たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

娘が継いだ父の書店「シェイクスピア・アンド・カンパニー」をテレビで見た

2012-04-28 09:56:46 | 本・読書

BS朝日「ヨーロッパ路地裏紀行」
【2012年4月27日(金)放送】 [ パリ ] ビュシュリー通り/パリ5区
パリ5区のビュシュリー通り。サン・ミッシェル広場やノートルダム寺院に程近いこの通りは、
訪れる観光客も多く活気がありながらも、昔ながらの雰囲気を残している。
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偶然見たこの番組、あの伝説の書店「シェイクスピア・アンド・カンパニー」が映っているではないか。
私がこの書店を知ったのは2年前の夏だった。

ジェレミー・マーサー著
「シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々」
市川恵里訳 312頁 河出書房新社刊
定価2,730円 初版発行 2010年5月30日
読み終えてブログにもアップしてあります。

パリ、セーヌ左岸で、ただで泊まれる本屋。
ジョイスの「ユリシーズ」を生み出した伝説の書店の精神を受け継いだ、
二代目「シェイクスピア・アンド・カンパニー」は、
貧しい作家や詩人たちに食事とベットを提供する避難所だった。
ヘンリー・ミラー、アナイス・ニン、ギンズバーグらも集ったこの店に、
偶然住み着くことになった元新聞記者がつづる、
本好きにはこたえられない世にもまれな書店の物語。

冷たい雨の夜に パリの街にやってきて
シェクスピア書店を見つけたら ほっとするかもしれません

そこにはたいそう親切で賢明なモットーがあるのです
見知らぬ人に冷たくするな 変装した天使かもしれないから

本の帯からの引用

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80歳を超す書店主のジョージ・ホイットマンが
共産主義を信じ、共産主義を実践していた書店です。
テレビは、その父の思いを継いでいる娘シルヴィアが店を切り盛りしている日常と、
若いころの父娘の断絶から、ロンドンから帰って店を継ぐ思いが語られていました。











今も父の時代と同じように、詩の朗読会が開かれたり、
放浪作家たちの溜まり場になっている。

*再放送*5月4日(金)pm9時[ パリ ] ビュシュリー通り/パリ5区、で見られます。



4月20日の誕生花はナシ

2012-04-21 16:40:35 | 24節気
 昨日の4月20日は24節気の「穀雨」でした。
春雨が降って、百穀を潤すという暦の日です。
その日の誕生日の花が「ナシ」とは、誰が決めたのでしょうか。

他にシャガ、海棠(かいどう)、オステオスペルマムなどがWebに載っているが、
ナシでは「話」にもならないとか、歯無し、種無しなど、語呂が良くないが、
「梨花」と書けば、近ごろ流行の女の子の名前にもなりそうです。



 ところで梨といえば、全国あちこちに特産地方があります。
当地もその一地方で現在、周辺の梨園には白い花が咲き乱れています。
棚下では、花粉採取のために、枝先にびっしり着いた梨花の摘花作業をする人たちがいます。

この後、連休ごろからは、受粉作業が始まります。
梨は自家受粉(同じ花の中で受粉)では結実が悪くなるので、他品種の梨の花粉で受粉をします。
一つひとつの花に、他品種の花粉を綿棒ですりつけるのが受粉作業です。
中腰だったり、背伸びしたり一日やると、翌日は腰痛で動けなくなるそうです。

8月になると一番早い幸水(こうすい)、続いて豊水(ほうすい)、かおり、新高(にいたか)と、
10月中旬まで梨農家は繁忙期を迎える。

たにしの爺、少年時代には、りんごの花の摘花、摘果、袋掛けで、三脚梯子に登って働いた時期があります。
りんごの故郷はまだ、早春なんだろうな。


 足元には爺に似た「一人静」の群生が、ひっそり花を付けていた。

サクラは3分咲きでも 大江戸玉すだれは満開だーー

2012-04-14 15:00:30 | 社会見学

「お待たせしました」と――超爆弾低気圧をやり過ごして、2012年のサクラ前線。
7日、8日に見ごろを迎えました。近くにもサクラ咲く公園はあるものの、
少し遠出して、体験博物館 千葉県立房総のむら「房総風土記の丘」に行って来ました。


