たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

阿蘇山7年ぶり噴火。1年前に火口景観を記録しました

2014-11-28 11:29:00 | Journalism

熊本県の阿蘇中岳は、連続的に噴火活動が続き、気象台はマグマ噴火とみられると発表した。
噴煙は上空1500メートルまであがり、広い範囲で灰が降ったことを確認したと発表している。(27日)





筆者はちょうど一年前、11月24日に九重高原から阿蘇中岳第一火口へ観光ドライブしました。
そのときの記録写真を公開します。



火口に立って、その景観の凄さ、大きさ、噴出す噴煙と硫黄の臭気に、
立ちすくむ思いで見てきたあの火口が、いまは人を寄せ付けない事態になっている。



御嶽山の水蒸気噴火、阿蘇山のマグマ噴火、北信越の地震など、
日本列島は不気味な前兆が続いている。
何時何処で想定外の自然災害が起きるか、誰にも予測できない。



阿蘇山火口への道の詳細記録はフォトチャンネルをご覧ください。

ウフィツィ美術館展と夢見るフランス絵画展の一日・後編

2014-11-25 21:17:46 | 展覧会・美術展
芸術の秋ですね。19日に2つの美術展をハシゴして、上野・東京都美術館で、
ウフィツィ美術館展「黄金のルネサンス ・ボッティチェリからブロンヅィーノまで」
を見たことは前回に書きましたので、
今回は東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれている、
「夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ」展です。
上野から渋谷まではメトロ銀座線で30分ほどです。



東急Bunkamuraにはお気に入りの映画館ル・シネマ(6階)
劇場オーチャードホール(3階)
地下1階のガーデンフロアに展覧会ザ・ミュージアムがあります。
会場には2時前に着きましたが、入場者はそれほど多くなく快適に観賞できました。



作品は日本の個人コレクションから厳選した、
近代フランスの巨匠・16作家の絵画作品71点を集めた作品展だという。





ポスターになっているルノワールの「宝石をつけたガブリエル」。モネの代表作「睡蓮」。
マリー・ローランサンの乙女像、セザンヌの風景画、
モディリアーニ、藤田嗣治、シャガールらの、
画集やテレビで一度は目にしたことがある作品が並んでいます。



午前中に上野で聖人や聖母子、キリストなどルネッサンス絵画の濃い絵を見てきた後だけに、
ソフトタッチの印象派作品にはホッとするものがありました。
これらの作品は、一人の日本人が集めた個人コレクションだと知って驚くばかりです。
隣接しているレストラン・ドゥ マゴ パリは、早くもクリスマスの色合いでした。



メトロ銀座線で、上野から渋谷に向かう途中の虎ノ門駅で降りて、
現役当時ランチに通っていたそば処「志奈乃」に寄りました。
ここの「カレーそば」600円は東京一だと思っています。



リタイア後2年半ぶりでしたが4人のスタッフもそのままで、
味の方も変わりなく美味しさもそのままでした。

この秋東京では魅力的な絵画展がいくつか開かれています。
・世界文化遺産認定を目指している国立西洋美術館では、
日本・スイス国交樹立150周年記念 フェルディナント・ホドラー展



・三菱一号館美術館では「ボストン美術館ミレー展」
・国立新美術館ではチューリッヒ美術館展



・また来春3月~6月にはBunkamuraで「ボッティチェリとルネッサンス」が予定されています。



お疲れさんでした。最後まで見てくださってありがとう。

ウフィツィ美術館展と夢見るフランス絵画展の一日・前編

2014-11-22 21:12:50 | 展覧会・美術展

芸術の秋ですね。
3館めぐり(図書館、映画館、美術・博物館)が趣味だと標榜している閑人、
19日に2つの美術展をハシゴしてきました。
一つは、東京都美術館で12月14日まで開かれている特別展――
ウフィツィ美術館展「黄金のルネサンス ・ボッティチェリからブロンヅィーノまで」――



ウフィツィ美術館はご存知のイタリア・フィレンツェにある美術館で、
ルネサンス芸術の強大なパトロンであったメディチ家の庇護のもと、
花開いたルネッサンス美術の殿堂として知られています。



今回の東京展は、世界的に超有名な美術収蔵品を中心に、
15世紀から16世紀にかけてのフィレンツェ美術の流れを展示されています。
ルネサンスを代表する画家ボッティチェリの作品の中から、
ポスターの表紙にもなっている「パラスとケンタウロス」、「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」「聖母子と天使」など。



