リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ストの戦略/成行き菜園/銀行の思考

2022年08月16日 | 日々の風の吹くまま
8月15日(月曜日)。☀☀。暑いようであまり暑くない感じの夏の日。週の半ばにまたちょっと暑くなるらしいけど、おおむねごく普通の夏というところかな。北部のスキーナ川では記録的な数のピンクサーモン(カラフトマス)が遡上して来ているそうで、2年前に開放ネット式の大西洋サケの養殖場を閉鎖したおかげで、野生の太平洋サケのフナムシによる被害が減ったせいらしい。母なるフレーザー川でも、3年前に大規模な崖崩れでサケが通れなくなった地点の上流で遡上中のサケが確認されたそうで、上流では大喜び。あの時は、立ち往生したサケの群れを捕獲してはトラックで上流まで運んで放流したり、圧搾空気で大砲よろしく上流に飛ばしたりして、何とか産卵場所に送り届けていたっけ。この秋はサケの豊漁を期待できるかな。

州の一般公務員組合(BCGEU)が出していた72時間前のスト予告の期限切れで、交渉に進展がなかったので、いよいよストに突入。まっさきに州営の酒屋が標的になるだろうと思っていたら、ピケが現れたのは州が運営する酒類の流通センター。BC州では酒類の流通は完全に州政府がコントロールしているから、民間の酒屋がいたるところにある今は、個々の州営の酒屋にピケを張るよりも、文字通り「元栓」を閉めてしまった方が影響は大きいだろうな。それに、長かったコロナの行動制限などの後遺症なのか、やたらとカリカリして無差別に人を襲ったりする人間が増えているので、酒屋の前にピケを張るのはちょっと危険かもしれないね。州営、民間を問わず、小売店に在庫があるうちは消費者には影響はないかもしれないけど、慌てて買いだめに走る向きも多いんじゃないかと思う。一番困るのは輸入酒を調達できなくなるレストランだそうだけど、ワインがなくても食事はできるじゃないの。それでも、きのうパーティの帰りに州営の酒屋に寄って行きつけの民間の酒屋では売っていないブードルズを4本とベルモットのビアンコを買って来て良かったね。タンカレーの大瓶もまだ1本あるし、まあ3週間くらいは大丈夫かな。

朝ご飯の後、カレシがレッスンで忙しい間にルーフデッキに出て、プランターのニンジンを収穫。なぜか粒々のにんじんなんだけど、ちゃんとニンジンの味だし、歯ごたえは抜群。調べてみたら「パリジャンニンジン」と言うフランスで人気のある種類らしい。もう10年以上も前に種を買ってそのまま冷蔵庫に入れてあったものだし、種を蒔いたころは低温で芽が出るのに長いことかかったから、ほんとに小粒だけど、よく育ったもんだと感心することしきり。腐りかけたスーパーのミニトマトから育ったトマトもいくつもの鉢で鈴なりになっているし、3、4年前に道路向かいのコンビニで買って来たイチゴも特に手入れをしていないのに大豊作で、にょきにょきと伸びて来るランナーの先を隣に持って来た別の鉢の土に押して付けて置いたら、そこでもイチゴが生っているしで、カレシの成り行き次第の園芸テクニックも捨てたもんじゃないね。あんがいね、そんな風に奥さんにも手をかけずに半ばほったらかしていたから、元々雑草みたいなところがあった奥さんは野放図に根を広げ、葉を茂らせて、大きな花を咲かせて、大きな実をいっぱい実らせたのかもしれないな。







買い物から帰って来て郵便箱をのぞいたら、何やら銀行から。開けてみたら、「クレジットカードの限度額引き上げのリクエストは、慎重な審査の結果、残念ながら今回は見送らせていただきます」だって。あはは、あのリクエストはアクシデントだったの。事前承認したと言って来た分の承諾がメールのリンクではうまく行かなくて、自分のブックマークからログインしてリクエストしちゃったんだけど、その後メールにあった銀行の番号に電話して、生身の人間と話してちゃんと増額してもらったの。何だか知らないけど、大丈夫か、銀行さん。部内でのコミュニケーションが行き届いてないんじゃないの。そのときは元気なお嬢さんが「キャッシュバック付きのカードに替えませんか」と売り込んで来たけど、勧めて来たのが一番上のクラスのカードだったの。この件は一段下のクラスのも含めていろいろと条件を比べて検討してみた結果、そんなのいらないや、今のカードのままで十分だわいってことにしたの。それにしても、頼みもしないのに銀行が事前承認して来た金額と同じ額の増額をリクエストしたら条件を満たしていないからダメってのは笑っちゃうなあ。ふむ、銀行宛におたくが事前承認して来た分を増額してもらっちゃてまぁ~す、ご心配なくぅ~と手紙を書いたら、何て言って来るかな。おもしろそ。

