たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

菜の花や花桃やチューリップ、大根の紫の花も美しく

2016-04-29 11:15:11 | 散策の詩


当地の今日は、雲の多い空でも青空が50%くらい。
ただ風がかなり強く吹き渡っています。
4月6日に吉高の大桜を見に行きましたが、
主役の山桜は少し早すぎたようでした。



手前の菜の花、花桃、チューリップの、
花のコラボレーションが主役になりました。



撮り貯めていた花春の饗宴を掘り起こし、
4月のブログ最後のアップにしました。



今日4月29日は、
国民の祝日に関する法律で制定された祝日で「昭和の日」
この4月29日についてはいろいろ議論があった祝日で、
最初の記憶は「天長節」昭和天皇のお誕生日の祝日。
亡くなられた後は「みどりの日」としていたが、
平成19年から「昭和の日」として大型連休の始まる日になっています。



そいう事で、今日から大型連休ですね。
テレビではお出かけ番組が賑やかにやっています。
365日無期限の大型連休中の徘徊人としましても、
会社勤めや登校日から解放されたご家族の皆さんが、
お出かけされて楽しまれることは喜ばしいことです。



しかし予期しない災難に遭遇することもあります。
家に居ても、出かけていても「危機」はあります。
活断層が動くかも知れないし、
暴走車が突っ込んでくるかもしれない。
北のミサイルが落ちてくるかもしれません。

たそがれの徘徊人は帰路が分からなくなることも。
身辺の危機管理に心がけています。
最近「認知症サポータ養成講座」を受けました。
「オレンジリング」を受領しました。

サクラの後の上野公園ぶらり(4月18日午後3時)

2016-04-26 11:13:32 | 社会見学

国立西洋美術館で展覧中の「カラヴァッジョ展」を見た後、
上野公園周辺をぶらりしました。小雨が降ったり止んだりでした。



お花見の饗宴が終わったあとの桜並木です。



すっかり葉桜になっていました。
国立科学博物館前の大噴水は久しぶりに見ました。

上野東照宮の鳥居です。



参道が続きます。







脇には「ぼたん園」があります。



入園しなくても香りが漂っています。
五重塔です。



東照宮の唐門です。金ピカの門扉の左右には、
左甚五郎の「昇り龍」「降り龍」が配置されています。



拝殿内庭に入るには500円の木戸銭が必要です。
以前に入っているので、今回は外からにしました。

小川剛「上野東照宮・神楽殿 光彩陸離展」というアート展示がありました。









東京藝術大学です。音楽学部のある方です。



美術学部のある芸大美術館です。



芸大図書館です。





上野から世界に日本文化発信基地として、
「国際芸術リソースセンター」の建設が進んでいます。



国立西洋美術館「カラヴァッジョ展」を見てきました。

2016-04-20 18:08:46 | 展覧会・美術展

いま上野の国立西洋美術館で開催中の(6月12日まで)、
「カラヴァッジョ展」を見てきました。
――ローマを熱狂させたドラマチック。ルネサンスを超えた男。
カラヴァッジョの傑作11点が集結――という展覧会です。
公式サイト



カラヴァッジョ。と言えば――
強烈なコントラストで明暗を描出する。血の滴る斬首絵画。
人間の姿を光と陰でリアルに表現する。光を発する静物画。
バロック絵画の手法の先駆者とされています。

 

また、殺人事件まで引き起こしたり、投獄されたり、
暴力と波乱に満ちた画家として知られています。
逃亡生活でイタリア国内を転々とし、
その間にも絵画を制作し、名声を博していたという。

 

本名はミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ。
死亡する38歳までの作品で真筆とされる作品は60点あまり。
その中には移動不可能な作品が多数あるとされています。
今回の展覧会に世界初公開の「法悦のマグダラのマリア」が入っています。
このほか日本初公開の「メドゥーサ」(右の写真)「トカゲの噛まれる少年」などが含まれています。

 

