たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

映画・タイピスト「スカートを履いた戦士」

2013-10-21 20:49:19 | 劇場映画

キュートな、デボラ・フランソワにうっとり。
フランス映画「タイピスト」観てきました。公式サイト

5年前に観た「譜めくりの女」のデボラ・フランソワは、冷たい理知的な暗い女でした。
今回の「タイピスト」では、
「現代のオードリー・ヘプバーン」と評されるヒロインを演じました。
あまりの美しい変貌ぶりに別人ではないか思うほどでした。





映画は1950年代のフランスを舞台に、
タイプライター早打ちの世界大会に挑む、ヒロインの奮闘と恋の物語です。

当時のパリっ子たちの憧れの職業は「秘書」でした。
保険会社の代理店の秘書役募集に大勢のパリっ子が詰めかけ、面接を待っています。
さすがパリっ子、みな流行のファッションで身を包んでおしゃれです。
現今の日本大学生の就活服の無個性ぶりが哀れですね。



面接を待つ列の中に田舎娘のローズ・パンフィル(デボラ・フランソワ)がいます。
彼女の夢は憧れの秘書役として世界を飛び歩くことです。
保険代理店経営者のルイ・エシャール(ロマン・デュリス)は、
彼女を秘書役としては不合格としますが、
一本指でタイプの早打ちをやって見せた才能に注目し採用を決めました。

採用の条件はタイプの早打ち世界チャンピオンになることでした。
世界大会目指してルイとローズによる二人三脚の猛特訓が始まります。
果たして結果は如何にです。ストーリーはこれだけです。



しかしこの映画の魅力は「タイピストの早打ち」と、
50年代のフランス・パリのファッションに浸れることです。
実在した早打ち大会の模様、指さばきや用紙交換の早いこと、
迫力のタイプ早打ち競技会のエキサイティングな場面はスポーツ大会のようです。



また、50年代の流行パリ・ファッション、町並み、クルマ、パーティや恋模様など、
当時の情景をていねいにに再現して、レトロな気分にさせてくれます。
ローズが競技会のたびに装うファッションの華麗さ、
キュートで気品に満ちた美しさ。



恋とともに輝きをましていくローズの可愛さと輝きと。
まさに「現代のオードリー・ヘプバーン」です。



とにかく観て楽しい映画です。女性には必見です。
爺の観た日、台風26号の去った16日、
舞浜のシネマイクスピアリのスクリーンでは20人足らずの観客のうち男性は爺一人のようでした。
これでフランス映画を3連続して観たことになりました。



ベルギー人女優・デボラ・フランソワの出演映画は多くない。
2008年に公開された「譜めくりの女(2006制作、フランス)」を5年前にシネスイッチ銀座で観ました。
「譜めくりの女」のストイックな罠

この映画のデボラ・フランソワは表情のない女優でした。
かつて、自らのピアノの才能を破壊した、
ブルジョアジー家族に復讐をするクールな役を演じていました。
敏腕弁護士と有名ピアニスト夫妻、一人息子の家庭の世話役に入り、
寡黙でストイックで、硬質な無表情で、決して笑顔など見せない役でした。

劇場映画はいいですね。
ひと時を豊かにしてくれます。

相馬野馬追・12騎の騎馬武者が鎌ケ谷に凱旋

2013-10-17 11:08:33 | Journalism

2013年10月12日に行われた、鎌ケ谷市の市民祭りに、
福島県相馬地方の伝統行事「相馬野馬追」騎馬武者12騎が馳せ参じて、
貝柄山公園で出陣式、鎧兜で身を包み旗挿し物をなびかせ、



戦国時代さながら伴を従え、ホラ貝を鳴らし、ときおり雄叫びを発して、
国道など約1.5キロを行進闊歩し、市民祭りの市役所まで行列を披露しました。
沿道に駆けつけた市民たちは「かっこいい」「かわいい」と大喝采でした。
武者姿の中には若い女性もいて、小旗を振る子どもたちに応えていました。



鎧兜の騎馬武者たちは市役所前に集結し、
勇士を披露した後、武装解除をしました。
みな普通のおじさんたちした。
その度に、観衆からは大拍手、拍手で称えていました。



「相馬野馬追(のまおい)」は、
武者が乗った騎馬が疾走することで知られる、
福島県の相馬地方に伝わる国の重要民俗文化財です。
1000年以上も前、平将門が領内の下総の国小金原、
現在の鎌ケ谷市周辺に野生馬を放し、それを敵兵に見立てて、
軍事訓練をしたことに始まるといわれます。



平将門を祖とする相馬氏がこの地一帯を支配し代々伝えてきた伝統行事で、
その発祥の地・鎌ケ谷に600年ぶりの帰郷凱旋となったということです。
歴史的な縁とともに東日本大震災復興支援につなげようと、
市民まつりの実行委員会が初めて招待したものでした。



東京湾の真ん中「海ほたる」を初めて体験しました

2013-10-09 11:39:58 | 社会見学


台風の谷間、秋天爽やかな某日、
関わっている市の団体のバスツアーに参加してきました。
東京湾「海ほたる」経由、川崎京浜地区、港ヨコハマ・山下公園・中華街、三溪園をめぐりました。





かねてから行ってみたいと思っていました、
東京湾横断を海上と海底トンネルで房総と京浜を30分で結ぶ、
アクアライン・パーキングエリア「海ほたる」に上陸しました。



「海ほたる」は全長約650m、全幅約100mの長方形の人工島です。

館山道を経由し木更津港から海上道路に入りました。
好天に恵まれ、湾内の波も静かで両岸のコンビナート群や、
東京スカイツリーなどが見えます。



見とれているうちに「豪華客船」に見えるような「海ほたる」が目の前に迫り、
1階のパーキングエリアに入りました。
パーキングエリアは5階建で構成されていて、



1階から3階までが駐車場で4・5階が営業施設です。
5階までエスカレーターが繋がっており、朝の9時を廻った時刻でしたが、
エスカレーターの上り下りは人の波で繋がっています。
最階上は豪華客船の甲板デッキを模した形になっていて、
一回出来る遊覧デッキとなっています。



休憩時間を利用してのお買い物タイム。
爺は名物の「あさりまん」にも惹かれましたが、
近ごろ話題の「オルニチン滋養」をと「アサリ汁大碗」450円を食しました。
アサリが約40粒入っていました。





余った時間は甲板デッキを一回りして、いい風に吹かれました。
ここから先は海底トンネルになり神奈川県の川崎になります。



「海ほたる」最新ニュースはここでご覧ください。