たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

音のゆりかご「水琴窟」の余韻に吹く清風

2006-01-09 20:47:28 | Lyricism

チトーンポロリーンキンピーンコロン。

音と音との間の余韻というか風情がなんともいえない。

地表は寒風吹きすさぶ雪原でも、土中で奏でる「水琴窟」に響く清音は癒しの音楽。「響き」とは「郷(さと)」に「音(おと)」がコラボする意味。この「水琴窟」は湧水田から訊きに行ける。

写真の脇に説明の立て札があった。
「岩清水が岩盤を伝わって手水の凹みに溜まり、その僅かな落水が下に埋められた常滑大甕の中央に落下すると四囲に反響し、妙なる名琴の音が聞こえる。この構造は江戸時代の後期に完成している。」と記されている。

湧水と風声と水琴の音風景。
たにしは癒されている。