たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

師走の空 たにしのアブク 更新納め

2008-12-27 09:31:12 | Journalism

冬の空は澄みわたって深い。
樹の枝葉が風に鳴っている。

今年も、いろいろアブクを噴いてきた。
怒りたくなることばかりあった。

不気味で、不作法な若者たち。
不機嫌ぶり露な大人たち。

通っている医院のドクター曰く
「何も見ない、感じないようにするのが」
あなたにとって身体にいいですよ、と言われている。

「ケータイの電源はお切り下さい」
と掲示されている医院の待合室で、
ちゃかチャカとメール打つ主婦たち。、
ゲームに夢中で呼ばれても気がつかない若い女。

大学の教室が静になったと言われる。
私語が止んで、ケータイと対話中だという。
「ケータイにとり憑かれてしまった」日本人たち。

コンプライアンスなんて、クソ食らえの風潮が、
企業法人から、個人レベルまで蔓延してしまった。

ケータイの効用は確かにある。が、あえて言う。
失って取り返しが出来なくなったことも多い。

ケータイは日本人の「ゆかしい」という感性を
抹殺してしまったようだ。

日本が壊れていく。

師走の風に乗せて、今年最後のアブクでした。
訪問いただいたすべての方々には良いお年を。
タニシの爺。


永田町・霞ヶ関のことになると、血圧が上るから、
今回は言わないことにしました。

冬の陽差す 枯れ葉の道に 白水仙

2008-12-21 11:04:33 | Lyricism

枯れ葉みち 誘惑するのか 白水仙

冬日の途でいきなり目に入った。
予期せぬ花に、一瞬とまどった。
思わず一枚撮ったが根元が切れていた。

なぜここに、一本だけ咲いているのかわからない。
私を誘うが如ときに、笑むごとに、立ち塞がった。

美少年か、美少女の化身が立ち現れて……
危ない白日夢の世界に誘う(いざなう)……
なんてことにならないかな。
タニシの爺、最近いい夢見てないな。


夕陽に染まる 国立新美術館でアートな気分

2008-12-13 10:31:27 | 展覧会・美術展

激動の20世紀を絵画を通して、人間探求と非人間的な殺戮・戦争を告発してきた巨匠パブロ・ピカソ。その生涯をたどるに絵画展「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」が、この国立新美術館で開かれていた。

美術館は地下1階から3階まで各フロアーを歩くと、なんとも云えない教養的な気分に浸れる。



各階にはフレンチレストランやカフェがあって、どこも空席待ちの人の列であった。

1階の屋外テラスに1席あったので、一人でコーヒーを味わった。



晩秋の西日が建物を染めて、美術館そのものがアートであった。
正面のエントランスを出ると、6本木の東京ミッドタウンのホテルが目に飛び込んできた。



私はそっちには行かないで、青山方面へのプラタナスの続く道を歩いた。
たそがれタニシの東京ルポは侘しい。

大雪の朝 冬の薔薇 ふゆそうび 一輪

2008-12-07 22:35:19 | Lyricism

今日は大雪(たいせつ)。二十四節気の一つ。
この日から冬至までの期間。

タニシの写真ステージ・自然公園のモミジ山が、
今週まで開放されているので、撮影に行きました。

途中のバラ園を歩いていると、
冬の薔薇が咲いていました。

冬薔薇。ふゆそうび、と読むのだそうです。
冬、とくに1月の季語で、四季咲きの薔薇が、
冬にも咲き残っている状態をいうのだそうです。

真っ赤でもなく、真っ白でもなく、黄でもない。
なんとも云えない淡紅色に縁どられた一輪。

つるばらの 冬さくばらの 白さみよ 万太郎

モミジ山の紅葉も撮ってはきたが、
大雪の今日は、この冬薔薇につきる。




今日から師走 アラフォー 寒さ身に染む ゾクっ グー

2008-12-01 19:54:58 | Lyricism

今年の、師走の風景は 寒むっ~
気象庁が発表した冬の3カ月予報によると、
12月は日本付近に寒気が流れ込み、
冬型の気圧配置になることが多く、
西日本を中心に寒さが厳しくなるという。

国会周辺は国の樹・イチョウが黄に染まっている。
しかし国会のセンセイたちは、青黒く寒色に満ちている。
いま最も寒い風景は、永田町界隈だろう。
冷気が吹きすさび、温かい空気が全くない。
これほど、国民に冷気を吹き込んだ首相がいただろうか。
日々、発する言葉は、国民に冷や水をぶっ掛けるものばかりだ。

自民党や民主党、公明党なんぞ壊れてもいい。
日本と、国民を壊さない下さい。

日本株式会社の経営従業員・公務員は全員、
暮れの賞与を返上して、失業者の救済に奔走せよ。
厚労省、農水省の役人が、賞与に値するようなことをしましたか。

(この項未完)