青空の下で楽しいガーデンパーティ

2022年08月15日 | 日々の風の吹くまま
8月14日(日曜日)。🌤☀。いい天気だなあ。絶好のガーデンパーティ日和。今日は恒例のArts Clubの支援者のシーズン打ち上げパーティがあって、バンクーバーの屋敷町ショーネシー地区にあるADCメンバーのロバータの邸宅の前庭でワインとサンドイッチの軽食とお遊びのクロッケー。少し早めに行って、ウォーキングがてらショーネシーを歩いてから会場へと言うことで、午前中は余裕で掃除。ミニチュア工房で工作とやっていると、スツールの周りの床のそこら中に材料の切れっ端が散らばるけど、散らかすたびにいちいち掃除するのもめんどうなので、日曜日の掃除まで放置。これが子供だったら、ママに片付けなさいっと叱られるところだろうけど、ワタシはそのママのママの年だから、大手を振って散らかしても叱られないの。

パーティが始まるのは午後2時からなので、ランチは軽くスナック程度にして、夏らしいカジュアルなドレスに着替えて、いざ。日曜日だから道路は空いているので、ショーネシーの中央のループになっているクレセントに道路に路駐。そこからロバータのお屋敷まではすぐなんだけど、クレセントの中の緑地を横切って、ぐるっと遠回り。どの家も背の高い生垣の向こうなので、門やドライブウェイを通り過ぎるときしか見えないけど、大きな邸宅の前に広い庭や車寄せがあって、売家の看板が出ているものもある。カナダ太平洋鉄道が分譲地として造成したのが110年前だから、オリジナルのショーネシーの家なら築100年を超えているわけで、「家」なんてもんじゃなくて本来の意味の「マンション」だから、10億円は下らないかも。由緒あるものなら15億円とか20億円とか30億円とか、目が回るような値段。お屋敷を見てうわぁ~と感嘆したところで、こんな大きな家を掃除するのはタイヘンだろうなあと思ってしまうのは、屋敷町とは縁のない庶民の性だなあ。もっとも、500平米とか800平米とかいう家を掃除するなんて想像もつかないけどね。

門を入って受付のテーブルでレセプションでいつもつける名札をもらって、4組のクロッケーグループのうち一番最初の「ピーターパン組」の赤(ボールの色)の欄に名前を書き込んで、玄関前に設えたテーブルでワインを注いでもらって、軽食のテーブルでカレシ用のサラダとローストビーフ少々をお皿に取って、まずは常連同士のおしゃべり。金色のプラスチックの名札は中核グループADCのメンバーで、紙のステッカーの名札はメンバーの同伴者か寄付者だけどADCのメンバーになるライン(年間15万円)は超えていない人たちだけど、Arts Clubから見ればADCの会員候補。みんな功成り名遂げて社交の場には慣れている人たちだから、初対面でもけっこう他愛のない会話が弾んで楽しい。ホスト役の専務理事のピーターが日焼けした顔で現れて、どこに行ってたのと聞いたら「オーストラリア」。ピーターはオーストラリア出身で、コロナの入国制限や条件が取れたので久しぶりに「帰省」していたんだそうな。コロナの間長年勤めたニュージーランド航空からレイオフされて職探しをしていたパートナーのダグが、今度はフィジーエアウェイズに就職が決まったとうれしそうなので、ラッキーじゃないのぉと言ったら、「次のバケーションが楽しみだよ」。あはは、そうだろうねえ。でも、ダグはかなり気落ちしていたから、再就職できてほんとに良かったね。

ピーターが挨拶のスピーチをしたら、ゲーム開始。青、赤、黒、黄色のボールの色の順に始めて、フープを通り抜けられたら続けて次のフープを目指せる。でも、フープはジグザグに配置してあるし、芝生の上だから、狙いを定めてもボールは勝手な方に行ってしまうしで、なかなか1回で通ってくれない。それでも右、左と打つ方向を変えて、何とか最後のフープを通り抜けて、あとひと突きで一番で上がりっ、と思ったら、青いボールがすいっと抜けて来てワタシの赤いボールのとなりでストップ。あれあれと言う間に遅れて来たクリスが最後の一打でゴールのポールにコツンとやったもので、あっちゃあ、大逆転じゃん。次がワタシの番で、慎重に慎重に狙いを定めてポールにコツン。笑って「逆転しちゃってゴメン」とちっとも申し訳なさそうじゃないクリスと握手を交わして、来年リターンマッチをやろうね。ちょっとばかり悔しいけど、ま、そこが遊びゲームのおもしろいところ。パーティがお開きになって、途中で州営の酒屋によってブードルズを(4本)買って帰って来て、久々に極上のマティニで乾杯。晩ご飯はきのうマットが届けてくれたシャンテレルとしいたけでソースを作って簡単にスパゲッティ。めっちゃ楽しい日だったね。

