日本で見ることが出来る野鳥の中で最小サイズ(全長10cm。重さ約5グラム)の鳥がキクイタダキ(菊戴き)です。
キクイタダキは広葉樹にとどまることはほとんどなく、常に針葉樹の枝先で行動していることが知られていますが、このときは低い広葉樹に来ていました。
キクイタダキは、猛禽類を避ける用心のためか始終動き回っていて、少しもジッとしていません。
従ってキクイタダキを近くからしっかり撮影することはかなり難しいのです。
ところが、この日偶然低木に飛来してきていたキクイタダキを見つけました。
その高さは地上2~3mくらいでしょう。後ろ向きのショットまで撮影できました。
低木の葉の陰があるので全身の模様ははっきりしませんが、近くから撮影できたので羽毛の細かい部分も写っています。
キクイタダキは体が軽いので、ハチドリのように枝先で頻繁にホバリングしながら昆虫類を捕食することが知られています。
頭頂部に菊の花びらを連想させる黄色い冠羽があるのがキクイタダキですが、最後に見せてくれました。