たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

好奇高齢者の「TOKYO街旅」ー上野公園サクラ見物の巻

2019-03-31 11:21:37 | 社会見学

安倍首相が張り切る新元号の発表がカウントダンになりました。
お花見ウィーク週末の天気が良くありませんね。
今日は晴れるのかなーー晴れるといいね。





世の中には、週末で、月末で、期末で、元号末で、超繁忙で、
10日間の大連休も控えていて、
お花見どころでなく働く人も大勢いますね。
お疲れ様です。感謝しています。お陰様で、
年金も4年ぶりに0.1パーセントアップします。





好奇高齢者を任じる、たにしの爺は自分のことだけです。
28日には予定通り上京して「TOKYO街旅」でした。
神田明神に続いて「上野恩賜公園のサクラ」の巻きです。





湯島天神に寄った後、不忍通り、池之端に出て、
不忍池の中通りを通て、弁天堂に向かいました。
細い道幅の両脇はサクラ並木になっていて、
人波で埋まっていました。





聞こえる言葉は外国語のイントネーションばかり。
弁天堂周りの屋台は超満員で休むところがありません。
寛永寺清水観音堂に通じる石段は大混雑状態でした。





清水の舞台からの「月の松」越しにサクラを撮りました。
美術館周辺の公園内はお花見宴会の最中でした。
場所取りのブルーシートが敷かれていました。





しばらく園内を徘徊した後、休むところがなかったので、
国立西洋美術館内のレストラン「すいれん」に寄り、
450円でコーヒータイム休憩を過ごしました。





掲載の写真は記事の順番になっていません。
徘徊高齢者のお花見は、ご近所の公園で、
ベンチランチが性に合うことを確認した街旅でした。

好奇高齢者の「TOKYO街旅」ー神田明神の巻

2019-03-30 11:27:57 | 社会見学

各地からサクラが満開のニュースが続いています。
昨夜、金曜日の夜桜宴会は寒かったでしょうね。
今日も雲が厚い春寒の日になっています。



たにしの爺の「TOKYO街旅」は予定通り28日・木に実行しました。
薄曇りで陽射しの差す時間もありまして、マあマあの日和でした。
とりあえず神田明神の処をアップしてみました。





朱塗りの隋神門に掛かる満開のサクラが見事でした。



江戸総鎮守になっている神田明神の御社殿。
野村胡堂作の銭形平次の碑もあります。





御茶ノ水方面に行ったら寄ってみたかった。
細打うどんの「竹や」にも行きました。
海老天カレーが有名だと言われています。



11時30頃着きましたが、幸い席も空いていて、
落ち着いた雰囲気の店内の席に案内されました。
早速、海老天カレーを注文しました。

待つこと10分ほどで運ばれてきました。
揚げた海老が5匹入って、
アオネギ、インゲンなど青物が中央に添えられています。
カレー味は薄辛さで、上品な味が口中に広がります。
細めの麺も軟らかいのに、コシがあって美味しい。



まもなく席は満杯になって、並んで待つ人もいます。
1,100円です。並んでも頂きたい一品でした。

この後の徘徊コースは、
清水坂→妻恋坂→湯島天神→上野恩賜公園回りました。
上野公園は花見の人で溢れていました。
後日掲載します。まずはこれにて……

内田康夫さん著『鯨の哭く海』を大活字本で読んだ

2019-03-29 11:06:25 | 本・読書

大活字で読む本シリーズ、今回は内田康夫さんです。
内田さんの本のレビューは初めてです。
多くの小説フアンを持っていた内田さんです。
テレビのサスペンス劇場の常連作家でした。
昨年の3月13日にお亡くなりになりました。



『鯨の哭く海』は22ポイント、ゴシック文字の大活字で、
4分冊になっています。重ねると9センチにもなります。
大活字本は、左目に障害を持つ爺には大変、有難い本です。

本書はご存知の浅見光彦シリーズの一冊です。
サスペンス・ミステリーの潮流は、捕鯨の町に生きた父と母娘が、
クジラ利権を支配するドンに翻弄された相克のストーリーでした。



