たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

冬空晴れて、水盤の南天に吹く花風

2006-01-11 13:12:43 | Lyricism

難を転ずるといわれる南天は、正月の縁起植物。
そこで、いきなり「たにしのアブ句」

*難点は 口やかましと サイが言う
*骨折の 難を転じよと サイが活け

どうも大変失礼しました。
南天の実、雪化粧した庭に映える赤い果実は昔から多くの俳人や歌人によって詠われています。
至芸な詞と心情を拝借して、サイの活技に敬意を表します。

*硝子窓の 外の面くれないの 南天に雀動きて 冬の日かげる               島木赤彦
*南天よ 炬燵やぐらよ 寂しさよ   小林一茶
*実南天 大事に活けて こぼしけり   馬場美智子

南天の花言葉「私の愛は増すばかり」。
赤実は「良き家庭」白実は「つのる愛」。