慎重に芝を読んだはずだけど・・・



今日は世界左利きデイで、左利きについて考えてみる

2022年08月14日 | 日々の風の吹くまま
8月13日(土曜日)。☁⛅🌤。今日は何とも涼しくていいなあ。あちこち窓を開けて回らなくても暑くないし、シーリングファンも不要。冷気を入れるために夜通しパティオドアを開けたままのレクルームなんか、サーモスタットの温度表示があと1度下がったらヒーターが入るところまで下がっていて、「外の気温がヒートアップする夏のさ中に室内でヒーターが入る怪現象」に2人とも、またかぁと大笑い。うん、風通しがいいのはありがたいけど、良過ぎると過ぎたるは何とかになるんだよねえ。

今日はInternational Lefthanders Day、つまり「世界左利きデイ」。イギリスで右利き社会における左利きの生活環境を改善しようということで始まったものらしい。最近は日本にも左利きの環境を改善しようという「日本左利き協会」ができたそうだから、成功を祈りたいね。考えて見ると、今どきの世の中で未だに「差別」を受けているのは左利きくらいじゃないのかな。左利きは人種に関係なく世界中にいるから、人類の特徴ってことだろうと思うけど、こと宗教や社会文化が絡んで来るとやっかいなことになる。かくいうワタシは生まれつきの左利きで、4歳くらいの頃に母が矯正に乗り出して、食卓では左手で箸を持てないようにハンカチで縛られていた。右手で箸を使おうとしてもご飯がうまく口に入らなくて、お米も涙もぽろぽろ。あのときのハンカチに包まれた自分の手は未だにはっきりと脳裏に焼き付いているし、泣きながらご飯を食べようとしていたあの惨めさは今も忘れていない。でも、無理な矯正で脳内の配線が狂ったのか(元々ヘンな配線だったのかもしれないけど)吃音障害になってしまって、以後は「せめて箸と鉛筆だけは右」であれば、他のことではけっこう自由に左手を使えるようになって、吃音も無くなったけど、今だったら子どもの虐待と取られかねない「荒療治」だったと思う。結果的にほぼ「両手利き」になって何かと便利しているので、終わり良ければというところかな。

完全に本来の左利きに戻ったのは反抗期に入った中学生の頃で、体育の授業で右手を突き指をしたのがきっかけ。それまでは、家庭ではある程度自由なのに学校では習字、美術、家庭科の先生たちに右手を使えとうるさく言われていて、その時の決まり文句が「お嫁に行けないよ」。利き手以外でも何かと「女の子」はやってはいけないことがあって、その理由がいつも「お嫁に行けないよ」。いじめっ子の男の子と取っ組み合いをしたら、先生に叱られたのはいじめっ子じゃなくて「女の子」のワタシ。お嫁になんか行きたくないと言えば「生意気」。そのくせ高校3年になると、就職すると言っているのに進路指導の先生にあの大学、この大学とうるさく「指導」され続けて、やっとその気になった大学が男子のみで諦めてくれたと思ったら、「左利きだとまともなところに就職できないよ」。もしかしたら、左利きで眼鏡をかけていて女の子らしくなかったワタシはいじめっ子よりも頭の痛い問題児だったのかもしれないな。まあ、英検2級と(父の勧めで取得した)英文タイプの技能を武器に就職できたし、結婚なんかしないつもりだったのに結婚して、左利きでも女の子でも何も言われない国に住みついてうまくやって来ているんだから、それでいいじゃないの。ありのままの自分を生きて行けるのって、幸せなことだよ。

断食の日の今日は、カレシの英語レッスンの合間にウォーキングに行って来て、シャワーをしてから洗濯機を回し始めて、次に青りんご5つと赤いりんご2つの皮を剥いてアップルソースを仕込んで、軽くキッチンのガスレンジを掃除をして、ミニチュアのキッチンの仕上げ。マットに「いいものある?」とメッセージを飛ばしたら、「アンズタケ、ヤマブシタケ、シイタケがあるよ」。じゃあ3種類全部と返事をしたら、4時近くなって「きのこ3種類を2千円分ずつセーブしといたから、もうすぐ行くよ」。おお、うれしい。久しぶりだからよけいにうれしい。マンションの前にマットが来たのは5時近くで、路駐した車のそばでしばらく立ち話。マットは半分くらい左利きなんだそうで、生まれ付いた利き手に関係なく両手利きになったら一番いいのにねえと意気投合。よし、断食明けのあしたは「きのこ尽くし」で行こうっと。