プロローグはーー
師走の2日と3日に行われる秩父夜祭りの夜からでした。
秩父警察署刑事課巡査部長の鈴木圭太は巡回警らにいた。
群集の中に不審な動きをする男を追っていたが見失った。
翌日の朝、その男は羊山公園で死体となって発見された。



そして―サスペンス・ミステリーの舞台は、
「捕鯨発祥」の地・和歌山県太地町に移る。

『旅と歴史』のルポライター浅見は藤田編集長から、
「日本におけるクジラ」について執筆依頼を受ける。
浅見は捕鯨発祥の地、和歌山県の太地町に向かった。



博物館の巨鯨の背に打ち込まれていた捕鯨銛り。
綱を手繰りながら謎解きの旅レポートが始まる。
鯨の町で「捕鯨の歴史」の取材を進めるうちに、
さまざまな因縁めいた事故や事件を知る。



一つは、大手全国紙の和歌山支局の新聞記者と、
地元網本の女性との書置き「心中事件」だった。
反捕鯨のキャンペーンを張る大手紙の支局記者。
捕鯨網元の子女との心中に違和感を持った浅見。



調べていくうちに、
秩父の事件と太地の事件を結ぶ糸があった。
夜祭りに死体で発見された男は大地生まれ。
心中したとされる新聞記者は秩父の生まれ。



鈴木巡査部長が最後に手錠を掛けた男は誰か??
太地町と秩父市で6人が殺されたミステリーは、
捕鯨利権の渦潮に巻き込まれた「母と娘」の哀し人生図だった。



★ジャーナリスティックなサスペンスミステリー
「クジラは美味しい利権」なのか???

クジラは捕って食料としていい。、
クジラは保護すべき動物である。
国際間の大問題となって久しい。

「商業捕鯨」再開を求める日本は昨年の12月に、
反捕鯨の国際捕鯨委員会(IWC)を脱退しました。
太地町を選挙区に持つ自民の大物議員の後押しと、
水産庁OBらの圧力でIWC脱退を強行したのだ。



ミステリー『鯨の哭く海』のナゾ解きの筋道は、
「クジラ利権」の犠牲になった人たちに行き着く。
まさに「大背美流れ」の悲劇の例えのごとく、
クジラの町に生まれた「父と母娘」引き裂かれた、
修羅のストーリでもあったと、爺は読み解きました。
(注:大背美流れ(おおせみながれ)ーWEBで見てください)



★「商業捕鯨」を主張する日本の論拠
クジラは海洋資源を食い尽くす――。

たにしの爺、かつて所属していた経済週刊誌のデスク氏から、
当時、マスコミの主流になりつつあった「反捕鯨論」に対し、
クジラが増え続ければ「海洋資源」が枯渇するという。
日本の食生活の危機だと、捕鯨の意義を説いてくれた。

『鯨の哭く海』もこの論に多くのページを割いている。
「調査捕鯨」で得た日本の科学的データによると、
クジラが一年間に捕食する海洋資源(アジ、さんま、イワシなど魚)の総量は、
人間が一年間に消費する魚資源の5倍になるという。
「適切なクジラ捕獲」こそ、海洋資源の保護になる。
IWCのクジラ保護を続けていれば、増え続けるクジラが飢え死にする。

たとえ日本の科学データが正しいとしても、
潮吹き「クジラ利権」の口実にもなりそう。

丁度この記事を打っている時間、3月27日午後6時30分、
NHKニュースで八丈島近海で、
ザトウクジラの親子が泳いでいる映像が流れています。
ザトウクジラが八丈島付近で見られたのは初めてだという。



★南紀勝浦に行きます

それと大変興味深く読んだ箇所は紀州勝浦・大地町。
クジラに関わる歴史記念誌、観光施設でした。
それというのは勝浦に5月に行く予定があるからでした。

名古屋に転勤していた時代に三重、奈良には行きました。
紀伊半島は三重の尾鷲市には行きましたが、
和歌山県にまで行ったことがありません。

伊勢から南紀勝浦、紀州加太、南淡路の、
休暇村をつなぐツアーに参加しようと考えています。
その際、ミステリーの舞台を見られのるか、
太地町に下車できるのか不明ですが楽しみです。



