ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

クロードさん、ルーマニアに来たる

2007-08-10 | 友人のルーマニア訪問

 
私たちにとっての最大要人クロードさん。フランス・ノルマンディーでの「ツール・ド・ペイ・ド・コー」の創始者であり主催者、ランニング・クラブ・コショワの元会長さん(昨年から会長の任務を若手に譲っておられます)。ペイ・ド・コーといえば私とマイダーリンが出会った大会、毎年ルーマニア・チームも数名招待いただいているので、ルーのラン仲間にとっても最大のVIP。
 
そのクロードさんが、ルーマニア人の友人イオンさんの娘さんの結婚式を祝うためルーマニアに来られるというのです。私用であれなんであれ、クロードさんを持てなしたい気持ちは皆同じ。9日の夜10時半に空港到着、というので、私とマイダーリン・ステファン・ビクター・マリアンと例年招待いただいているルーマニア・チーム・メンバー揃ってお出迎え。
 
ところがパリからのエール・フランス便が無事に着陸したものの、待てど暮らせどクロードさんは到着出口に姿を現わして下さいません。夜10時半到着予定から待つこと2時間、日付も変わり、不安に思った私達はクラブ・コショワの事務局の方に連絡をしてみました。「フランスヲ発ッタノハ、昨日ダッタカモ。」との返事だったので、あきらめてみんな家路に着きました。
 
クロードさんのルーマニアでの初日のディナーをお家で振舞うはずだったマリアンもがっかり。私もマイダーリンもがっかり。その夜はダーリンと二人でワインを空けて過ぎていきました。
 
翌日、少し朝寝坊をしてしまった私とマイダーリン。お姑さんは早くも市場に買物に出かけておられ、二人の朝食の準備をしていたときに、ブロックハウス出入口のインターフォンが鳴りました~「ハロー」と私が応答すると「ハロー」と返事が来ました。「チネ(=どなた?)」・・・返事がありませんが、開錠しました。
 
「誰?」とマイダーリン。「判ラナイケド、女ノ人ダト思ウカラ開ケタ、ドアミラーデ、確認シテ。」と言っていたら、我が家の呼び鈴が鳴りました。「判ラナイカラ、覗イテ見テ。」とダーリンに任せて私は部屋に戻りました。すぐにダーリン、ドアを開けたみたいです。
 
玄関先から、テノールの懐かしい声が響いてきました、あ、クロードさんだ!!~びっくりしましたが、クロードさんが我が家に来てくれていました。
 
クロードさんの説明によると、昨夜、彼の乗ってきた飛行機はエール・フランス直行便ではなく、ルフトハンザのフランクフルト乗り継ぎ便。2時間延着で深夜0時半到着。私達は利用航空会社を知らされていなくて、到着時刻だけが頼りだったのです。

フランスからなのでエール・フランスだと思い込んでいた私達が、出迎えをあきらめて空港をあとにした時刻と同じ時刻に延着のルフトハンザ便が到着。クロードさんも飛行機がここまで延着するとは思ってもおらず、空港にはルーマニア・チーム一同が出迎えに来てくれるものと信じていたので、ルー・チームの個人宅の電話番号など一切を持ってきていなかったとのこと。
 
そんななかで唯一、ポケットに入れてきたのが、先月私がクロードさんに充てて出していた手紙。クロードさんご自身はネットに染まっていないので(奥さまはネットご愛用)、クロードさんに私達の近況を知らせようと思うと、お手紙が唯一の手段なのです。
 
クロードさん、私の手紙をそのまま持ってきてくださっていて、手紙だから電話番号を書いていないのは当たり前、住所を頼りに空港からブカレストの中心部・統一広場まで空港バスで移動し、そこからタクシーでやって来てくださいました。
 
インターフォンで「チネ(=どなた?)」と尋ねてみても、返事がないのも当たり前、クロードさんはフランス語と英語を話しますが、ルーマニア語はわかりません。
 
ああ、驚きました。深夜に到着し持参の寝袋にくるまり空港で一泊(同じような人があと二人居たそうです)、翌朝、ルーメンバーの電話番号をフランスのご自宅に尋ねようと国際電話を試みるもうまく通じず。最後の頼みが私からの手紙に書いてあった私の住所だというのです。
 
もし、私達が不在でここに誰もいなかったら?~ルーマニア・チームのうち3名は警察官。警察署に行って、名前をフルネームで告げて勤務部署を探し当て、連絡をとってもらおうと思っていたとのことです。
 
そこまで大事に至らず、良かったよかった、何はともあれ、クロードさん、ブカレストに到着。我が家の冷蔵庫にありあわせのブルンザ(=白チーズ)とトマトで一緒に朝食となりました。