このほか、アンドレア・デル・サルト「ピエタのキリスト」、ロッソ・フィオレンティーノ「女性の肖像」、ブロンヅィーノ「公共の幸福の寓意」など、
フィレンツェ美術を牽引した主要な画家たちの約80点を観賞することができました。
残念ながら門外不出で「世界の至宝・ボッティチェリのプリマべェーラ、ビーナスの誕生」は来ていません。



絵画の大半は聖母子と聖人、キリスト教の伝道画です。
薄いベールの細かな飾りがキラキラ光る。
テンペラ、油彩で500年前の絵画とは思えない色鮮やかな作品で、壁や瓦に書いたものもあります。
出口に戻ってきたのは11時過ぎ、300人以上の列が出来ていました。

筆者が行った19日の水曜日はシルバーデーで、
65歳以上は優遇入場日でしたので、朝一番に出かけました。
上野公園はイチョウが見事に金色に発色していました。
開館9時30分前の20分に上東京都美術館に着きました。
すでに100人以上の同年輩の方々が並んでいました。





列の前の方にいるご婦人が、後から来た友だちなんでしょうか、
「こっち、こっち」と手招きして割り込ませる。
また、目の前の老女、孫娘と友だちなんだろうが「ここよ」なんて言って呼び寄せて割り込ませる。
その若い女性たち悪びれもせずに、私を押しのけて、平気で列に割り込んでズル並び、
海外旅行をしてきたことなど話していました。
ちょっとスタイルの好い美形だったが、心までは美形ではないようでした。残念ですね。
会場入り口まで30分ほど並びましたが、
男性でそいうことをする人はいませんでした。



筆者は、フィレンツェはもちろん、イタリアにも行ったことがありません。
今後も行けるかどうか分かりませんので、
日本にいながら世界の名画を鑑賞できることをうれしく思っています。





国立西洋美術館では
日本・スイス国交樹立150周年記念 フェルディナント・ホドラー展が開かれていました。
この後、メトロ銀座線で二つ目の美術展を見に渋谷に向かいました。
(以下後日、後編「夢見るフランス絵画展」をアップする予定です)

宮沢りえ主演・映画「紙の月」

2014-11-16 12:25:28 | 劇場映画

第27回東京国際映画祭で宮沢りえが最優秀女優賞に選ばれた「紙の月」を見ました。
15日から全国ロードショーで初日に見てきました。



銀行のアルバイトから契約社員に昇格した彼女、顧客廻りが仕事です。
ふとしたことから、預かった顧客の金に手をつけた‥‥
若い男の出現から、平凡な日常が狂い始めていく。
やりたいことを自由にやって破滅に向かっていく聖女。



公開前から話題を集めています。
原作は角田光代でNHKテレビドラマにもなったので、
大方のあらすじはよく知られている作品ですが、
映画ではならの工夫もされていました。
りえちゃんのエクスタシーは見応えあります。



最後まで席を立たないでください。
公式サイト

ネタ枯れの爺のブログを彩る秋のバラ

2014-11-10 11:09:36 | Lyricism

この季節、天高く菊薫る秋と言われます。



たにしの爺の勝手な仕分けですが「菊は中高年以上がよく好み」
「バラは若年層、とくに若い女性を和らげる」効果があります。
バラを抱えて「マンションのチャイムを鳴らす」。
 ロングへヤーの深田恭子みたいな女性がドアを開けて招じ入れてくれる。
 そんな経験は無かったなーー





よく行く近くの自然公園には「バラ園」がありまして、
年中、京成バラ園の作業車が来て、手入れをしているせいか、
年中、かなりの数の品種のバラが観賞できます。





ブログのネタも最近、品薄になって、
ようするにアンテナ「心の感度が鈍って」いることです。
近場の紅葉には未だ時間が掛かりそうなので、
前回に続いて、近影の一輪バラをアップします。





同公園のイロハモミジは未だこんな状態です。
モミジ山が染まるのは師走に入るころでしょう。



立冬の日差し淡く、秋のバラは香り濃く

2014-11-08 14:24:48 | Lyricism

昨日は立冬でした。日中は日差しも温く小春日和でした。
いつも行く自然公園には秋のバラの香に満ちていました。
一転、今日は曇天・雨模様で、日差しはなく寒い一日です。





この季節のバラの風情は少し寂しげでした。
バラについては古代ギリシャの詩人、中世の詩人作家たちは、
花の女王とたたえて、幾つかの詩篇を残しています。



古代ギリシャの女性詩人のサッポーは「バラは花々の女王」にふさわしいと称え、
アナクレオーンは「バラの香りをかぎながら死にたい」などと詩っています。



「萎れやすく棘がある」ことから、「儚さと危険」の象徴・シンボルにもなっています。
また沈黙の神の象徴として、
バラの花の飾られた部屋での語らいは「内密に」という意味にもなっている。