最後まで見てくださり感謝です。

Gooblogメンテナンス終了後、最初の投稿です

2019-03-25 11:56:32 | 社会見学

好奇高齢者の一人徘徊「TOKYO街旅」

好奇高齢者を任じて81歳、日々、
ご近居の徘徊を仕事としている。
報酬は健康寿命が伸びると信じること。



今朝の毎日新聞朝刊の読者欄に素敵な投書が載っていました。
投稿者の年齢からみて、ご主人様は80歳前後でしょうか。
歩き着ついた先に酒蔵があって、
試飲で一杯とはうらやましい。試飲の後、
歩けなくなったらどうするのだろう。

ところで今週末に、たにしの爺「伸雄会」は、
東京復活大聖堂(ニコライ堂)→聖橋→湯島聖堂
→神田明神→清水坂→妻恋坂→湯島天神
→不忍池→弁天堂→清水観音堂(上野版の清水の舞台)、
上野公園でお花見徘徊に行くつもりです。

ひとり徘徊はストレスがなくていいです。
Gooblogメンテナンス終了後、最初の投稿でした。
編集画面が様変わりしていましたが、
いいのか悪いのかよく分からない。

予想通り21日・春分の日に「東京のサクラ開花宣言」

2019-03-22 10:46:08 | Journalism
(2019/03/21 10:31 ウェザーニュース)によりますと、
東京・靖国神社で桜開花 平年よりも5日早く、

気象庁は、今日3月21日(木)、
東京・靖国神社にある桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表しました。
平年より5日早く、去年より4日遅い開花です。
東京の桜は7年連続で平年(3月26日)よりも早く咲きました。
(切り抜きの記事は毎日新聞朝刊のものです。)



気象庁では、標本木と呼ばれる観測対象の木を定めていて、
5~6輪以上の花が咲いた状態を開花発表の目安としています。
たにしの爺も「標準木」を見に行ったことがあります。

毎日新聞の写真ニュースを見ると、
開花宣言を待ちかねて、
標準木の周りは大勢の人が集まっていますね。



日本人とサクラ、と言えば、こん有名な古歌がありますね。
『世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし』
古今和歌集の中にある在原業平が詠んだものです。

春の世ににサクラなんて無ければ、
いつ咲くとか、散るとか、心が騒がないですむ。
とは言っても、サクラが無かったら、
どんなに寂しいことでしょう。
そうでしょう美奈さん。爺の超訳です。

こんな返歌もあります。読み人知らず。
『散ればこそ いとど桜は めでたけれ
憂き世になにか 久しかるべき』
「散る」こそ、日本人のこころを揺する。

東京のサクラ開花宣言の夜、
イチロー選手が現役引退を表明しました。
語り継がれる平成時代最後の野球伝説だ。

今日から平成最後の「春のお彼岸入り」です

2019-03-18 13:15:12 | 24節気


新元号の発表まで残すところあと2週間。
実際に新元号が使用されるのは5月1日。
徘徊三昧の爺にとって変わることはない。



例によっていつもの自然公園に出かけた。
木道の下にフキノトウの花が開いていた。
見上げてみれば辛夷の白い花が目に入る。



休憩したベンチ脇には花穂が立っていた。
花穂(かすい)穂状になった花の集まり。
猫柳、それともタチネコヤナギだろうか。



前回ブログアップしたランチベンチ周辺、
廻りには榛の木の花穂が散らばっていた。
10日余りで陽春の光は緑に変わっている。



今日18日は平成最後の春彼岸の入りです。
21日は中日で24節気の春分日になります。
東京都心の桜開花予想日になっています。

 

