たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

細身越年蜻蛉に吹く佐保姫の春風

2009-02-28 09:37:19 | Lyricism

今日で2月も終ります。
昨日はみぞれから雪に変わり、氷雨の一日でした。
13日に春一番が吹いて、半月近くも経って雪が降りました。
永田町の主に倣って、佐保姫(春の女神)もぶれているのでしょう。



春を告げるイトトンボに出会いました。
近くの自然公園には、細身越年蜻蛉(ホソミオツネントンボ)の生息地があります。
撮影した場所では良く見かけます。
いつもカメラを向けている人たちがいます。

トンボの命は10か月くらいで、ほとんどはヤゴで越年します。
この、ホソミオツネントンボは、生体で冬を耐えてすごします。
身じろぎもしない。
ちょっと目をそらすと、どこに止まっていたのか分からなくなる。
か細い身でじっと、春の訪れを待っているのでしょう。



ついでに白梅も一輪添えました。
明日からは3月、特別いいことがありそうな予感もない。
余寒に身を縮める  たにしの爺です。


エーゲ海で歌い、踊りつくす マンマ・ミーア

2009-02-21 18:13:20 | 劇場映画
22日は第81回米アカデミー賞発表の日。
久しぶりに映画ネタを更新しようと、
昨日から封切られたクリント・イーストウッド監督、
アンジェリーナ・ジョイナー主演の
「チェンジリング」を見ようと思ったが、
並んでいたので、「マンマ・ミーア!」に切り替えた。

これだ大成功。最初から終わりまでノリノリ爽快気分。
蒼いエーゲ海の小島のホテル経営者、
オスカー女優メリル・ストリープの娘の結婚式を縦糸に、
ママの昔の歌仲間と愛したのか愛されたのか良く分からない3人の男、
一人はあのボンド俳優のピアース・ブロスナン。
セリフが歌になったり、歌がセリフになったり、
ダンスと歌がノンストップで大音響で続く。
アレコレ理屈は云わない。

歌はもちろんABBAのヒット曲のミュージカル映画。
「マンマ・ミーア」「チキチータ」「ダンシング・クイーン」「エス・オー・エス」「ハニー・ハニー」が、エーゲ海の美しい小島を背景に大音響で身体を揺する。

とにかくお疲れ気味の大人には、気分転換の頓服剤になる。
たにしの爺も楽しめた映画だった。
場内が明るくなるまで立たないこと。

永田町発、ぶれる季節

2009-02-16 21:20:07 | Journalism
4日の「立春」が四月並みのポカポカ陽気。
13日の金曜日は各地で20度を越す陽気とか、
なかには25度を越す真夏日を記録した所も。
1995年以降で最も早い「春一番」が吹いた。

タニシの記憶では、2月と云えば厳冬期だった。
♪♪~春は名のみの 風の寒さや♪♪まさに、この「早春賦」の歌のとおりだった。
小寒・大寒で冷やされた大地が凍りつき、寒風が吹きすさぶ季節だった。

ところが、今日からまた真冬に逆戻りだという。
タニシの爺も寒風の中を帰ってきた。

「総理の発言は信頼されることが一番大事だ」
ともと小泉総理が、現麻生総理を諭した。
麻生総理の発言のぶれも、困ったことだが、
野党、メディアがそのことで国会審議を「劇場化」するばかりで、
政策の本質的部分、すなわち国民にとって最適な施策なのか、
否かについての議論がなされないでいる。

総理もぶれて、季節もぶれて、
国民は政治に愛想尽かしするばかり。

衆愚政治のツケは、国民が払う。
まさにその通りになっている。
近くの自然公園には寒桜がほころび始めたいた

超優良企業に吹き荒れる 大量解雇の恐(狂)風

2009-02-11 15:35:44 | Journalism
 えっっ、あの大会社も、そこまで無責任なのか。
なんとも非情な、大量解雇の寒風が吹き荒れている。
100年に一度といわれる「世界同時恐慌」が進行している。
グローバリゼーションの波が最悪の裏目に出た。

昨年まで、史上最高の利益だと、嘯いていた自動車会社が、一転大赤字だという。
その他、大量解雇を発表している企業も、就活学生らにとっては憧れの企業だった。

また、社員にとっても、自分だけは大丈夫な企業にいられると安堵していたに違いない。
やがて、とんでもない思い違いであったことを思い知る。

この不始末の責任者は、一体誰なんだ。
写真は「高速2号線(マッカーサー道路)」の建設のため、
破壊が続く霞ヶ関の隣り、虎の門・愛宕地区の風景です。

新聞から拾った今年の「痛いニュース」は以下の通り。

●日産自動車は9日、10年3月末までに世界のグループ全体で新たに約2万人(うち国内は約1万2000人)の従業員を削減すると発表した。
●シャープは6日、3月末をめどに国内の非正規従業員1500人を削減し、コスト削減で経営体質の強化を図る。
●パナソニックは4日、国内外の生産拠点27カ所を閉鎖、10年3月までにグループ全体で正社員、非正規従業員合わせて1万5000人規模の削減を実施する方針を発表した
●三菱電機は2日、昨年11月から今年1月にかけ、派遣社員約500人を減らしたことも明らかにした。
●厚生労働省は30日、今年3月までの半年間に職を失ったか、失うことが決まっている派遣など非正規雇用労働者が12万4802人(今月26日現在)に上るとの調査結果を公表した。
●製造業への派遣・請負をしている会社でつくる業界団体、日本生産技能労務協会と日本製造アウトソーシング協会は27日、製造業で働く派遣や請負労働者約40万人が今年3月末までに失業する可能性があるとの見通しを示した。
●ソニーは22日、希望退職募集などで国内の正社員・派遣社員計2000人強を削減すると発表。
●三井金属鉱業は20日、業績悪化を受け、国内外でグループの全従業員(約1万8800人)の2割にあたる約4000人(正社員960人、非正規従業員3100人)を、9月末までに削減すると発表した。
●三洋電機は15日、今年度内に赤字の半導体部門で早期退職を募集し、国内外のグループ会社の正社員と非正規社員の計約1200人を削減すると発表。
●ホンダは16日、4月末までに国内の期間従業員約3100人を追加削減し、非正規従業員をゼロにすると発表した。
●日産ディーゼル工業も同日、生産現場で働く残りの派遣社員約450人すべてを削減すると明らかにした。
●国内自動車メーカー主要12社が今年度に打ち出した非正規従業員の削減数は約2万3000人に上り、6社が非正規従業員をゼロにする。

ここで思い至るのが首切りのない「ぬくぬく中央省庁の公務員」
公務員に「スト権」を付与しよう。
そして、解雇の味を知っていただきましょう。
行政改革の優先課題は「公務員にスト権を」上げること。
タニシが久しぶりにアブクを噴いた。

今日は立春 桜島大根 まるまる

2009-02-04 21:49:00 | Lyricism

今日は立春だった。3月並の陽気だそうだ。
かつては、春は名のみの寒さかな……
と詠われていた。

桜島大根が当家の珍客になった。
鹿児島では「ギネス挑戦・コンテストが
行われたという。

昨今は、本当に春みたいになっている。
2月は、寒中に冷やされた大地と大気が、
地表を覆い、寒さは一段と身の染む頃だ。

今年は雪も例年になく少なく、
新潟県など、日本海側にも雪が少ないそうだ。
暖冬、そんな声も聞こえる。

寒いとき寒くないというのは、健全な地球だとはいえない。
季節の移ろいは、ゆっくりでいい。
四季の境目が、あいまいになっている、
このことは、決して喜ばしいことではない。