エジプト女王クレオパトラは、バラを敷き詰めた閨房に恋人を招いていたという。
この閨房で夜を明かした武将たちは、クレオパトラに忠誠を尽くすことになったのでしょう。



ギリシャ・ローマ時代は官能と悦楽の小道具であったバラが、
中世キリスト教世界になると、
純潔と高貴の聖母のシンボルとなりました。



鎌倉を歩く、高徳院大仏殿から極楽寺まで

2014-11-04 12:13:14 | 国内旅行

少し雨がぱらつくお天気模様でしたが、
公民館サークルで秋の鎌倉に行きました。

♪♪♪♪♪♪七里ガ浜の磯伝い/稲村ケ崎名将の/剣投ぜし古戦場
♪♪極楽寺坂越え行けば/長谷観音の堂近く/露坐の大仏おわします
(唱歌・鎌倉より)



まず、江ノ電で極楽寺駅まで。
超久しぶりの江ノ電です。何年前に乗ったのか記憶がありません。
極楽寺駅は古い木造駅舎でホームの向かいは高い石垣です。
改札を出て左手に少し坂を上がると江ノ電をまたぐ朱色の欄干の橋が架かっています。
目の下にホームと江ノ電唯一のトンネル「極楽寺洞(極楽寺トンネル)」を見下ろせました。
橋を渡って左に折れると極楽寺の山門です。
門を含め境内は一切、撮影禁止ということになっていました。

屈まないと通れないような入り口と出口の門が仕切られています。
「桜と百日紅が美しい、山間の静かな古刹」ということですが、
いまの季節ほとんど花の姿はありませんでした。



橋に戻って左に進むと坂になり、「極楽寺坂切通し」です。写真のような喫茶店のメニューが出ていました。
少し行くと右に上がる石段があって成就院がありました。



参詣者もほとんどいない静かな佇まいの懸崖の寺社です。
今度は左下に極楽寺坂切通しを見ながら、
長い石段を下っていくと由比ヶ浜が眼前に広がってきました。





石段を降りきると南無虚空蔵菩薩の幟旗が何本も連なり、
「知恵と福を与え、全ての人々の願いを叶える」という虚空菩薩を祀る「虚空蔵堂」が崖の上に見えました。
虚空蔵菩薩は丑年と寅年生まれの守り本尊という縁起案内がありましたので、
寅年の筆者としてはお賽銭を上げお参りしてきました。





さらに少し下って左折し、御霊神社(ごりょうじんじゃ)に通じる小路に入りと、
江ノ電の踏み切りがありました。ちょうど電車が通過し、
極楽寺トンネルに入ってゆきました。
踏み切りの向こうに御霊神社の山門と石段があり、
巨木に囲まれた静かなこじんまりとした境内がありました。



御霊神社は長谷寺の裏山に位置している感じで、
長谷寺の駐車場を廻って出た道を左に辿ると長谷寺の参道に通じていました。
修学旅行シーズンでビニールの雨具をつけた生徒さんたちが歩いています。



長谷寺の参道を左折し、食べ処や土産店の並ぶ駅前メーン通りを経て、
鎌倉大仏(高徳院)に参内しました。
大仏さんのご尊顔を拝したのは何時の事だったか記憶にないほどでしたが、
仁王門を潜ると、雨に光って露座の大仏様が迎えてくれました。(合掌)







裏に廻ると与謝野晶子の句碑がありました。
○かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は美男におわす夏木立かな
境内の紅葉はわずかに色づいた状態でした。





鎌倉駅に戻り小町通をぶらぶら鶴岡八幡宮を参詣して帰りました。
土産に生シラスと桜えびのパックと小町豆を買いました。

今回は鎌倉でも定番コースで距離も短くゆっくり歩くにはいいと思いましたが、
なぜかチョッと物足りない気分でした。写真も十分撮ることも出来ませんでした。
やはり鎌倉はこの歳になると、グループより一人歩きが落ち着きます。

鎌倉歩きについては以前、北鎌倉から鶴岡八幡宮までのコースを、
3回に分けて2009年の12月にアップしています。筆者にはお気に入りのページになっています。
晩秋の北鎌倉を歩く①
浄智寺から建長寺へ 晩秋の北鎌倉を歩く②
建長寺から鶴岡八幡宮を経て鎌倉駅③