日本列島がお花見のシーズンに入ります。
たにしの爺のメルアドにも旅行会社から、
魅力的なツアー案内が送られてきますが、



予約した日が雨風になったら台無しです。
爺は一人歩きの一人花見が性に合います。
「そうだ、京都にゆこう」なんちゃって 

春の日差しが戻った一日、ガラケー写真の雑記帳

2019-03-09 19:15:00 | 散策の詩

平成31年3月9日
曇天、雨天が続いていましたが、
今日は日差しが戻った一日でした。
明日から再び下り坂で雨になるらしい。

 ベンチランチで早春賦

釜の飯もなかったので外に出ました。
久しぶりの徘徊日和です。
途中のコンビニで昼飯のお握りを調達した。

いつもの自然公園に出かけました。
晴れた土曜日で、いつもより人が多い。
ハンノキの下のベンチで「孤独のグルメ」を堪能した。

 春蘭の香りがただよう植物園



散策路3周してボタニカルガーデンでトイレ休憩。
エントランスでは「春蘭」品評会が開かれていました。
同好の士の皆さんが褒め合っていました。

 

全部で80鉢くらい展示されていました。
色は地味で花は小さめですが官能的です。
花の変異が非常に大きく色も班も多様だという。

 

春蘭の別名には「じじばば」ともと言うらしい。
WEBで調べました。なるほど、と思ってみても、
たにしの爺にはよく分からない。

 

 パリの風吹くチョコレート

海外旅行を趣味にしているご婦人が、
同居人の茶友だちに居ます。
先日チョコを頂いてきました。


海外旅行のお土産の定番っですね。
箱の表装を見るとフランスぽッイですね。
開けてみるとお洒落なチョコが詰まっていた。


箱裏に「ハーティー(セーヌを歩けば)」と記されている。
文化と芸術のパリ左岸の風景を描いたボックスの中には、
四つ葉のクローバー型やエッフェル塔のデザイン。

様々な形のプレーンチョコレートを詰め合わせた、
お洒落で夢のある贈り物です、と記されています。
モロゾフの販売製品でした。



たにしの爺、ベンチグルメと、丹精込めた春蘭、
そしてパリ風チョコに魅せられた春の日でした。
来週は再び雨の週始めになりそうです。

大型活字本で「ロスジェネの逆襲」を読んだ

2019-03-03 14:36:36 | 本・読書

大活字で読む本シリーズ今回のレビューは、
痛快サラリーマン劇場でした。
池井戸潤著「ロスジェネの逆襲」です。

そう、あの半沢直樹シリーズの3冊目です。
社会現象にもなった話題のテレビドラマだったようですが、
たにしの爺は、一度も視聴したことがありませんでした。



2月始めに図書館の大活字本のコーナーで見つけました。
本のサイズも大型で文字も22ポイントのゴシック体。
目の治療中の爺にとっては行間も広く、
「視界明瞭」で超具合よく読めます。

読み始めたら止められない。痛快で面白い企業小説。
「企業買収(M&A)」の裏で暗躍する金融証券業界の攻防。
全く畑違いの分野で過ごした爺にとって興味深いものでした。

主人公の半沢直樹は、
東京中央銀行の子会社「東京セントラル証券」に出向して半年。
振興IT企業から、ライバル会社の敵対的買収の依頼を受け、
アドバイザー契約を結ぶが、担当部下らの不手際で、
依頼企業の怒りを買って契約を破棄されてしまう。



その企業と新たなアドバイザー契約をしたのが、なんと、
なんと、半沢の出向元の東京中央銀行の証券事業部だった。
「この借りは必ず返す。やられたら倍返しだ」と、
半沢の心に火が付いた。敵は親会社の証券部だ。

親会社を相手に緻密な戦略を組み立て「大逆転」の勝利。
そんな半沢に待っていたのは、
本社に帰任し「次長」職を命じる辞令だった。



たにしの爺、2月になって、いささか鬱気味でいたが、
勧善懲悪の痛快ストーリーに魅せられ読み終えました。

ストーリーの縦線は次長部課長など役職の役割劇ですが、
中心をなす横線はバルブ期、ロスジェネ世代など、
世代間の優劣、ライバル・競争など葛藤が中心になっている。



憂鬱で「徘徊世代」のたにしの爺、痛快でスカッとするような、
大逆転の非日常的な夢のような日が来ないかと妄想しています。
そんなことあるわけないよな……



「ロスジェネの逆襲」池井戸潤による日本の経済小説。
『週刊ダイヤモンド』(ダイヤモンド社)に連載され、
2012年6月に単行本化、2015年9月に文春文庫。