たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

冬来たりなば 春遠からじ

2008-01-02 18:37:58 | Lyricism

春日山の冬ウサギさんが、冬眠するには雪の下が温かいと言って、写真を送ってくれました。ウサギさんの足音を聞きながら春を待ちます。

文部省唱歌   冬景色    作詩・作曲不詳
一、
  さ霧消ゆる湊江の 舟に白し、朝の霜。
  ただ水鳥の聲はして、
  いまだ覺めず、 岸の家。
二、
  烏鳴きて木に高く、 人は畑に麥を踏む。
  げに小春日の のどけしや。
  かへり咲の花も見ゆ。
三、
  嵐吹きて雲は落ち、 時雨降りて日は暮れぬ。
  若し燈のもれ來ずば、
  それと分かじ、 野邊の里。


タニシの兄ちゃん――
大晦日と元日の、ごあいさつが 済みましたので、
冬眠に戻ります。引きこもりです。
花の季節が訪れるまで、見る夢は幼き頃の「冬景色」
ほのぼのと想い出させる名曲の世界です。


<軒に下がるつらら、地道の霜柱、穴の開いた足袋の足先きの冷たさ。
むしろを敷いて外で遊んだ、日だまりの庭先き……>


そんな「冬景色」の情景は、格差なんて、誰も意識しない時代だった。

タニシのあぶく綴り――