水際対策に後れを取った。

季節の暦は「新コロナウィルス」に関係がない。
自然公園、里山の樹々の新芽が萌えて鮮やかだ。
薄緑に広げている軟らかい葉の芽生えが優しい。
春から初夏へ緑の波、グラデーションが眩しい。

悩ましきかな、82歳の誕生日の感懐

2020-04-20 09:58:36 | Weblog

たにしの爺、今日は82歳になる誕生日です。
誰も何も言ってくれる人は居ません。
何時ものことで、別にそれでいいのです。

新型コロナウィルス肺炎になると、
重篤から死に至る世代です。
コロナ菌に接触しない日々に気を配っています。



ところが本日は、加齢黄斑変性の診療で、
硝子体注射の予定日になっていて、
病院に行かなければなりません。
スルーしてしまっても、別に命に係わる病ではありません。

病院に行くためには電車に乗ったリ、
送迎マイクロバスに乗ったりします。
コロナウィルス感染のリスクが高まります。

加齢黄斑変性の進行より、ウィルス感染の方が怖いです。
どうすべきか悩ましいことです。



それともう一つ、一回の注射で15,000円也。
緩やかに進行してやがて失明すると、
主治医のきれいな女医先生がおっしゃいます。

注射一本、15,000円より、
クラッシックコンサート15,000円の方が、
残されている人生には有意義ではないかと思っても見たり、
女医先生に言ってみたい気なったりします。



完治することはないが、治療(硝子体注射)を続けることです。
と、女医先生はおっしゃるでしょう。
医師としては当然の方向性ですよね。

私としては片目になる不自由さより、
15,000円の使い道を「クラシックコンサート」に、
と言う思いに傾く82歳の現実です。

命にかかわりの薄い治療費か、
心を酔わせる「クラシックコンサート」か、
悩ましい限りです。



図らずも「10万円」手に入ることになったので、
当分コンサートもないことですし、
注射に行って来ることにしようか……雨だしな~


太陽神アポローンに愛された美少年が変身したヒヤシンス

2020-04-14 12:24:13 | 花とつぶやき

春の道野辺の足元を彩る紫色の花列ヒヤシンス。
美少年の化身した姿だという哀しくも妖しい神話があります。

古代ギリシャの神々と言えば、
全能の神ゼウスに次いで、太陽の神アポローン。
美しく輝く肉体容姿で象徴される美男神ですね。

美しい女性たちが取り巻いていました。
いくつかの恋をしたが、恋の終わりは、
不幸な結果に終わって、彼を嘆かせました。

神話の古代ギリシャ時代は、オリーブの香りと、
たくましい身体の象徴として、同性愛が普通でした。

アポローンも恋の遍歴の果て最後に、
美少年のヒュアキントスを得ました。



ある日二人は、裸になり、
オリーブ油を塗った肌を輝かせながら、
円盤投げの遊びに興じました。

アポローンが大きな円盤を腕を撓らせながら投げ上げた。
少年は落ちてきた円盤を拾うと駆け寄っていった。
円盤は弾んでヒュアキントスの顔面を直撃して額を割った。

アポローンは少年を抱き起こし、体を愛撫し、
傷口に薬草を塗り、去り行く魂を引きとめようとした‥‥
美少年はそのままアポローンの腕の中で息絶えました。



「青春の花を奪われて‥‥」アポローンは嘆き悲しみ、
お前の思い出が永遠に残るように、悲しみを訴えると、

地上の草を染めていたヒュアキントスの血が、
鮮やかに変わり紫色の花が咲き出た。
花びらにアイアイ(悲しい悲しい)という、
嘆きの文字が浮き出ていたという。

こうして美少年ヒュアキントスは花に化生したのでした。
この花こそが春の野辺を彩るヒヤシンスなのだろうか。



手元にある多田智満子著「花の神話学」2,330円 白水社 1991年刊から、
ストーリーの概略を抜書きさせていただきました。
同書では、もっと詳細に変身譚が述べられています。
世界に今でも残っているヒュアキントスを祀る祭りもあるという。



「手賀の丘公園」ソーシャル ディスタンスを体感

2020-04-10 20:10:10 | Weblog

「山林に自由存す」と言う。
人との間隔は山林に存す?(@_@;)



本日は「手賀の丘公園」に行ってきました。
来ている人はそれほど見かけませんでした。
老年ぺアが何組かそぞろ歩きしていました。
例によって、ベンチ弁当で一刻を過ごして、
花散る森から、手賀沼の対岸を眺めました。



対岸は我孫子市です。山階鳥類研究所の「鳥の博物館」や、
手賀沼親水広場・水の館、白樺派の文学史館などあります。



この辺のことは、
たにしの爺が畏敬をもってお付き合いしている、
84歳になるブログ仲間「雨曇子さん」が詳しく、
北湖畔ロードの「花便り」をアップされました。



たにしの爺は南岸の「手賀の丘公園」からエールを送ります。



もう4月10日になった。早かったな~。
新型コロナウィルスの禍々しい日常から早く抜け出したい、
凶々しさを忌避したい心理が時間を早めているのでしょう。



たにしの爺も、緊急事態宣言発令下に居るので、
守らなければならない「要請事項」があります。
無職高齢者には「不要不急の外出自粛」ですね。



昨日9日は、予約診察日で市の総合病院に出かけました。
通院は「不要不急」の範疇に入っていませんね。
入口に二人の看護師さんが立っていて、
まず両手に消毒剤を掛けてくれました。
もう一人は額に体温計を合わせて検温です。
チェック項目のボードを示されQ&Aです。