キッチンですることがなくても、別のキッチンがあって・・・


年を重ねるほどに自分の加齢を認めて大事にしないとね

2022年08月13日 | 日々の風の吹くまま
8月12日(金曜日)。🌤⛅。おお、かなぁ~り涼しい。金魚鉢オフィスでも窓を開けてシーリングファンを回さずにいても暑いと感じない。空には綿毛のような小さい白い雲がぽこぽこ、ぷかぷか。雲の流れは絶えずして、しかも元の雲にあらずというところで、空いっぱいに刻々と姿かたちを変えて行く雲はほんっとに見飽きることがないな。

今日は朝からカレシがおなかの調子が良くないとトイレに籠ってばかリ。何でもこの2日ほど便秘がちだったのが、けさになって急に下痢が始まったんだそうで、ウォーキングの途中でトイレに行きたくなったら困るからということで、午後2時には眼科医の予約もあることだし、ウォーキングは様子を見ながら夕方か晩ご飯の後に延期。他には特に病気らしい症状もないので、たぶん過敏性腸症候群(IBS)というあれなんだと思。元々心配性なカレシはストレスがかかると胃腸に異変が起きるたちで、大学時代は試験の前になるとよく悩まされたらしい。パニックに陥るような状況ではIBSは起きないらしいので、性質の違うストレスに対して違った反応をするのかもしれない。心臓発作につながったストレスはまったく別の性質のものが蓄積したせいだったらしいけど、とにかくストレス耐性が弱いことは確か。それでも、昼前にはおなかの調子も落ち着いたそうなので、冷凍のスナックみたいな軽いものを電子レンジでチンして、ジュースの代わりに水出しルイボスティーを添えてランチ。

午後2時前、一緒に裏口の駐車場に出て、カレシはマンションの隣の医療ビルにある眼科医のオフィスへ右折、ワタシはスーパーに行くために左折。まずは角の酒屋に寄って、ムッシュ・ヘネシーを2本。オーナーのおばさんが「そろそろ来ると思って、手が届くところに2本置いといたのよ」。あはは、ふだんは前後に並べているので、いつも後ろの1本を誰かに下ろしてもらっていたんだった。ショッピングトロリーの底に2本並べて入れて、次はスーパーへ。明日はまだ断食の日だし、朝ご飯のアップルソースを作るりんご7個の他には特に今日買わなければと言うものもないので、特大のオレンジジュース(2.6リットル)、アーモンドスライス、カレシがおやつ代わりに飲む砂糖無添加の白ぶどうジュースとナッツ入りヨーグルトだけで、オレンジジュースとヨーグルトはポイントで買ったので、実際に払ったのは全体の3分の2。帰って来たら、カレシはまだ。

カレシが帰って来たのは3時過ぎで、「ジジババばっかりで混んでた」。そうだろうね、医療保険の対象になる眼科医だから、白内障、緑内障、加齢黄斑変性症とかいった加齢による目の病気で検眼医から紹介されて来る人が多いと思うよ。「うん、杖をついてたり、歩行器を押してたりでさ、介護ホームかと勘違いするくらい」とカレシ。あのさぁ、アナタだって他の誰かが家に帰って「ジジババばっか」と言ってるそのジジババのひとりなのよと言ったら、カレシはちょっと神妙な顔で「まあ、それはそうだけどさ」。再来週24日に手術するそうで、バーナビー総合病院で朝9時半に予約。帰宅時に車を運転する同伴者が必要ということで、はいはい。ウォーキングは夜のレッスンが終わった後の日暮れ時。南から北へ伸びた長い雲の上にひょこひょこと立ち昇る夕焼け色の雲がまるでねぐらへ帰る行列のよう。うん、明日もいい天気かな。昇って来た十六夜の月には忍び寄る叢雲・・・。




近い未来と遠い未来に思いを馳せるのどかな1日

2022年08月12日 | 日々の風の吹くまま
8月11日(木曜日)。☀🌤☀。暑そうで暑くない。今日はファーマーズマーケットの日だから、カンカン照りの猛暑は困るけど、もう猛暑は来ないかなと、ちょっと期待したくなるような爽やかさ。うん、このままで秋になるといいな。マットから1週間前に出したテキストメッセージに返事。遅くなってごめんと言うから、いえいえ、今時分は食べごろの山菜は育っていないんだなと思ってたよと返事。でも、シャンテレルきのこ(アンズタケ)を持って行けそうだと言うので、おお、やっぱり秋の気配らしいものが漂っている感じ。