大木戸を入って直ぐそばの蕎麦処「いんば」でザル蕎麦をいただきました。味はいまいちでした。
「さくら祭り」縁日のむらは、大変な賑わいです。


♪♪♪アさて アさて アさて さて さて さて さては大江戸玉すだれチョイと伸ばせば‥‥
お目に止まれば 元へと返す。

大木戸前広場では古典芸能の大神楽、玉すだれの実演が始まっていました。
「佃川流大江戸玉すだれ」の家元・佃川燕也さんとコンビのまつばさん。


「七福神」を読み込んだ口上に合わせて、
巧みな手捌きで、すだれが変化自在に、次から次へと、それらしき形が表出される。

燕也師匠のオリジナル舞踊「片足かっぽれ」も、跳んだり跳ねたり見事にきまる。
拍手、拍手、拍手、拍手、拍手、拍手、拍手、‥‥、


さすが、ニューヨーク・カーネギーホールを満員にしたエンターテイナー.
大木戸辺りは、拍手が満開になりました。


玉すだれに先立って行われた、太神楽のかわいい花仙ちゃん。
廻る廻る、傘の上で、何でも廻す。一升枡だって、丸くなって廻る。


時折り吹く突風にヒヤリと見せて、さすがプロの手業芸、危なそうに見せて、全部完璧ノーミス、天晴れ。
喝采、喝采、喝采、喝采、喝采、喝采、喝采、‥‥、

武家屋敷にまわると奥座敷には一面の箏。静寂の空間が縁先から庭に広がっている。
庭に置かれた床几に座って待つ幾ばくか。阿佐美穂芽さんによる生田流お琴の演奏。


13弦で奏でる清冽な調べが辺りに流れ出す。なんという優雅で静謐な佇まいなんだろう。
曲の合間に箏の仕組みなど解説してくれた。東京芸大を出て佐倉市で教室を開いている。



桜の木の下で大道芸を見たり、箏曲に耳を傾けたり、そばを食したり、思いがけない楽しみに出会った一日。
玉すだれを通じて、“江戸の粋”を伝える『佃川流大江戸玉すだれ』の“心意気”はここで知ることができます。



「房総風土記の丘」は、NHK制作の「坂の上の雲」のシーンにも登場するなど、
数々の明治時代のテレビドラマに使われる建物が保存されている「房総のむら」。
訪れた7日にも、一軒の古民家がNHKbsの収録で貸し切られていました。
庭先に撮影用のライトが幾本も立てられていた。

星条旗はサクラに似合う

2012-04-12 23:16:40 | Nationalism


今年のサクラは散るのも早かった。
都心は土日が満開で、月曜日には、散り始めていた。
木曜日には、花びらの吹き溜まりが、風に舞っていた。



汐見坂を登るとアメリカ大使館が見えてきた。
サクラ越しに星条旗が翻っていた。



汐見坂の左手にはホテルオークラ東京があった。





オークラ公園の遊歩道を通り抜けると霊南坂に出た。
坂を下ると桜坂に出た。
昼休み、花見の勤め人たちが居た。

新年度 4月がスタートしました。

2012-04-01 09:49:41 | 花とつぶやき

今日から4月ですね。
3月最後の日は、春の嵐が吹き荒れましたね。
幸いにというか、異状にというか、サクラは蕾のままで、
散らされることはなかったようです。
週明けも不順のようで、お花見日和りはなさそうです。

日本の将来のために、
財政再建と社会福祉の恒久的制度安定化を謡って、
消費税アップのロードマップが閣議決定されました。

その是非はコメントしませんが、
小澤一郎元代表の高笑いがテレビに映ると悪寒と寒気がする。
元代表とその取り巻き議員たちの下卑た面のおぞましさ。
ただ政治を私物化し停滞させるだけで、
日本を「どのようにしたいのか」まったく不明。
第一に元代表が、国民の幸福、福祉にどのように貢献し、
これまでにどのようなことを為してきたのか。
小澤シンパに聞きたい。

久しぶりに、たにしのアブクでした。