知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

制服…吉田拓郎の「伽草子」から

2014-04-01 08:25:46 | 音楽
4月1日
社会人になって最初の人も多いことでしょう。
昔この歌を聴いて滲みるものがあったのですが
この年齢になるともっと滲みてきます。

まぁ、私の頃には集団就職なんて言葉死語でしたし、
まして、私も東京生まれの東京育ち
親父も東京生まれの東京育ちで、お袋は地方とはいえ東京に隣接しているエリア
正直、地方の人の気持を全く理解できない世界で育ったのです。

この年齢になるとになると、逆に東京が理解できなくなっています。
東京と地方という構図からよりも
社会の超濃厚な縮図としての東京を感じます。
知らなくていいなら知らなくていいじゃないか…
そう思うようになった私は
娘を持つ身になってますますこの歌が滲みるのです。




ラッシュ・アワーが疲れを吐き出してる

人の多さまでがものめずらしげに見えて

東京駅地下道の人ごみの中

ひと群れの制服の娘たちがいる

~中略~

家を出る前の晩は赤飯など食べて

家族揃って泣き笑いしたのかい

里心だけはまだ田舎の家に置き

それでも家を出てくる魅力に負けて

~中略~

初めから都会に出ていかなければ

いつまでも都会でなくてすんだのに

きれいに暮らしてゆけるところは

どこか他のところのような気もするよ


今はまだ驚いていることだけですむけれど

もうすぐ判るさ驚かなくてすむさ

駆け引きのうまい男ばかり出世して

きれいな腹の男はもう拗ねてしまってる


これからきみは日曜日だけを待つんだね

悲しみの唄がなぜ街に流れるかも判ってきて

使うのに容易く稼ぐのに辛い

そんな給料の苦さも知ってしまうんだろうね


今度きみが故郷に帰ってゆくまでには

親に語れない秘密のひとつやふたつは

できてしまって嘘もついてしまうんだね

騙された男のことはきっと話さないだろうね

~後略~