きのう新聞サイトに「ロブ・フィーニーがカムバック」という長い記事があって、かってテレビの「料理の鉄人」で大物シェフを打ち負かした天才シェフが15年ぶりにまた自分のレストランを開店すると言うビッグニュース。来年の話でまだ名前も場所も決まっていないそうだけど、若干29歳でオープンしたルレエシャトー認定の人気レストランLumiereを出資者との仲違いで追い出されて、おしゃれっぽいチェーンレストランCactus Clubに雇われたのが15年前。Hawksworthのデイヴィッド・ホークスワースと並ぶ天才シェフだとワタシは思っているけど、自分のレストランを持ってメディアで騒がれてセレブになるのがちょっと早過ぎたのかもしれないな。レストラン経営はビジネスなんだから、才能と情熱に任せていていいってわけじゃないんだもの。私たちが最後にLumiereに行ったのはフィーニーが去る前の年だったかな。ワタシの誕生日で、帰りがけにキッチンから出て来てハッピーバースデイと言ってくれて大感激。記事の写真を見たら、さすがに中年のおじさんに見えるけど、同時に大人になった落ち着きが感じられるな。今度は経営術も学んで来たようだから、どんなレストランができるか楽しみ。

ジェフが、来年春のオランダとベルギーのリバークルーズの航空運賃をKLMと交渉していた船会社から料金が決まったと連絡があったと電話して来たので、さっそくクレジットカードで支払い。バンクーバーとアムステルダム往復で1人50万円は予想していたよりずっと安かったからちょっとびっくり。午後になって銀行サイトでクレジットカードに請求が上がっているのを確認して、ちらっと投資口座のリストを見たら、ん、一番下のトータルの数字が何となく増えている感じ。ワタシ名義の個人年金と非課税貯蓄口座と合わせて、今年のベースライン(銀行のポートフォリオマネジャーのトニーに運用を任せていなかった場合の残高)に照らすとプラス1.3%で、5月上旬以来のレベル。6月と7月はマイナス3%ほどの「元本割れ」の状態が続いていたから、上向きになって来たのかもれしないな。ワタシの虎の子のリタイア資金は債券や定期60%、株式30%、投資ファンド10%と言う構成で、株式市場や金利の動きを反映してはいるけど、トニーが地道な投資先を選んでくれているので、日々の変動幅はごく小さいのがいいところ。まあ、この年になったら、ワタシのお金が投資市場でウハウハと楽しんでいないんだったら、ワタシがおもしろそうなことに使って楽しんじゃおうじゃないのという方が気楽でいいような気がする。

午後遅く、Arts Clubの資金開拓部門のトップになったキャサリンから、レガシーサークルのキャンペーンのビデオができ上ったと言って、動画を送ってくれた。劇場芸術の継続のために遺言書にArts Clubへの遺贈を入れてもらおうと言う趣旨で毎年10月にやっている、いわば「将来の寄付」を募るキャンペーンで、子供がいない私たちは(後始末をよろしくねとばかりに)Arts Clubを2人とも他界した後の全財産の相続人に指定してある。添付の動画をまず音なしで見たら、(最後のステージでのお辞儀以外は)おふざけは全部カットしてくれて、まじめなメッセージビデオとして良くまとまっているという印象。スピーカーをオンにしてもう一度見て、へえ、ワタシの声ってこんな風に聞こえるのか、そう悪くもないじゃんと、にんまり自画自賛。でも、多彩な劇場芸術分野でのキャリアを目指す才能ある次世代、さらにその後の世代のために、演劇の灯を消さないようにしようというメッセージにうまくスポットを当ててくれていて、キャンベーンガールの大役を果たしたという気分。キャンベーンが始まったら、賛同してくれる人たちがたくさん出て来るとうれしいね。


今年最後のスーパームーン


世界は混沌としているのがあたりまえなのかな

2022年08月11日 | 日々の風の吹くまま
8月10日(水曜日)。☁⛅☁。あれ、朝から曇っていて、ちょっと涼しい。リビングの角の窓を開けたら入って来た風が冷たすぎて慌てて閉めたくらい。予想最高気温は23度で、午後には雨と言う予報も出ているし、天気の流れが変わるのかな。そう言えば、20日にはPNEが始まるんだった。農業共進会のようなイベントとして始まって110年以上続いているバンクーバーの夏の伝統行事で、新学年が始まる前日まで2週間、子供たちにとっては夏休み最後の遊びどき。要は屋台の食べ物やゲームを楽しみ、ロックコンサートや隣接の遊園地の乗り物で遊ぶ日本各地の夏祭りと同じようなもので、コロナのために去年おととしと2年連続で中止されたのを再開するということだけど、なぜか昔からPNEが始まると雨が降るといわれていて、当たることがけっこう多いから、今年はどうかな。バンクーバーの短い夏に続くのは長い、長い雨の季節だからね。

