たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

山菜採りに吹く、高原の五月風

2008-05-27 06:28:00 | Lyricism

「山菜取り」に行って来ました」と、春日山に住む 雪ウサギさん
が採れた山菜の写真を、送ってくれました。

タラノメ、コシアブラ、コゴミ、ゼンマイ、わらび

山菜の苦味は、まさに自然のめぐみ、タニシには手が届かない。

手の届くタニシの湧水田では、
春先のせり、なずな……などおひたしをいただきます。
自然の香草類の香りは、癒やし系ですね。

今年もまた、北関東に住む閨秀歌人・綾さんから、
キャラブキをたくさん送ってくれました。

半分は、夏まで冷凍しておき、暑い日に氷ったまま口にすれば、
冷たさが融けて、苦味が口の中に広がる。
辛口の冷酒が美味い。

Muchas gracias.


孔雀の恋模様は、声が決め手とか

2008-05-19 06:14:10 | 葉っぱの会

きれいな見た目より、なき声が興奮させる

連休に、外国からの客人があり、自然公園にピクニックにお供した。

聴きなれない言葉に、興奮したのか孔雀さん、羽を広げて迫ってきました。惜しげもなくバックもご披露です。
見事な羽模様。青い目がいくつも「ウインク」している。

鳥たちのオスはみんな、多彩な求愛のテクニックを備えています。
羽模様、ダンス、なきごえ、巣作りなど……、
オス孔雀の広げる羽もその一つと言われている。ところが最近の研究では、メスに送る「なきごえ」が誘引のフェロモンらしいという。



5月8日のNHK総合テレビの午後7:30~8:45「熱血!天才アカデミー 世界をひっくり返した男ダーウィンの進化論」という番組で、
講師として出席していた長谷川眞理子教授が言っていました。
「最近の研究によれば、オス孔雀の求愛行動は、
羽根の飾りより鳴き声」がキメ手だそうです。

人間の男が、変な声を発したら、キミが悪いだけ。



長谷川眞理子教授。日本の人類学者。総合研究大学院大学教授。専門は行動生態学。進化生物学の観点から人間の行動性向を理解しようとする進化心理学に関する著書が多い。『雄と雌の数をめぐる不思議』(中公文庫)など、性にまつわる問題(性選択)への関心が高い。

夜目にも白きハルジオン

2008-05-11 22:56:28 | Lyricism

雨上がり、湧水田の周りは、春の野草に満ちている。
今まで見過ごしてきた山野草の花が、たそかれていくタニシには眩しすぎる。
 スイセン、キツネノボタン、ヤマツツジ、ヤマブキ、オドリコソウ、エンドウ、ハナニラ、スミレ、タンポポ、シャガ、オオイヌフグリ、イカリソウ、ハコベ、カラスノエンドウ、レンギョウ、ミヤコワスレ、シロツメクサ、レンゲ、シャクナゲ、ミヤコグサ……、春女苑・ハルジオン。
 春に咲く紫苑(しおん)という意味で春紫苑(ハルシオン)。見て分かるようにキク科。
花言葉は「素朴で清楚」「追想の愛」

春の花の雑草の代表。雑草として括ってしまうには可憐過ぎる。

ひとつひとつは、びんぼう草とも言われるだけに、たいした存在感はないが、
群生すると春野を彩る。身近な身辺に、これほど見かける花はない。
視点を変えれば世界も変わる。
基準を変えれば人材も代わる。
価値観変えれば生き方も違う。


ラフマニノフ~ある愛の調べ、ライラックの香り

2008-05-05 09:45:13 | 劇場映画


銀座に行ったタニシは、
ロシア映画『ラフマニノフ~ある愛の調べ』を 銀座テアトルシネマ で見た。

昔は「黄金週間」というのは、映画を観るためにあったのだ。
松竹、東宝、日活、東映、大映……、各社大作を封切りして、興行を競った。
2本立て(1回入ると2本の映画が見られた)が多かった。

以下< 公式サイトのストリー紹介による……要旨>です。

すべてを捧げた初恋、短くも美しい恋、支え続ける愛……ラフマニノフの運命を変えた3人の女たち。

その夜、カーネギー・ホールは、熱狂的な感動に包まれていた。
ロシア革命を逃れてアメリカに亡命したラフマニノフの、ニューヨークでの初コンサートが開かれていた。行く先々での大成功とは裏腹に、ラフマニノフは日に日に憔悴していく。妻のナターシャは、そんな夫を支え続ける。
ある日、ラフマニノフのもとに、贈り主不明のライラックの花束が届く。
故郷に咲き乱れるその花の甘い香りをかいだ瞬間、切なくも情熱的な愛の日々が甦る。
募る想いを込めて交響曲を捧げた年上のアンナ……
革命に燃える瞳に心を奪われたマリアンナ……。
花束は届き続ける。いったい贈り主は誰なのか?……。



冒頭のカーネギーホールの演奏会から始まり、ライラックの花の咲き乱れる丘に少年が遊ぶ。
場内に響きわたるピアノ協奏曲第二番ハ短調。
この先、ラフマニノフの名曲の数々が聴けるものと思った。
ところがストーリーの時系列が、戻ったり行ったり、物語の展開を追うのに注力させられて、音楽を聴く場面の印象が薄くなってしまった。

亡命しているアメリカでの演奏活動。
才能が見出されて修業する少年時代。
ピアノが評価され名声発揮の青年時代。
妖艶な年上女への初恋と挫折の時代。
革命女戦士に誘惑され、亡命で彼女の助力で出国するいきさつ。
ライラックの花が咲く故郷と妻となる従妹のナターシャとの思い出と結婚。
これらの話しが何回も行ったり戻ったりする。

ロシアの天才ピアニスト兼作曲家セルゲイ・ラフマニノフ(1873~1943)の数奇な生涯を描いたというこの映画。まさに良くても悪くても、「ロシア映画的」と言える。
映画館はほぼ満席状態。ご婦人連れが多かった。ラフマニノフのファンは女性が主流ということかな。
タニシは銀座で映画を観たかったのだ。

八十八夜 五月の風は鯉のぼりのサプリメント

2008-05-01 08:40:38 | 葉っぱの会

こいのぼり

  やねより たかい こいのぼり
  おおきい まごいは おとうさん
  ちいさい ひごいは こどもたち
  おもしろそうに およいでる
 八十八夜は立春から数えて88日目の日。毎年5月2日頃。今年はうるう年なので、今日がその日。
 夏への準備の日でもあり、3日後の4日が24節気の立夏
 「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などと言われるように、晩霜が発生する時期で農作業、農家に対して特に注意を喚起するためにある季節の節目でもある。
タニシの子ども時代には、天気予報の後に農家の皆さんは「遅霜に注意」という放送を聞いた記憶がある。最近は聞かなくなった。
地球温暖化による気候変動で、降霜現象そのものがなくなった?

 化石燃料大量消費の中国・アメリカが世界を壊している「地球環境汚染の元凶」

 地球の頂点・エベレストを私物化して、汚れた「五輪聖火」を頂上に運ぶため、登山者を締め出すという、とんでもない、許せない、恥知らずな開催国が「神の住む山を穢している」……


タニシは怒っている。