野鳥・旅行・観光・テニスなど趣味の写真ブログ
ROSSさんの大阪ハクナマタタ



独立行政法人国立文化財機構が運営する京都国立博物館は、1897年(明治30年)に開館しているが、片山東熊設計の本館(1895年完成)と森田慶一設計の新館(1965年完成)の2館が広い敷地内に配置されている。



所蔵品と寄託品を合計した収蔵国宝は何と110点、重要文化財は810点という堂々たる国立博物館で、建物自体も、本館、表門、同札売場及び袖塀が「旧帝国京都博物館」として国の重要文化財に指定されている。

南門



1965年に建設された新館(平常展示館)は、今年12月から解体され、5年後に百年記念館として建替えられると聞いたので、夏休みの終わりに尋ねてみた。

京都駅から乗ったバスは東門の前に着くが、5万3千平米という広い敷地を南側に回り、重要文化財に指定されている南門から入場する。

南門の内側



曇り空であったが、噴水の先に見えるレンガ造りの本館の建物は、ヨーロッパの古城のようで美しい。

噴水の先にさりげなく置かれているロダンの彫刻の前を通り、新館(平常展示館)に入ってみると1階は石器時代、縄文弥生時代から平安、鎌倉時代までの発掘品から陶磁器、仏像の展示である。



京都の中小寺院にあった価値の高い仏像の多くが、保存環境の良いこの博物館に寄託されているようで、国宝、重文の仏像をごく近くから拝観できるのが有難い。

ロダン



2階に上がると、鳥羽伏見の戦いに関連する資料の展示と坂本龍馬関係の展示があり、龍馬の多数の書簡と龍馬が暗殺された部屋にあった血染めの屏風や掛け軸が展示されていたのが興味深かった。

坂本龍馬関係展示品の中の多くは、京都国立博物館の収蔵品というので、開館から111年という歴史を誇る京都国立博物館の実力は凄い。



さらに2階の奥には、平安時代以降の国宝を含めた日本画の展示室があり、円山応挙をはじめとする見事な作品が惜しげもなく多数展示されているのが凄い。



1階のミュージアムショップでは、なかなか手に入らないグッズが販売されていたので、江戸時代の京都絵図、源氏物語地図、平安京図会の3点を調達しておくことにした。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )