たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

クロガネモチの赤実を引き立てる師走風

2005-12-29 11:14:42 | Lyricism

隔週で一日、通っているメディアセンターのアプローチに植わっている、クロガネモチの赤い実が鮮やかだ。
3月頃まで赤い色を楽しませてくれる。

タニシにとって今年は「想定外」なことばかり。
UとCの谷間で覚悟の決まらぬJは多難な一年だった。

九月の風に誘われて始めた「たにしのブログ」
風の行方を詠みながら、季節の変わりをリポートしました。
来年もよろしくお引き立てください。

ユニセフへ「貧者の一灯」たにしの風

2005-12-27 20:12:45 | Weblog

サハラ以南のアフリカでは、小学校に行けない子どもが半数近くも。
そして、栄養不良によって命を落とす乳幼児が一日約7000人いるという。

年に一度だけど、「たにしの一灯」も9年目になった。

例えば10000円で、初等教育、HIV、平和教育のための30日間の研修に9人の先生を参加させることができます。ーーーunicefのパンフから
http://www.unicef.or.jp/

日本の子どもたちは、飽食と栄養偏向で成人病患者。
「もったいない」を忘れた食量需給率60%のニッポン

「2005年報道写真展」一瞬の風

2005-12-24 19:06:17 | Journalism

久しぶりに上京。三越本店で開催中の「2005報道写真展」を見た。特に今年は、タニシが日ごろ評価している毎日新聞が協会賞をはじめ、各部門でトリプル受賞を果たしている。

最も優れた報道写真に贈られる協会賞は、毎日新聞・佐藤賢二郎記者。死者7万人以上の大地震を現地から精力的に報じた一連の写真「パキスタン地震」
国内一般ニュース部門は、「強い首相 与党は平伏」川田雅浩記者
海外企画部門は、「渇いた大地で スーダン難民の子どもたち」佐藤賢二郎記者
が選ばれている。毎日新聞のトリプル受賞となった。

毎日新聞は部数で朝読の後塵を拝しているが、ニュース部門で新聞協会賞を3年連続受賞するなど、質の高い報道で識者の評価は高い。

写真展を見て、何といっても胸をうつ圧巻はJR西日本の尼崎駅事故。紙のようにマンションに重なって巻きついた電車。すさまじい現場が迫る。パキスタン地震。爆破テロ。自爆テロ。巨大津波……”巨死”の「その一瞬」が迫真に記録されている。

満面に笑みの「小泉首相とチルドレン」たち。
不条理な運命に泣いた人たちの悲痛な表情も。
タニシにとっての「この一枚」は……。

耐える蓑虫、蟷螂、螻蛄らに吹く雪風

2005-12-23 12:02:46 | Journalism

「想定外」の大雪に黄金色だった樹木は一気に氷の世界に。

烈風に曝されている「みのさん」大丈夫かな。
巣造りの高さで悩んでいた「かまちゃん」うまい具合いかな。

落ち葉の布団に包まった、タニシやオケラ、ドジョウは土の中。
「春待つ」越冬仲間の無事を祈ってます。

中国の軍事力増強が「不透明」で脅威を感じる。
麻生外相、前原代表の認識は正鵠を射たものだ。
たにしも同感だ。

軒つららに吹く「北極振動」の冷風

2005-12-19 23:45:31 | Journalism

気象庁も「想定外」の12月大寒波が列島を襲う。
師走としては異例の積雪量で記録ずくめの寒波。
西日本では、年間降雪量を超えてしまった所もあるという。

寒波の原因は「北極の海面気圧の変化が激しく」
寒波が蓄積と放出を繰り返す「北極振動」現象と
日本海の海水温が平年より高いことが原因だという。

ヨーロッパも大雪が続いている。
温暖化と氷河期と、地球は創世紀へ回帰している。
たにしがアブクを噴いた。
写真は信州の千曲川近くの土蔵に棲みついているヤモリが寒いといって送ってくれた。

崩壊していく過疎集落に吹く荒風

2005-12-16 20:45:36 | Journalism

衝撃的な映像を見た。NHK、12月15日(木)放送、クローズアップ現代「故郷が消えていく」

誰も住む人のいなくなった集落の「鎮守の宮」を解体、焚き上げている。この集落だけが例外ではないという。

 今、日本全国で急速に「ムラ」が姿を消そうとしている。農水省の統計によれば、前回の調査に比べ、わかっているだけで、全国で五千もの集落が消えた。
 多くの集落では行政サービスの低下とコミュニティとしての機能が崩壊する中で、高齢者だけが取り残され、消滅の危機に晒されている。集落の消滅は、山林や田畑を荒廃させ、土砂崩れや地滑りを多発させているという。(この項NHK)