また、ニュース、テレビや新聞・雑誌などにも特集されています
①フランス南部のトゥールーズで2年前に見つかった油絵が、
カラバッジョの作品かもしれないと分かり、話題になっています。
本物とされれば、推定価格は1億3500万ドル(約150億円)とも。
フランス政府は作品の鑑定が続く間、2年半の国外持ち出しにした。



↑3枚の写真は雨上がりの「国立西洋美術館」の庭です。
「考える人」が新緑の中に座っています。

②上野に行く前日にNHK「日曜美術館」で放送された、
「幻の光 救いの闇 カラヴァッジョ 世界初公開の傑作」
《法悦のマグダラのマリア》が24日に再放送されます。



番宣によりますと――
イタリアの巨匠の幻の傑作が世界に先駆け日本で初公開された。
画家の名はカラヴァッジョ。
西洋絵画の歴史を一変させた天才にして殺人者。
初公開の聖女の絵は何を語るのか?
それは闇に溶けそうな聖女マグダラのマリアの姿。
NHKEテレ、午後8時00分~ 午後8時45分



3月末から名画鑑賞が続いています。
ダ・ヴィンチ「糸巻きの聖母」、フェルメール「水差しを持つ女」、モランディ「静物画」、
そしてカラバッジョ。モランディ以外日本初公開の作品ばかりです。
美術館めぐりは疲れるけれど、「好奇高齢者」の記憶遺産として楽しめます。

サクラが終われば梨の花の季節

2016-04-17 17:57:32 | 花とつぶやき

揺れ続ける熊本・大分・九州に雨が降って、風が通り過ぎて、
今日は当地方にも、昼から雨と強風が吹き荒れています。
足下こそ揺れることがありませんが、窓枠が烈しく揺れています。



遠くに居て罹災地の皆さまにはお手伝いできない上、家に籠って、
どうでもいいブログなど更新している徘徊人(びと)をご容赦ください。



 


日本列島、網の目のように走っている「活断層」を知りました。
当地方足下の活断層がいつ、ずれるわかりません。
以前から、「次は千葉沖」とも言われています。

  

当地方のサクラも「散り果て」の風情です。
代わって、名産の「梨の花」が最盛期になって、
梨農家の皆さん、受粉(花掛け)作業に精を出しています。



ところで桜のお花見はニュースにもなって、
花の下で「花見酒」の光景が繰り広げられますが、
なぜ、同じ時期に咲く「梨の花見」はしないのでしょうか。



それは「梨園」は梨農家にとっては「聖域」だからでしょう。
収穫期になって「観光梨狩り」以外、梨園に入ることはありません。





道野辺の梨の路を徘徊してきましたので、
気まぐれに撮ってきた写真を並べました。





地にも樹上にも毎年、芽生えが眩しい季節が巡ってくる。
それに引き換え人間は年々、老化が進み、芽生えることがない。
たそがれる徘徊人には新緑が眩しい。



歴史の街・佐倉市の武家屋敷通り

2016-04-13 18:38:32 | 社会見学

4月という月は天気が悪い日が多いです。
今日も地面は濡れて曇天模様ですね。で。
3月に行った歴史の街・佐倉の武家屋敷の記憶を呼び出しました。
↓佐倉「おはやし館」に展示されている山車人形



始めは美味しい蕎麦を食べたいと言うことで、
16号線からチョッと入ったお蕎麦屋さんに行きました。
コシのしっかりした食感があり、訪ねた甲斐がありました。
山菜のてんぷらもかりっとしていて、いい風味でした。



↑佐倉歴史通りの案内所
その後どうするかわからないまま、走り出して、
天気も好い日だったので、成田方面に転進しました。
佐倉市内に入って「武家屋敷通り」に行ったことがないということで、
立ち寄ることにしました。城址公園のサクラは固いつぼみでした。



ここ佐倉市は徳川家康の命により老中・土井利勝が慶長16年から、
7年間かけて佐倉城を築城し、11万石の城下町を形成した歴史があります。
今に数々の徳川時代の歴史遺産が残る街として知られています。
ミスタージャイアンツ・長嶋茂雄さんの高校のあるところです。



