たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

1月晦日31日 しぐれる冬枯れの野

2009-01-31 11:17:50 | Lyricism

今日は1月の最終日。昨日から雨が降り続く。
霜枯れの原。花枯れの季節。茶枯れた冬景色。

カレンダーに3日節分、4日立春と記されている。

黄昏のタニシの爺には、そんなに早く季節は巡らなくてもいい。
もっと、ゆっくりしていてもらいたい。
季節よ、足踏みして、ゆっくり行ってくれ。

いまテレビの「食彩王国」で野沢温泉村の野沢菜をやっている。
氷が付いたべっ甲色の山盛りの「お葉漬け」。

ああ、食べたい。幼い日の食卓風景が蘇る。
帰省の味は「お葉漬け」に勝るものはなかった。

ああ、温泉に入りたい。一日中のたりのたりしながら、
温泉に浸かって、出てきては「お葉漬け」と地酒。
そうだ、温泉に行こう。早く来い来い「定額給付金」。

盛大に使いましょうと、あそう総理が云っている。
あっ、市民税滞納の督促状が溜まっている。
そっちで消えそうだ。
景気浮揚策にはならないよ。あそうさん。

ケヤキの裸枝が冬空を突いている大寒

2009-01-20 21:37:40 | 葉っぱの会

きょうは二十四節気のひとつ大寒。
1年間でもっとも寒い期間でもある。

暦の上ではそうなっているが、真底身に染みて凍みるのは、
節分過ぎの底冷えのする日だ。
大寒の期間中に大地も大気も冷やされ、
たにしの棲む世界が冷凍庫状態になっている。
そこに北風の寒九郎が吹き込む。おお、寒むっ。

欅の裸枝が、毛細血管のように、冬空を突いている。
 古今の名句を見てみよう。

高浜虚子は「大空に伸び傾ける冬木かな」 と木々の強さを感じる。、
また、桂信子さんは「大寒の木々にうごかぬ月日あり 」と木々の時間を見て取った。
そして、飯田龍太氏は「大寒の一戸もかくれなき故郷」と、木の葉の散ってしまった冬木立の中の故郷を想う。  
タニシはただ見上げて震えているだけ。ぶるっぶるっ

日差し温くし 冬の枯れ野道

2009-01-18 21:43:03 | Lyricism
冬の道を歩いてきた。寒中とは思えない日差しが
枯れ野を包んで、辛夷の花芽が膨らみを増していた。
みのむしどんにも風に吹かれていた。

水面に春の波紋 冬池の噴水



誰もいない冬の木道 アオジ、メジロ



雑木林 静まりて 山眠る



通る人なき 枯れ葉道 がさがさ



枯れ野に 風が鳴る 冬一木


たにしの爺は思考停止中

ニューリーダーを失った自民党 

2009-01-13 21:00:36 | Journalism

「変化」を感じ取れない、鈍感な党幹部たち。
みんな総選挙の落選予備軍になってしまった。
これで、政権交代が確実になった。

自民党が政権を維持していく最後の命綱
「渡辺元行政改革相」が離党してしまった。

まったく国民世論に背を向けて突っ走る「麻生自民党」
なんというKY(空気が読めない)旧弊な議員たちなんだろう。
渡辺氏の離党に関するコメントの、なんという陳腐さ、空疎な言葉を吐く閣僚たち。
世論が激変していることに気がつかないのだろうか。

自民党は、渡辺路線に軌道修正して、彼をニューリーダー、
「選挙の顔」にすることが、政権交代阻止の唯一命綱だったのに。

これでいつ選挙をしても自民党の幹部たちが、
まくらを並べて落選することが確実となった。

たにしは、自民も民主も、まして公明など、
支持したり、期待したりしていません。

「富国強兵」近代国家作りに構築された「官吏たちの日本」「霞ヶ関」が、
経年劣化し制度疲労の結果、悪弊ばかりが際立つようになってしまった。
国民を幸せにしない官庁行政はもう、まっぴらごめんだ。

「100年に一度」の大変化をチャンスに
「国民の目線」で働く政治家・官吏を、時代は待ち望んでいる。

たにしの出番かな。あは、


寒中お見舞い申し上げます。ユキウサギ ぴょん

2009-01-08 21:47:19 | Lyricism

朝日山に棲むユキウサギさんから、
雪の写真とメールが届きました。
清冽な雪景色を借りて今年2回目の更新です。
     
>年が明けて 初めてのこんな青空です
>粉砂糖のような雪が降りました

>今日みたいな日は 手が冷たくても
>ほほが痛くても 散歩したいですね
>ぴょん 

     
今日明日は日本列島雪景色になりそうです。
5日は二十四節気の一つ小寒、寒の入りでした。
大寒を経て節分・立春までの1カ月は寒中です。

たにしの爺は、寒さこらえて耐えています。
アブクも吹きません。
フジ子ヘミングにはまっています。






2009年初更新です。今年は「世界天文年2009」

2009-01-01 01:11:44 | Lyricism
謹賀新年
年頭に当たり、
皆様のご多幸を祈念いたします。


旧年中、湧水田のたにしの爺の「あぶく綴り」を、
見て下さったすべての方に感謝を申し上げます。
また、ご不快になられたか方にはご勘弁ください。

いま日本に限らず、世界は100年に一度といわれる、経済的困難に直面しています。
そして、「日常がどこでも戦場と化す国際テロ」の恐怖が世界に満ちています。
「宗教」「民族」「領土」「貧富」が存在する限り、
人類は血を流し続ける。

翻って、悠久の宇宙は地上の諍いなど知らない。
今年は国連が定めた「世界天文年2009」です。

イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を夜空に向け、
宇宙への扉を開いた1609年から400年の節目の年。
国際連合、ユネスコ、国際天文学連合は2009年を
「世界天文年(International Year of Astronomy:略称 IYA)」と定めた。

スローガンは、
THE UNIVERSE: YOURS TO DISCOVER
宇宙 … 解き明かすのはあなた

一方、地球の未来に黄信号が灯っている。
化石燃料をエネルギーとして使い続けてきた人類は、
地球環境の危機に直面して、宇宙に救いを求め始めた。
生活エネルギーを「太陽光発電」に切り替えようとしている。
大気の水素を燃料とする「燃料電池」などによる、
クリーン・エネルギーのベストミックス実用化元年にもなるだろう。
今日もたにし頭上には、
冬の星座の瞬きが宇宙に広がっている。