今日の新聞にバンクーバーのダウンタウンにある築17年の20階建てマンションで、2機あるエレベーターの1機が故障で何ヵ月も停止していたところへもう1機も故障してしまい、原因がわからないために復旧の予定が見通せなくて、住人は階段の上り下りを余儀なくされていると言う記事があって、うはぁ。我が家のマンションは1号機が止まっていた5ヵ月間残る2号機を何とか動かすことができたけど、2機とも止まってしまったらお手上げ。復旧のめどが立っていないので管理会社が「何かあって階段を使用できない場合は消防署に助けを求めてください」と通知したもので、市の消防局は「そんなことを言うべきではない。本物の火事や急病のような緊急事態をのぞいては、呼ばれても出動しない」と大むくれ。でも、マンションに住んでいる高齢者や障碍者、子供やペットのいる家族にとってはエレベーターはライフラインだから、それが止まったら生死にかかわる事態になりかねない。まあ、新しい機種のエレベーターはガタゴト動いていた昔の機種に比べて信頼性が低く、それだけメインテナンスに手がかかるそうだし、たとえエレベーターが動いていても、高層階で心臓発作を起こして助かる確率は16階以上で1%以下、25階以上ではゼロ(3階以下でも4%)という統計もあるけど、街中のマンションは3LDKのような広い部屋は高層階にしかないことが多いから、ワタシもカレシもそう言うリスクを重々承知した上で23階に住んでいるといったところ。(ぐるっと200度の眺望も捨てがたいし・・・。)

とにかくどえらい連続猛暑にうだっているヨーロッパ。イギリスは電力不足に水不足で、ホースを使っての水遣りが禁止されて、タンクに貯めた雨水があれば庭の花壇や菜園に水遣りができるそうだけど、猛暑と同時に何十年ぶりかの干ばつで貯められる雨水がない。ドイツでは「父なる川」ライン川の水位が下がり過ぎて、燃料や物資を輸送する船舶の航行ができなくなりそうだという話で、頻繁な熱波で水源であるアルプスの氷河がどんどん解けているのも一因らしい。そうなったら人気のあるライン川クルーズも中止になるのかな。平たくてそれほど深そうな船には見えないけど、接岸できないかもしれないよね。片やアメリカでは50度近い暑さで有名なデスヴァレーで千年に1度という規模の豪雨があって、1年分の雨量に近いくらいの雨が降ったために鉄砲水や大規模な洪水が起きたというから、ほんと、地球の気圧配置は完全に狂ってしまって、高気圧も低気圧もどっちに行けばいいのかわからなくて右往左往している感じ。そう言えば、今夜の予報からいつの間にか雨が消えちゃっている。

そのアメリカでは、6月に9.1%に達した消費者物価指数の上昇率が7月には8.5%と予想を下回り、食料品と燃料をのぞいた率も前月から変化がなかったということで、すわインフレ鈍化かということで株価が上がったそうで、こっちも右往左往と言う感じ。実際にはコストや賃金の上昇で、水面下ではインフレ圧力がくすぶっているそうだから、早とちりみたいなもんだけど、サプライチェーンの混乱も改善されつつあるという報告もあって、これから良い方に向かうと言う期待感が高まっているのかもしれないな。そのあたりはいかにもアメリカ人らしいけど、カナダでもコロナのオミクロン株の波が峠を越したそうで、BC州ではもう話題にも上らなくなっているから、回復基調に入りつつあると言えるのかな。そうなったら、今のヨーロッパ(特にドイツ)を見ている限りでは、北アメリカとの間の経済力格差が表面化して来る可能性も無きにしも非ずかも。まあ、神話では初めにカオスありきの世界だったから、あんがい混沌としていてあたりまえなのかもしれないな。


いろいろとうまく行って気持のいい日だった

2022年08月10日 | 日々の風の吹くまま
8月9日(火曜日)。🌤⛅☀。今日は少し涼しい感じがする。ゆっくり起きて、ゆっくり朝ご飯を食べて、10時にウォーキング。このところややペースが落ちて17分を超えることが多いけど、朝のうちはそれほど暑いわけじゃないのに、どうしてかな。カレシが園芸センターに行って土を買って来たいというので、午後に買い物に行く予定だったけど、特に今日買いに行かなければならないものがないので、カレシが午後に重い腰を上げたら明日、2時になっても動きがなければ今日。カレシが「○○をやる」と言っても先延ばしになることが多くて、それはある意味でぐうたらというよりも(本人はそう思っていなくても)その場の主導権を握るための戦術に近いから、フレキシブルに対応しないと振り回されてしまう。うん、古女房は百戦錬磨なの。だって、だてに47年も女房をやって来たわけじゃないんだから。