武家屋敷通りの一角に駐車場がありました。
通りは静まりかえっていて、
両側には一般人が生活する屋敷の構えが並んでいました
その中には5棟の武家屋敷が保存されていて、
そのうち旧河原家、旧但馬家、旧武居家の3棟が一般に公開されていました。









210円の木戸賃を納めて、ガイドさんに案内していただきました。
最初は一番石高が高かった旧河原邸です。(佐倉市指定有形文化財)
禄高300百石以上の藩士が居住したとされる大屋敷でした。
現在のサラリーマンの年収でい言えば1,500万円程度だそうです。





ボケの花とツバキが盛りでした



次いで、隣りの旧但馬家住宅です。(佐倉市指定有形文化財)
禄高100石以上の武士(今なら年収500万程度)が住む中屋敷です。













ツバキの一種、コンロンコクの高木があり、花の盛りでした。
肉厚の暗紅色の花びらが特徴だと言う。

もう1棟の旧武居家住宅は100石未満の藩士(年収500万未満)が住む小屋敷で、
3棟の中でも質素な佇まいでした。



ガイドさんによると、建物・居住様式、生活全般にわたり石高により厳しく制限されており、
門構え、開き戸、脇の立て板の枚数まで、
大屋敷は4枚で、中屋敷は3枚、
小屋敷は設置することすら許されていなかったという。

さまざまな制約(今で言えば差別)が身分・石高で細かく決められていた。
その様子を3棟を回りながらガイドさんが、案内してくれました。
「武士の家計簿」と言う映画がありましたが、
当時の武士の意外にも質素な暮らしぶりを知ることができました。



ところでこの武家屋敷通りに徒歩で入るには、
2つの坂道があります。



「くらやみ坂」と武士の古径「ひよどり坂」
「ひよどり坂」は江戸時代とほとんど変わらない風情が残っていて、
鬱蒼とした竹林を、緩やかにカーブしながら、
お城と武家屋敷通りを結ぶ道でした。

山岳映画「エヴェレスト 神々の山嶺」

2016-04-07 20:31:20 | 劇場映画

今日は満開のサクラが雨に打たれていました。
久しぶりに劇場映画ネタでブログ更新になりました。
3月に観た山岳映画「エヴェレスト 神々の山嶺」です。
原作は第11回柴田錬三郎賞を受賞した夢枕獏氏の山岳小説「神々の山嶺」



★コミック版の原作
この映画を観るきっかけになったのは、
谷口ジロー氏の漫画「神々の山嶺 全5巻」(集英社文庫―コミック版)を
「オヤジはこういうの、好きだろうと言って」
長男が正月に持って来て置いていったものがあったので、
読み始めていたが字が小さくて集中できないでいました。



それと登場人物が、
いまでは伝説になっている登山家のイメージに被ってきてイラついていた。
植村直己、小西政継、長谷川恒夫、森田勝‥‥。
氷壁の中に消えた、あるいは亡くなった孤高の岳人たち。
前の二者の登攀記録の登頂記の出版にも関わったこともあり、
コミックの登場人物のモデルは誰か、など、気が散っていました。



それに井上靖の小説「氷壁」のザイルが切れたのか、
切ったのか、のモチーフも重要な複線にもなって、
著名な山岳人のダイジェストを繋いでいる感じで読みました。
事実、原作にはモデルが想定されています。
孤高のアルピニスト森田勝、クライマーの長谷川恒男。
終章になるとさすが、作家の筆が冴えてモデルを超えた物語が展開されます。



★映画の「エヴェレスト 神々の山嶺」
山岳写真家の深町誠(岡田准一)は古い年代ものカメラを、
ネパールのカトマンズの登山具店で見つける。それは、
英国の登山家ジョージ・マロリーが残したものではないかと。



1942年にエベレスト初登頂した後の遭難なのか、否か。フィルムはどこに。
深町はカメラの謎を追っているうちに、
日本の登山界では異端児とされ、カトマンズで行方不明になっていた、
孤高の単独登攀者・羽生丈二(阿部寛)に似た男に出会う。



