めったに歩くことがない大田区に行った事を書いています。
有名著名人が眠る本門寺の墓地を一回りした後、15分ほど歩き、
近代日本画の巨匠・川端龍子記念館に行きました。
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案内によると、大田区立龍子記念館は、
龍子が文化勲章を受章したのを機に1963年に設立されたという。
1991年からは大田区の運営になっているそうです。
「筆線のモダニズム」という企画展が開催中でした。
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入り口の外観は美術館とは思えない異風な建物でした。
脇に回ってみるとなるほど、美術館だと合点できます。
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龍子の画業を示す巨大な作品が展示されています。
洋画から日本画に転向された龍子の絵画表現は、
たにしの爺が抱いている、従来の日本画のイメージを超えています。
奔放な発想で描出されている大きな構図に圧倒されました。
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館内のショーケースには実際に使っていた画材・画具や、
数十種もの絵の具が展示され、制作現場がリアルに見られます。
龍子の代表作といえば当館には所蔵されていませんが、
切手にもなっている「愛染」という屏風絵が知られています。
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この記念館に行かれたら絶対、見逃してはならない施設があります。
作品観賞もさることながら、「龍子公園」となっている、
川端龍子の居宅・制作アトリエの見学するこができます。
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門を入ると白梅や紅梅がほころんでいて、そこに池が在ります。
この池こそ龍子の庭園動植物の作品の原点になっているという。
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太平洋戦争終結の2日前、昭和20年8月13日、
当時60歳だった川端龍子の家の庭に爆弾が直撃しました。
爆弾で家は破壊されたが離れのアトリエは無事で、龍子自身も助かりました。
巨大な窓ガラスも割れずに残り、現存しています。
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庭には爆弾で大きな穴があきました。
その跡、穴には水が染み出し池になりました。
その池にコウホネや萱を植えて庭の池として、
戦争の記憶として残してきた「爆弾散華の池」です。
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龍子は爆弾が落ちた瞬間、草花が砕け散る様子を幻視して、
「爆弾 散華 」という絵を描いています。
またこの池に生息する蛙やはじめ水生生物に関心を寄せ、
蛙や河童、鯉の題材にした絵も多く書かれています。
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見学コースはこの池から始まって、
当時のまま残る巨大日本画製作用のアトリエ、
竹を組み合わせた天井の造りや静謐さを秘めた庭園、
こだわりに満ちた居室の外周などを巡ります。
コースの脇には、ボケの赤い花が目に入りました。
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学芸員のガイドがとても詳しく、日常がリアルに紹介されて、
龍子の日本画の制作過程を知ることが出来ます。
本日のGoogle検索画面のロゴです。
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アメリカでは「うるう年」のシンボルはカエルだという。
「うるう年」を英語で「Leap Year」といいます。
これは、通常365日が366日になることで、曜日がずれる、
つまり「曜日を跳び越える=leapの年」に由来している。
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ここでトリビアな雑学を披露します。
川端龍子も池のカエルが好きでした。
「うるう年」のシンボルもカエルです。
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