いちばん上の写真はその日の午後、さっそく近所のチタン公園をジョギングするクロードさん。
 

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改札口の無い国鉄駅

2007-08-10 | ルーマニア&あちこちで・びっくり
というわけで、入場料金を課していたブカレスト北駅の入場料金が廃止され、誰でも自由に入れるようになりました。

「あれ?」と思いませんか?日本では、ほぼどこの駅構内(=この場合プラットホームに上がることを意味します)に入るにも、切符の改札があります。かなり田舎のほうに行くと立ち入り自由に近い駅もあるかもしれませんが、基本的にホームに上がるには切符か入場券が必要です。



(上の写真はブラショフに向かう山間にあるプレデアル駅、かなりモダンでガラス張りです。)

ルーマニア国鉄には改札口がありません。駅舎で切符を買って、そのまま電車に乗り込み、検札をしてくれるのは電車の車掌さん。田舎のほうの各停電車になるとご近所の人たち、切符も買わないで電車に乗り込み、車掌さんに1レウほどを渡して検札をのがれ、車掌さんもポケットマネーにしているのに何度も出くわしました。顔見知りの車掌さんとの日常茶飯事の出来事のようです。

もう少し長距離になっても車掌さんと交渉して乗車運賃よりも少しお安い額を車掌さんのポケットに渡して乗せてもらう人も居ます。でもこれは車掌さん次第。相手が厳しい車掌さんで交渉成立しなければ、切符を持たないで乗車した場合、正規の料金に上乗せしてペナルティーを支払わないといけないのです。



(上の写真はプロイエシュティ西駅。改札口はありません。)

日本の場合、切符を持っていなくても基本的に乗客のことを信頼してくれて、発駅からの正規料金分の切符を車内で買うことが出来るので、時間がないときなどに便利です。乗り越しをするときも追加分を支払うだけでペナルティーの加算なし。安心して旅行できます。



(上の写真はブラショフからハリギタ地方に向かう途中の田舎駅。田舎らしく雑草がぼうぼう。)

お国が異なれば国鉄事情も異なります。いずれにせよ、切符は目的駅までちゃんと買いましょう。ルーマニアで鉄道といえば国鉄のみ。ルーマニアで国鉄が民営化されるのは?「考エモツカナイヨ、100年後?」とマイダーリン。


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ブカレスト北駅の入場料廃止

2007-08-10 | ルーマニア・ブカレストの日常


ブカレストの一番大きな駅、ガラ・デ・ノール(=ブカレスト北駅)の駅構内に入るための入場料が、今日から廃止になりました。今までは切符を持っている人以外は1レウを支払わなければならなかったのです。なんと言っても国際列車の発着駅、駅構内にはいくつかの店とマクドナルドも在るし、いつでも往来する人で賑わっています。
 


入場料があることによって、悪質な白タクや宿泊施設の客引きなどを最小限に出来る、とも言われていました。それでも後を絶たない輩だったそうですが、入場料撤廃、という運輸大臣の判断によって、警備員や警察のセキュリティーがさらに厳しくなるそうです。
 
私が初めてルーマニアにやってきたのもこのガラ・デ・ノールでした。手荷物を運んでもらうポーターさんの料金がやたら高かったのを思い出します。

イスタンブールからの国際列車で夜10時過ぎに到着。スーツケースやらお土産を詰めた段ボール箱やらたくさんの手荷物。低層のホームに降り立つのに、ホームでスーツケースを受け取ってくれる人が居ます。

「ああ、ポーターさんだ。」と気付きましたが一緒にいたマイダーリンも何も言わなかったので、ポーターさんが受け取ってくれるままに小さなリュックも台車に乗せてもらいました。

ホームから駅前のタクシー乗り場まで200mもありません。料金4ドル。手荷物1個に付き1ドル、と言うのです。許可を受けたポーターさんで、胸には許可証を下げています。「ボッタクリダ。」と言いながらダーリンが支払ってくれました。

さらにポーターさんが案内してくれた乗り場のタクシーと行き先を告げて料金交渉。「ソンナ料金ニ、ナル訳ガナイ。」とマイダーリン拒否。少し離れたところに停まっているタクシーと交渉成立し、乗せてもらった記憶があります。

今でもこの駅に降り立つと私を外国人旅行者と見て「タクシー?」「ホテル?」と付いてくる客引き多し。私はシッシ、と追っ払って地下鉄に一目散。うろうろ迷ってでも居たら、格好の“カモ”でしょう。



上の写真はガラ・デ・ノールの入場券。税込み0.5レイと書いてあると思うのですが、1レウを払ってもおつりは来ませんでした。急いでいたせいかな?まあ、いいや。

マイダーリンに見せると「コノ切符ハ、モウ、歴史的遺物。記念ニ取ッテオクノモ、良イカナ。」、ダーリンは警察官なので警察手帳の提示で入場できたのです、初めて見る入場券だったかも。

 
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