たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

紳士の国のオリンピック 山百合の高貴さに‥‥ 

2012-07-31 23:35:43 | Nationalism

今日で7月が終わる。7月の花は百合ということで、
連日の猛暑を忘れさせる里山の女王・山百合です。

ロンドン・オリンピックの競技が序盤から烈しい。
審判の判定に関する物議が話題になっている。
それも、柔道、体操など日本絡みが目立っているようだ。

開会式では選手宣誓のほかに、審判団もコーチ陣も五輪旗を握って宣誓をした。
今回から審判団、コーチの宣誓をするようになった背景には、
「より速く、より遠くへ、より高く」の記録競技に比べ、
審判の判定で勝敗を決める競技が殖えた、オリンピックの特殊性と悩みからだろう。
また、薬物などコーチの指導力も問題になっている現状もありそう。

それとやはり、前回の北京大会での開催国寄りのひどすぎる判定や、
コーチによる試合引き伸ばし、判定へのブーイング、抗議など、
不明朗な大会運営が目に余ったことに対する措置が一番の理由であろう。

格式と品位が伝統の紳士国・イギリスは前回開催国とはその辺は違う。
男子体操団体戦、100年ぶりにメダルを手中にしたはずのイギリス。
十数分後には審判団の判定ミスに、日本が(300ドル払って)判定やり直しを要求した結果、
4位から2位に上がって、イギリスが銅メダルの結果になった。
もしこれが前回大会で、対象国が中国だったら一大騒動になって、
無事には終わらなかったに違いない。

イギリスには銅メダルになったけれど、開催国として特別金メダルだ。

ロンドン五輪が開幕 「世代を超えたインスピレーション」

2012-07-28 14:30:47 | Nationalism

ロンドンで行われる第30回・夏季オリンピック大会が始まりました。 
いつも早起きの爺は、朝5時からの開会式のテレビ中継を取材しました。
いやー、長丁場でした。3時間半。
イギリスの中世の田舎風景から始まり、産業革命の時代を経て、テクノロジーの現代へと、
大人海作戦と光と映像を駆使した演出が繰り広げられました。



以下、暑い野外は苦手な爺はつれずれに、
テレビ中継の聞き取りメモと映像写真をもとに、ブログ更新に休日を過ごします。

ロンドンでのオリンピック開催は3回目となりますが、
日本選手団が参加するのは、今回が初めてです。1908年大会は参加していないし、
1948年大会は敗戦国日本は、参加を断られているからです。



204カ国・地域から1万500人が参加するロンドン五輪。いろいろ初めてがあるようです。
女子のボクシングが採用され、すべての競技が女性参加種目になった。
史上初めて全参加国・地域に女性アスリートが出場する。
肌を露出するスポーツにイスラムの戒律に反するとして、
女性の参加を認めていなかったサウジアラビア、カタール、ブルネイの3カ国が女子選手も出場します。



入場行進では、全身を衣服で包み顔だけ見える姿でしたが、
競技では、臍出しギリギリのユニホームで走る陸上や水泳には出ないでしょうが、
どのような競技に出て、どのおようなユニホーム姿になるのでしょうか。
この開会式が行われている五輪スタジアムは「史上最軽量」な仮設構造となっている環境施設だという。



入場行進を見ていて、カナダや豪州、NZなど英国国旗のユニオンジャックが入っている国旗と、
かつて英国の植民地であって独立した中南米、太平洋、アフリカ周辺国が多いことを知らされました。
宗主国・イギリスによる世界大会のような感じもします。



行進を見ていて感じたもう一つの特徴は、アメリカ、カナダ、イギリス、フランスなど選手団は圧倒的に黒人選手が多いことでした。





大会は8月12日日までの17日間、26競技302種目で頂点を争われます。
残念なことに、日本得意種目の野球とソフトボールが競技種目から無くなったのは、メダルの皮算用から2個減ったことです。

森林浴 緑陰のオアシスを徘徊す

2012-07-25 21:05:26 | 散策の詩

暑中お見舞い申し上げます。
梅雨明け豪雨も大きな傷跡を残して、峠を越したようです。
日本列島、海にも山にも川にも、自然災害の危険な条件下にあるのですね。
そして幾つかは、人災とも言えるものでしょう。
今年の夏は計画停電はなさそうですが、
東電の料金値上げも認可され、エネルギー高コスト社会の到来です。

近くの公園を徘徊してきました。
木漏れ日の中を行くと、渡る風に揺れる葉騒や
足元の叢から立つ草いきれの匂いも濃くなりました。






フェルメール「真珠の耳飾りの少女」「真珠の首飾りの少女」

2012-07-05 10:09:05 | 展覧会・美術展
世界で最も有名な少女に会ってきました。



――ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」、
そして「真珠の首飾りの少女」に上野の森で会えます。
会期は2012年6月30日~2012年9月17日まで。



東京都美術館のグランドオープンを飾る2012年夏――、
オランダの「王立絵画館」で知られるマウリッツハイス美術館のコレクションの数々が観られます。
リニューアルされた東京都美術館。



オープン記念は「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」です。



最大の注目作品は、フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
たにしの爺には、待望久しき作品の来日です。
同展ではもう一点、フェルメールの作品「ディアナとニンフたち」が見られます。


そして「真珠の首飾りの少女」が初の来日です。



上野の森の入口、駅から直近の「国立西洋美術館」で6月13日から開催されている
「ベルリン国立美術館展~学べるヨーロッパ美術の400年~」に、
ヨハネス・フェルメールの傑作「真珠の首飾りの少女」が日本に初めてお目見えです。



東京都美術館はマウリッツハイス美術館所蔵の「真珠の耳飾りの少女」。
国立西洋美術館のベルリン国立絵画館所蔵は「真珠の首飾りの少女」。



たにしの爺、東京で観たフェルメールの作品は15点になりました。
30数点しかないフェルメールの絵画のうち、15点を東京で観たことになります。
2007年秋、国立新美術館で「牛乳を注ぐ女」
2008年秋、東京都美術館で「マリアとマルタの家のキリスト」「ディアナとニンフたち」「小路」「ワイングラスを持つ娘」「リュートを調弦する女」「手紙を書く婦人と召使」「ヴァージナルの前に座る若い女」
2009年夏、「レースを編む女」
2011年春、渋谷のBunkamuraで「地理学者」
2012年春、渋谷のBunkamuraで「手紙を読む青衣の女」「手紙を書く女」「手紙を書く女と召使い」
2012年夏、東京美術館で「真珠の耳飾りの少女」「ディアナとニンフたち」
2012年夏、国立西洋美術館で「真珠の首飾りの少女」

どうしても観たい「デルフトの眺望」はオランダに行かないと観られない。