7月が終わって




カラスウリの妖艶な白い糸状の花が開く。
つぼみの中に織り込まれていた花弁が動き始める。
妖しい誘いの触手を伸ばすように。

一夜の情交の果てに、
朝になると、萎れてつぼんでしまう。


繭玉のような橙色の実が生って、楽しませる。


もつれ咲く妖しき花よ烏瓜

烏瓜咲く一穢なき妖しさに

もじやもじやの糸のごと咲く烏瓜

夕闇より融け出て咲くや烏瓜

誰がために咲く烏瓜魔女めきて

ふはふはと泡かと咲けり烏瓜










怪しく面妖といえば、いまの永田町も毒々し触手で充ちている。
小澤一郎が言い放った「菅が辞めれば、後は誰でもいい」と。
これほど国民を愚弄した言い分はあるだろうか。
「首相」が誰でも言い訳がないだろう。
偉そうにしているジャーナリストたちよ、
「菅以外なら、総理は誰でもいい」などと、
嘯く政治屋を追及しないのは、なぜなんだ。
政治・永田町の退廃は極まっている。
今世界で一番不幸な国民は日本人です。そう思いませんか。
「最大不幸国家です」


国家権力末端の有無を言わせない、律儀さは恐ろしい。
この時期、怒りが通り越して悔しくさえなる。