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昨日の作文をまとめ、気分をすっきりさせて走りに出た夕方のこと。いつものスタジアムでラン仲間に出会いました。(上はイメージ写真、標高2000mにある400mトラック、国家養成選手だけがトレーニングを行うところです。)
「ヤア、ヒロコ、日曜日ハ、イヤナ目ニ合ッタネ、気分ハ直ッタ?」
「アリガト、日曜日ハ、ドウシテコンナ事ガ起コルノダロウト、私モ混乱シタケレドモ、今ハ大丈夫。次ノレースガ控エテイルシ、気分ヲ切リ換エタワ。」
「ソウダネ・・・。」
しばし沈黙ラン。「デモネ、コノ話ニハ裏ガアルンダヨ。」~次に彼が聞かせてくれた話はさらにショックな内容でした。
彼の見方によると、主催者のボスとA選手のご主人はごく親しい間柄。賞品や賞金のこともあるし、A選手を優勝者にしたのだろう、ということです。日本から来た得体の知れないランナーを元国家養成ランナーのA選手の上に上げるわけにはいかず、私を別の年代に廻したのだろう、という推測。
「エ?マサカソンナコト?」
「推測ダケレド、キット事実サ。単ナルミスダトスレバ、主催者ハ携帯電話デモ何デモ使ッテ、A選手ヲ呼ビ戻ス事モ出来切タハズ。デモ、主催者ハソレヲシナカッタ。」
次に彼は事実を教えてくれました。女子50歳代の表彰には、一切の賞金がなかったとのこと。ほかのベテランの部の表彰では優勝80レイ・2位50レイ・3位30レイが用意されていたのですが、女子50歳代に限ってプライズ・マネーなし。女子50歳代の表彰対象者はカンカン(=怒っている)ですが、主催者の采配に文句も言えず、そのまま帰ったそうです。
「日本人ヲ、50歳代ノ優勝者ニシテオイテ、ソノママ表彰ヲ進メ、ソコニ賞金ヲ渡シタクナカッタノサ。」~これは彼の推測。
続く女子60歳代の表彰では優勝80レイ、2位以下無し。けれども、女子の最終ランナーに賞金が在った、との事。「女子最終ランナーハ、地元ランナーナンダヨ。」~地元に手厚く、との事です。
さらに昨年の事実。男子総合優勝者よりも、女子総合優勝者のほうがはるかに多くの賞金をもらっていた、との事。2位以下、一切賞金無し。この女子優勝者も、地元ランナー。地元に手厚く、との配分です。
これを不服とした女子2位のブカレスト在住のアリーナ、主催者に断然抗議し、その場で200レイをゲットしたそうです。が、男子2位の選手は抗議もしなかったので、賞金なしのまま。
ラン仲間の推測が事実に近いものだとすると、すべてが納得できます。
私が、年代別クラスわけが間違っていることを申し出たとき、主催者は「イイカラ、表彰台ニ上ガリナサイ。」とミスを認めず先に進めようとしました。私は前日入りしたときに主催者に出会っています、私のどこが50歳代に見えるのでしょう?前もって入賞者リストを確認したときにおかしい、と気付くはずです。
やり直しの40歳代の表彰式を前に、「2位ノA選手ガ、戻ッテ来ルマデ、待チマス。」と主催者に表明したときにも「彼女ハ、モウ、帰ッタ。」と、A選手を探そうともしませんでした。
すべてが終わったあとでA選手に出会ったときに彼女は「私ハ悪クナイ。主催者ノミス。」を連発し、賞金・賞品の返上もしませんでした。主催者側のアレンジを彼女が知っていたのか知らなかったのかは判りませんが、いずれにせよ主催者と親しい夫がいるので自分は守られているのです。
私がステージ横で「A選手ハ、自分ガ2位デアルコトヲ知ッテイルノニ、間違イヲ正ソウトセズ、堂々ト1位ノ表彰台ニ上ガッタワ。賞品ト賞金ヲ貰イ、スグニソノ場カラ、立チ去ッテシマッタワ。コレハ、フェア・プレーカシラ?元国家養成エリート選手ノA選手ヨ。」と大きく騒ぎ出したものだから、主催者は仕方なく、私を40歳代の優勝者として表彰をし、A選手に渡したのと同じ額の賞金を出したのでしょう。
「コノヨウナ事ハ、ルーマニアデハ、有リ得ルコトナンダ。時々、在ルンダヨ。」
「・・・・」
「ルーマニア語デ、【hot=ホッツ】ッテ言ウンダ。仕方ナイヨ、ココハ、ルーマニアダカラネ。」
推測をしたビクターは、「仕方ナイヨ」と言いながらも、自分の身に【ホッツ】が降りかかってきたら断固戦っています。実力もある彼は「ひと言物申す」タイプですが、「イチャモン付け」ではありません。
私もマイダーリンも、ビクターの推測を支持。たぶんそんなことだろう、と納得し、あきらめました。ダーリン、「モウ、サロニックノ大会ニハ、二度ト行カナイ。」と憤慨していますが、私は機会あればまた行きます!そして納得のいかない主催者側のアレンジメントやアンチ・フェアプレーがあれば、断固戦います!
でも、次に行ったときに年代別入賞しても、私の年代には賞金も賞品が用意されていないかもしれません・・・「日本カラキタ、アノ、ランナーハ、昨年、騒ギヨッタ。アンナ奴ニハ、何モ、ヤランデモヨイ。」との主催者の一声で、すべてがアレンジされてしまう大会かもしれないのです。
「来年ハ、キット、良クナッテイルワヨネ。来年、ハ、来年、ヨネ。」
「ソウダヨ。来年、ハ、来年サ。【ホッツ】スル奴ハイル、少ナイケレドネ。フェア・プレーヤーノ方ガ、ズット多インダ。」~ビクターもこの大会に不信を抱きながらも連続参加しています。
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明日はまた、明日。
主催者の【ホッツ】とA選手のアンチ・フェアプレー、私にとってショッキングな出来事でしたが、前向きに気分を切り替えることが出来ました。スポーツで自分を磨き、フェア・プレー精神を育み、実力を発揮するルーマニア人の強さがあることもまた、事実なのです。
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