来月のストリートイベントからの避難旅行は、ホテルとホエールウォッチングの予約が確定して、残るは往復の飛行機の予約だけ。そこで問題がひとつ。きのうPacific Coastal Airlinesに電話したら、1時間もホールドさせられた挙句に土曜日の便は席があるけど、帰りの月曜日の便はほぼ満席で、ギフト券を使えないこと。往復で予約を取ることが条件なので、土曜日はギフト券、月曜日は通常料金で利用するか、トフィーノ滞在を1日延ばして火曜日の便にするか検討してくれと言われていて、はて、どうしたものか。ホテルは制限条件をちょっと曲げてもらったので3泊は無理。飛行機を使わずに車で行く手もあるけど、フェリーでナナイモまで2時間(+フェリーターミナルまでの時間)かかって、さらにトフィーノまでは3時間のドライブ。でも、飛行機を使わないなら、いっそのこと普通にチケットを取れば、有効期限が再来年の3月末までのギフト券は来年のイベントのときまでキープしておける。ということで、オンラインで普通にあっさりと予約。土曜日は乗客乗員21人のビーチクラフト1900D、月曜日の便(最後の2席をゲット)は乗客乗員33人のサーブ340a。ビーチクラフトはトイレがないけど、飛行時間はたったの45分だから問題はないな。同行通訳もやっていたずっと昔に4人乗りのセスナと第二次大戦中のグラマン(水上艇で重いのでエンジンが頭の上にある)に乗ったことがあるけど、小さい飛行機で空を飛ぶのは楽しいもんだよ。

やかましいイベントから逃れるための2泊3日の週末旅行としてはけっこうな出費になるけど、コロナの前はサンフランシスコに遊びに行ったりしていたから、それと比べるとずっと安上がり。これでトフィーノ行きの手筈が整ったので、気を良くしてミニチュアキッチンの制作にかかって、パーツを抜いた板を使って窓枠を作り、布地の箱を漁って見つけた生地でカーテンを作り、竹串をロッドにして糊付けして、次に冷蔵庫との位置を測りながら、壁の戸棚を糊付け。これで一応「壁」が完成。次に手拭きのタオルを作って、針金で作ったタオルかけに取り付けて、シンクの下の戸棚のドアに糊付けして、最後はフェルト地から切り抜いたオーブンミットを細いワイヤでオーブンのハンドルにかけたら、手の指は乾いて膜のようになった糊だらけで、端っこを摘まんでぺりぺりと剥がすのに大忙し。壁に沿って家具を並べたら、どうやら完成作品のイメージが見えて来た。


午後2時、カレシは涼しいレクルームのソファで昼寝。ならば、ワタシは初めの予定通り買い出し。肉類はほとんどをヴィクターの店で買うし、野菜類はマーケットで買ったのがまだあるので、朝ご飯のバナナとカレシ注文のレタスときゅうり、すいかの他はもやしと万能ねぎとアスパラガスだけ。ミニスイカが小さかったので2個買ったらショッピングトロリーの重いこと。照り返しの暑い歩道を引っ張って、ヴィクターの店へ。お父さんがカウンターの向こうのテーブルでソーセージを作っていて、長いケーシングに均一な太さに詰めて行くのはいつ見てもスゴイ職人技。顔を覚えてくれて、挨拶したら「よぉ」とにっこり。スペアリブやステーキ、鶏ももの他にサワークラウト、カレシが好きなゴーダ爆弾とウクライナソーセージを頼んだら、お父さんが作ったばかりのソーセージを2本切り分けてくれて、ヴィクターが「おまけだよ」。いつもありがとう。後に待っている客がいるので、ウクライナから避難して来ていて9月から学校に行くことになる子供たちに学用品を上げたいんだけどと手短に話したら、ヴィクターが教会の人たちに相談してみると言ってくれたので、仲介をお願い。今日は気持のいい日だったなあ。

夕暮れ時~サレーのタワー群が燃えている


誕生日ディナーに行ってバケーションを救ってくれた恩人と再会

2022年08月09日 | 日々の風の吹くまま
8月8日(月曜日)。☀☀☀。いい天気だけど、猛暑注意報は出ていないから、普通のちょっと暑めの夏ってことか。子供たちの夏休みは半分終わって、ラジオからはBack-to-school sale(新学年セール)のコマーシャルが流れ始めた。新学年は9月第1月曜日のレイバーデイ明けに始まるので、衣類や靴や学用品を新調する習慣があって、セール、セールで大賑わいになる。子供たちにはあんまりうれしくないかもしれないけど、親たちにはクリスマスと正月がまとめて来たようなものらしい。ずっと昔、ふくれっ面の子供を連れた両親がショッピングカートを押しながら歌って踊っているコマーシャルがテレビに流れていたことがあったな。

