遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



    アンドレ・ジイドは自分の小説をレシ(récit)、ソチ(sotie)、ロマン(roman)の三種に分類しました。レシは回想 日記など一人称の伝統的な小説、ソチは風刺性のあるもの ロマンは大河小説のようなものでしょうか。漫画を論じるにも分類があると便利ですね。

    しかし、ここでむつかしいことに気づきました。ひとりを主人公にしたものがたりにも長編もあれば短編もあります。連作短編の長編もある....たとえば”綿の国星””ポーシリーズ”

    ここでは単発のもの、前後編を短編、3回以上の連載について長編、単なる個人史の段階を越えて、集団や時代、更には人類全体を視野におさめた歴史を描いたものを大河(連載)とします。

    内容について喜劇的ストーリー、コミカルなハッピーエンドで終わるものをコメディ、「不幸や悲惨な出来事を題材とし、人間や人生を悲壮さ・崇高さの面からとらえ、受難とそれへの闘いの過程を厳粛に表現したもの...大辞林」をロマンとします。(ドラマとどちらがいいでしょう、ドラマのほうがリアルになりますね)

    ジャンルについて 1 恋愛 2 ファミリー(親子や家族をテーマにしたもの 3 学園 4 ファンタジー 5 SF 6 心理(トラウマなどを扱ったもの)7 スピリチュアル 8 怪奇 9 芸道 10 歴史 11 社会派  とします。

たとえば、「スターレッド」はSF大河ロマン......「日出る処の天子」は歴史大河ロマン......「柳の木」はスピリチュアルファミリー短編ロマン?

    こんなことを考えたのも萩尾望都さんの作品は ウラが見えない....それだけ創造的ということなんですが.....そのうえジャンルが広大です。少女まんが史をわたしは簡単に考えすぎていました。......さまざまな作品を反芻しているうちに 気がついたのですが まんがの根っ子には”癒し”がある......語りとおなじでした。娯楽というものの根っ子はすべからくそうなのでしょうね。作者(語り部)はものがたりをつむぎながら 自らを癒してゆく.....読者(聴き手)はそのものがたりをうけとめて 味わい ともに生きることで自らを癒してゆくのではないでしょうか......少女まんがの場合 それは岡田史子、西谷祥子のあたりからはじまったのです。「私」を意識すると 孤独と向き合う闇の夜がはじまる......

    あとがきみたいになってしまいました。それでは本編はもうすこしお待ちくださいね。



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    幼稚園で先生方とおはなし会の年間スケジュールを組みました。

親子おはなし会は園庭でします。手遊び 掛け合いのおはなし 昔話..。

幼稚園の帰り 空の『異様』?『威容』?に驚きました。家々にのしかかるような威圧感 ああいう雲は見たことがありません。西の空は天使のはしご....それも真珠色にけぶるような......夕焼けには早いのに雲の端がオレンジ色になったかと思うと 水色 ピンクの虹のいろ.....ケムトレイルに汚染された空.....それでもうつくしい空.......

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バンクーバーでキム・ヨナさんの有り得ない点数を見たあとの”鐘”

   

月の光

MURMURさんの別館で浅田真央さんのビデオを見ていました。......一番涙がでるのは二年前のシーズン.....です......わたしの場合は。.....静謐、清らかさ、純粋さが信じがたいことに生身の人間に宿っている.....それは奇跡のように思われます。

......いつもにこにこ微笑んでいた少女は目に見えない圧力や悪意のようなものにさらされるようになりました。オリンピックや選手権で正当な評価を受けないばかりか、(フィギュアファンは真央さんを支持しても)、国内でマスコミは浅田真央さんが本来うけるべき賞賛をしませんでした。

浅田真央というアスリートのすばらしさは、そうした内外の闇にさらされても 客観的にみつめ 損なわれないことにあります。......いいえ 浅田真央さんがどんなに苦しんだか たぶん わたしたちは知らないのでしょう。昨年のシーズンはじめの不振は、国内でのいじめにもにたマスコミの対応にあったと解説している方がありました。

その内外からの評価という価値基準を浅田真央さんは「自分を超える」というなにものにも左右されない価値基準に換えた.......だから、バンクーバーの銀メダルの涙は自分が完璧な演技をできなかったという まさに自分自身に向けた涙であり その真摯さがわたしたちの胸をうったのです。

他者との比較とか毀誉褒貶のことばで自分を評価したり、おとしめたりしない......ひたすら 今の自分を超えようとし続ける......それはむつかしい、そして潔い。

......あぁ なんだか がんばれそうです。6/12、「弥陀ヶ原心中」と「仏蘭西窓から..」 静謐、うつくしさ、きよらかさ......を語りにこめたいと思います。

MURMUR別館は→コチラ

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