新年度はじめての中学校のおはなし会。早朝 語ろうと思っていたブラッドベリの宇宙船の原稿がみつからず、悩んだすえ、権現堂の伝説にしました。享和三年、六月.....夜となく昼となくつづく長雨で権現堂川は百数十箇所、決壊したのです。権現堂堤は江戸幕府御府内堤として、ここが破れると江戸八百八町が水浸しになるというたいせつな堤でした.....新バージョンでは巡礼の親娘にスポットをあてています。
二年生になった子どもたちは見違えるほどたくましくなっていました。はじまって二名がひそひそ打ち合わせなのか私語なのか、やめないので、力でぐいぐい押しました。その子らは口をぽっかりあけて聴いていました......。しーーんとみな聞き入っていました。
終わったあと しばらくものがたりのなかから出られませんでした。....かといって こういうのはあまり心地よくはありません。クラスに入った印象から.....子どもたちをすっぽり包み 愛して語るという気持ちになれなくて 語り手VS聴き手として語ってしまった感...があります。心のやりとりがないと満ちたりた、光満ちた喜びは得られません.....。
今年一期一会と思い、子どもたちに語ってゆきたいと思います。
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