会計カウンターもお薬窓口も並ぶ人は距離を取っています。
人と人の間を離す「ソーシャル ディスタンス」の実践ですね。
マスク無しの人は見かけませんでした。



「緊急事態宣言」の最大目的は「不要不急の外出自粛」で、
「3密」を避けて、人との接触を減らすことが第一です。
人々の接触を各々で80%減らせば、感染の拡大を減らせる。
まさにその通りです。人と接しなければコロナ菌は移らない。
よって、家から出ないで「外出自粛」が要請されています。



仕事をしていないリタイヤ高齢者は日常的に、
それほど多人数と付き合っていません。
公民館サークルに参加している人も、
休館で集まりがありません。よって、
人との接触を減らしようもありません。



それで、「自宅お籠り」はほどほどにして、
公園の野原を徘徊している限り「3密」にならないし、
高齢者の心身ケアになるし、一石二鳥ではないですか。



それに、コロナウィルスは紫外線に弱いという説が、
最近の週刊新潮に載っていました。紫外線を浴びる、
太陽と青空がコロナ肺炎を防ぐ「シェルター」です。



それこそ、たにしの爺の日常である徘徊が「良策」
ナシ畑の道を歩き、自然公園に出かけてベンチで、
おにぎりランチの日中を過ごすことにしています。



時には、同居人と花見がてら遠くの公園に出かけ、
一日中、青空をシェルターにして過ごしてきます。
「家籠り」はイライラ疲れます。
ずいぶん長くなってしまいました。
お疲れさんでした。

今日はお釈迦様の誕生日「花まつり」の日でした

2020-04-08 20:09:54 | 花とつぶやき

令和2年4月8日は「春まつり」の日。
仏教の開祖者・お釈迦様の誕生日です。

紀元前563年4月8日にネパール国ルンビニーの花園で、
お釈迦様は誕生されました。

生まれるとすぐに7歩歩まれ、右手は天を、左手は地を指して、
「天にも地にもただ独り私として尊いのである、
(天上天下唯我独尊)」と宣言されました。

私たちひとりひとりの「いのち」は誰にも代わることのできない、
また誰にも代わってもらう必要のない、
それぞれ「かけがえのないもの」であることを、
教えてくださっています。

この時、お釈迦さまの誕生を祝い、周囲の花々は咲き乱れ、
空からは産湯代わりの甘露の雨が降り注ぎ、
世界中が輝き喜びで溢れたと伝えられています。
(「全日本仏教会」のHPより)



時は今、花咲き命の芽吹きに満ちています。
今年の「花まつり」は「緊急事態宣言発令」下にあります。
「お釈迦様でもご存知ない」事態です。



「萌え―」の春が。「閉じ籠れー」悪夢の春になっています。
いつもの徘徊の道を歩いてきました。
当地の名産・梨の花が盛りでした。

令和2年の桜、惜しまれて散って……、今年のサクラは……

2020-04-05 14:42:22 | Journalism

今年のサクラの心は、きっと寂しい思いで散っているのでしょう。
2,3分咲の時、桜隠し、春の雪に見舞われて、震え、
さらに雨、強風にも揺さぶられ、耐えました。



それでも頑張って、満開の花盛りを魅せて、
昨日は青空の下、花吹雪の光景を演出していました。



今日は曇り空、花の色が輝いていません。
サクラは、やはり紺碧の空の下でないと美しくなりません。



令和2年、サクラの受難劇は、昨年の秋から予兆がありました。
安倍総理、昭恵夫人の「桜を見る会」の怪しさから始まりました。



何故なのか「令和2年の桜を見る会」中止が宣言され、
「汚された桜」疑惑が国会論議の中心になりました。
総理の選挙対策に「税金の私物化」が濃厚になっていました。



そして春先からの新型コロナウィルス禍が、
日本の春――桜・サクラの季節を直撃して、
日本人の心「お花見」を自粛しざるを得なくなってしまった。



まさに(この言葉は安倍総理の国会での多用言語です)、
安倍総理、昭恵夫人の「桜を見る会」中止の道連れで、
国民の「お花見」も中止に追い込まれてしまいました。
(道連れか、どうかは別にして「中止」は同じです)



長野県の人気名所の高遠城址の桜まつりをはじめ、
全国のお花見会場の花まつりが取り止めになって、
会場への道が封鎖されています。



桜・サクラには何の責任もない。でも、
何かしら一抹の寂しさの漂う桜花です。
収束の兆しさえ見えない「コロナウィルス禍」
桜の花が舞い散って行く。



掲載の写真は、
外出自粛で滅入る気分転換に出かける、
徘徊の道で撮り下ろした「令和2年の桜」です。







令和2年の4月スタート、コロナ禍、雨曇り陰鬱です

2020-04-01 15:21:39 | Weblog
花の4月、陽光の4月、出会いの4月、のはずですが、
今年は何と、陰鬱で楽しくない、新年度の始まりでしょうか。

朝から雨模様で、どんより曇って、小雨が降り続いている。
どうしようもない気分ですね。



「頭の体操」でボケかけた脳味噌を刺激しようと、
漢字パズルで気を紛らせています。
単漢字から想像力を働かせて、
繋がる漢字単語を繋げていくわけです。



脳内に集積された語彙量を総動員して、
行き詰まったら、そこでやめておきます。
徘徊中に続きを反芻しながら歩きます。
すると不思議に漢字が浮かんできます。



同じ数字枠には、同じ漢字が入ります。
それがヒントです。
コロナ自粛の期間中は脳の活性化にパズルは如何でしょうか。
「数独」よりロマン性がありませんでしょうか。
掲題の回答は後日、紹介します。