「もーいいかい」「まーだだよ」--湧水田で聞いた子どもらの声は、空ら耳だったのだろうか。

コマーシャリズムの行き着くところ、
日本の「田園崩壊」に拍車がかかった。
たにしがアブクを噴いた。


わが出自の庭のモミジに吹く凛風

2005-12-13 09:55:30 | Nationalism

樹齢350年の7色モミジ。枝ごとに葉型、色彩、時季を異にして色づく。
庭を守る「総領たにし」が、ブログを見て写真を送ってきた。

同胞たちは、みなこの樹をみて育った。
凛とした風を送る「家宝木」の秋の煌き。

樹木の風格が家と人を育てる。
たにしがアブクを噴いた。



もみじ葉踏めば聞こえる「花札風」

2005-12-08 11:05:39 | Weblog

もみじの葉に「花札」を連想する人たちもいる。
猪の鹿蝶で一杯、なんて。

「落ち葉」を楽しむ本を調べてみました。

・拾って楽しむ紅葉と落ち葉:森の休日 片桐啓子 (著)、平野隆久 山と溪谷社
・顔のある落ち葉 松原敏 (著)
・落ち葉 平山和子, 平山英三 福音館書店
・落ち葉のお絵かきかれっぱ絵 赤崎 一雄 (著) 小学館
・落ち葉の行方 井奈波美也 (著) 新風舎
・武蔵野の落ち葉は生きている いるま野農業協同組合 (編集) 家の光協会
・落ち葉のころ ディクシー ブラウニング (著), 吉野ひとみ (著)ハーレクイン
・落ち葉―「いい人生」と言うために ステファノ デランジェラ (著)、ドンボスコ社
・落ち葉のころ ディクシー・ブラウニング (著), 吉野 ひとみ ハーレクイン
・落ち葉でしらべようどんぐりのいろいろ 松原巌樹  小峰書店
・落ち葉はどこへ消えた? 塚本 明美 (著), 岩田 進午 (著) 大日本図書

落ち葉は、ムシたちの、ベットなのだ。
たにしが、しょうもないアブクを噴いた。

24節気「大雪」に吹く紅葉散らしの風

2005-12-07 19:42:55 | Weblog

今日は24節気の「大雪」
本格的に雪が降り始める季節になる。

一年中変わらない水温。素掘りの水路。周囲は里山。
近くの鎮守の森には、かえで、もみじ、イチョウ、うるし、はぜの木……。
森のお宮の周りから子どもたちの、「もーいいかい」
かくれんぼの声が聞こえる

たにしはひたすらに「風の音にぞ」憂えるのだ。
常陸大宮市三美の雑木林に「心の闇の恐ろしさ」をみる。



越冬メダカ池に吹く霙風

2005-12-06 20:36:33 | Lyricism

日本列島広域寒波に南からも雪便り。
京都のモミジ山が雪化粧。清少納言は何と表現するだろう。

たにしの棲家・湧水田にも雨と雪の中間状態の水滴が舞った。
日差しに反射。つかの間のミスト紅葉風景が広がった。

隣りの越冬メダカの池では、メダカらがじっと陽射しを浴びている。

遅れ紅葉、ミスト雪舞う、列島寒波
たにしがアブ句を噴いた。

鳥を呼ぶ赤い実に吹く誘風

2005-12-04 19:44:06 | Lyricism

こっちの実は甘いよ。こっちのブログ屋さんがいいよ。

他所のブログ屋さんから移動しました。
この日以前のコメントを、たにしが入力し直しました。
従って日時が合っていません。

コメントをくださった水辺の生物さん、おゆるしを

引越し作業終了。
これからもよろしく。

カワセミの来る池に立てる波紋風

2005-12-03 22:44:46 | Weblog

枯葉が散り、水面が揺れて魚影が消えた。
いつものカワセミが来なくなった。
レンガ色の胸毛とコバルトブルーの羽。

じっと水面を見つめ、ときには激しいホバリング。
狙い定め、矢のような速さで水中へダイビング。
キラキラ光る獲物を空中で振りながら飲み込む。

ツッチーやチーッと甲高く鳴きながら飛び去る。

華麗なるキミが、うらやましい。
たにしがため息をついた。


棲家・湧水田から見る紅葉風

2005-12-02 14:34:45 | Weblog

たにしの目線は低い。
地形・地貌を受容して生きる。欲を出したら生きられない。

コマーシャリズムの嵐に、日本が壊れていく。
ほそく笑むのは誰だ。

わが国食料の60%は輸入。調理料理の20%は捨てられる。
産地虚偽、表示不正の「危ない食品」。

壊れると分かっている建物を、設計者から施工者まで、
何十人と言う人が関わりながら平気で売る「危ない家」。

夢壊す、空中楼閣、日本劇場
たにしがアブ句を噴いた。


山里を、うこん色に染める夜来の風

2005-12-01 09:56:22 | Lyricism

旬日来続いた小春日和も一転、
里山は夜来の風雨で激しい木の葉嵐に、
イチョウ落ち葉が地面をうこん色に染めた。
そこで大家の御作を拝借しタニシの心情。

銀杏散る 遠くに風の 音すれば  富安風生

一昔以上にもなるか、「銀杏が黄色くなると、
受験生は青くなる」と言われた時代があった。

いま青くなるのは受験生が来るかと心配している
タケノコ大学の経営者だ。来る受験生はみな入る。
そして大学生たちの知的レベルがますます下がる。

イチョウ葉、赤門前で散った、わが青春
たにしがアブ句を噴いた。