そしてその男は、これまで誰も成し遂げたことのない、
エレベスト冬季南西壁単独無酸素登頂に賭けていること知る。
映画は熱気に満ちたカトマンズの街中の喧騒と、
屹立する岩と氷壁が圧倒的に迫るヒマヤラの山塊。



極限の生存条件の中でひたすら頂上を目指す男たち。
大規模ロケを敢行したヒマラヤの荘厳な風景が圧巻で迫る。

羽生は、前人未到のエレベスト冬季南西壁単独無酸素登頂を成し遂げたのか。
マルローのカメラの謎が深町の足元に、そして羽生もいた。

机上の静物の変奏に美の本質を見つめたモランディ

2016-04-06 10:14:07 | 展覧会・美術展

東京駅ステーションギャラリーで開催中の、
ジョルジョ・モランディ~終わりなき変奏~で生絵を観てきました。
モランディが終生を過ごしたボローニャにある「モランディ美術館」から、
収蔵作品100点を一堂に展覧した展覧会です。


初期から晩年まで11のセクションに分類し解説が付いていました。 
モチーフのほとんどは、卓上静物か、数少ない造花描写、風景画です。
それも総べて色彩を控えた「物」として描かれています。
同じモチーフの水差しやカップ、瓶の配置を変えて生み出す、
光や影の微妙な組み合わせだけで「物」の変奏を描出する。


「変奏・ヴァリエーション」の簡素な油彩画が並びます。
観ていると不思議な落ち着きに引き込まれます。



ボローニャに生まれで、画壇との付き合いを避けて、
存在するもの(静物)だけに拘った画家・ジョルジョ・モランディ(1890~1964)
作品を知ったのは、イタリア在住40年、帰国後、
珠玉のエッセイを書き続けた須賀敦子さんの作品を読んでからでした。
須賀さんはモランディの静物画が大好きでした。全集(文庫版)の表紙になっています。


この事は、以前のたにしのブログにも書きました。
須賀敦子の著作に出会う「モランディの静物」

東京ステーションギャラリーは他の美術館とは全く雰囲気が違います。
展示室内部は東京駅の歴史を体現する当時の煉瓦壁の美術館です。
つまり重要文化財の赤レンガの壁も美術館の作品のようなんです。
写真は丸の内北口の改札広場です。美術館への入り口があります。



その赤レンガの壁にモランディの静物画が掛かっています。
移動のための2階と3階を繋ぐ赤レンガの階段がいい雰囲気です。
ここが喧騒に満ちた東京駅の内部空間だと思うと不思議な静けさです。
北口広場の天井装飾です。いまでも見上げて写真を撮る人が居ます。



鑑賞者は皆、静にゆっくり移動する静物のようでした。
会期は10日までです。



毎日新聞から切り抜き



秘湯・薬師温泉のお土産

2016-04-02 21:30:52 | 頂き物


群馬県のかやぶきの郷・薬師温泉に行って来たご近所さんから、
お土産のお裾分けを戴きました。
「そば味噌」



蕎麦の実を酒と味噌とで練ってあり、蕎麦の香りとちょっぴり辛味があって刺激的です。
ご飯に乗せても、野菜に付けて食べても、美味しいです。



薬師温泉「ぜひ行ってみてと」イチオシの秘湯だと言っています。

天に咲く道野辺の一本コブシ

2016-04-01 19:54:18 | 散策の詩

いつもの徘徊道でこの季節、
最初に目に入ってくるのが、
この一本コブシの高木です。



花季が終わってしまうと、
目に付かなくなる。



コブシの木は花が咲かないと分からない。
3月中旬から里山や雑木林、庭木の中に、
白い花が咲き始めると、
ああ、あそこにはコブシの木があるんだと知らされる。



そして散り始めると、急にみすぼらしく、
純白が茶色に変色して、哀れさが増す。



コブシの花言葉、
友情、有愛、歓迎、自然の愛

今日から4月、サクラの季節になりましたが、
3月のアップデータの在庫を整理しました。



菜の花畑がコブシの木の脇にあります。