たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

飯山線、旅の終わりは 阿弥陀堂

2009-06-13 07:39:49 | 国内旅行

馬曲温泉で汗を流した後は、以前から、
尋ねてみたいと思っていたところがあった。

5年ほど前に見た映画「阿弥陀堂だより」の中心ロケ地で、
いまも、そのまま保存されている、
おうめさんの居住「阿弥陀堂」の風景。



この映画で北信濃の美しさに魅せられてしまった。
こんなにも四季の美しい風景があり、生活があったとは。

今回の旅の目的のもう一つは、
四季のうちの春の「阿弥陀堂」を尋ねることだった。



映画で見たそのままの「阿弥陀堂」はそのままにあった。
周辺は菜の花畑が広がっていた。
堂の縁側に、一人の男が掛けていた。
この人は神奈川県から来て、3月から10月まで
近くの農家を借りて生活しながら、
荒地になっていた土地に、菜の花の種を蒔いて育てているという。



堂の眼前には菜の花が広がり、
はるか彼方には、妙高山と雪におわれた火打山が遠望された。





足元には、オドリコソウの群生が咲いていた。
「日本の田舎」の原風景に魅せられた飯山線の旅。
次ぎに行くときは、野沢温泉のその先、秋山郷か。



たにしの爺、第二の故郷再発見でした。


飯山線の旅、馬曲温泉、絶景の露天風呂に浸かる

2009-06-09 19:02:18 | 国内旅行
 
野沢温泉の翌日は、少し戻って飯山駅。
駅前からバスに乗り、途中からはタクシーに乗り換える。
馬曲川に沿ったカーブの坂道を登る。
視界が開けると新緑の山々が眩しい。道の脇は黄色い山吹の花が続く。
「やまぶき街道」と言うのだそうです。





温泉場に着くと、周りは山吹の花の道が続いて、
黄色に染まった「望郷の湯・馬曲温泉」が現れた。





湯場の眼前は、何も遮るものがない。天空の湯船が広がる。
遠くには北アルプスの山々が連なる。
眼前の近山は新緑が幾重にも重なり、緑のグラデーション。





かけ流しの湯温はそれほど熱くない。
先客が3人ほどいたが、居なくなった後は、独り占め状態だ。
身体も心も、これほどの開放感は初めてだ。
周りには山吹の黄色が溢れていた。



この、「馬曲・望郷の湯」は日本経済新聞の「何でもランキング」「雪景色の素晴らしい温泉 東日本の部」で第1位にランクされているという、新聞の切抜きのコピーを受付で頂ました。