今日はカレシの79歳の誕生日。そう、いよいよ70代最後の1年の始まり。お祝いのディナーはItalian Kitchenという街角のイタリア料理屋のような素朴な名前のレストラン。名前のイメージとは裏腹に今大人気のおしゃれなレストランで、バンクーバーの高級レストラングループが展開しているレストランのひとつ。でも、今日はカレシの誕生日を祝うだけじゃなくて、私たちにとっては特別の期待があるところ。というのは、去年の秋にローマ発のクルーズ船に乗るのにSilverseaが手配したのが英国航空のバンクーバー→ロンドン→ローマのルートで、バンクーバーで前日のロンドン行きの便が機材の不具合でキャンセルになったのがそもそものブラックな連鎖の始まり。ワタシもカレシも未だにトラウマが残っていて、ワタシなんか、アンケートなどがあるたびにSilverseaに今後2度と、決して2度と、私たちを英国航空に乗せてくれるな(よっ)と書き込んでいるくらい、まだ怒っている。

バンクーバー空港の国際線ターミナルに着いてみたら、英国航空のチェックインカウンターの前はコロナだってのに危ないじゃないかと言うくらいの混乱した行列。どうやら前日のと当日のを同じカウンターでチェックインしようとしたのがそもそもの間違いで、どんどん時間が経って行くばかり。それでも何とか選り分けして、前日便が出たあとは私たちのフライトの番なんだけど、「機材の到着が遅れています」と言うだけで、まったく進展がなく、ラウンジはバリケードの向こうで閉鎖中と言うありさま。やっと乗って離陸したのは何と4時間遅れで、ロンドンのヒースロー空港に着いたのがローマ行きが出発したわずか10分後。乗継便専用のカウンターでは翌朝までローマ行きの便はないと言われてカレシは半分パニック。そんなときに乗り遅れ組6人(カップル3組)を代表して、のらりくらりの(それでいて居丈高な)担当者を相手に、実に辛抱強く交渉して、ホテルや食事、シャトルバスを無料で提供させてくれたのがItalian Kitchenの副支配人のオマー。彼がいなかったら、カレシは完全にパニックになっていただろうし、ワタシも途方に暮れていただろうと思う。

翌朝一番の便で無事にローマに着いて、無事に船に乗れて、地中海の旅に船出できたのはオマーがいたからで、ほんとに感謝してもしきれないくらい。レストランでテーブルに着いて、ワインを選んでいたら、「やあ」と現れたのがオマー。しばらく懐かし話をした後で、「あの経験は最近モントリオールでの経験に比べたらかすり傷だよ」。人手不足による混乱や遅延はモントリオールもトロントも想像もつかない混乱ぶりで、オマーが乗った便はモントリオールの上空を2時間も旋回した挙句、やっと着陸しても、そのままで45分。何とか下りたら今度は手荷物が出て来るまで何と3時間。ターミナルの外にはどこまで続くのかと思うような行列ができていたそうな。聞きしに勝る混乱ぶりだなあ。そんな角度からも、先々月の北欧クルーズをキャンセルしたのは正解だったな。あ、食事は評判通りにおいしかった。毎日手作業で作っていると言うパスタは完璧なアルデンテで、カルボナーラソースの絡み具合が絶妙。デザートはジェラトにして、最後にエスプレッソで仕上げ。勘定書きが「え、これだけなの?」という数字だったので、オマーへの感謝も込めて25%のチップを弾んで、オマーと一緒の写真を撮ってもらって、はち切れそうなおなかをかかえて帰って来たのだった。ハッピーバースデイ!


我が家の中は安泰でも外では何かと動きがあるもので

2022年08月08日 | 日々の風の吹くまま
8月7日(日曜日)。☀☀。起床は午前7時。断食の日はどうしても早くに眠くなって来るので、いつもより1時間くらい早寝するから、目が覚めるのも早い。けさの体重は日曜日の朝としては丸1ヵ月同じで、BMIは22。断続的断食を始めてからの朝起きぬけの体重は、もちろん日曜日の朝が一番低くて、土曜日の朝が一番多いわけだけど、週全体で見ると1キロ半減った勘定で、ほぼ自分なりの理想体重。でも、年を取ってから最も長生きするBMIは23以上33以下だそうだから、これ以上減らない方がいいのかもしれないけど、一番太った40代後半でもBMIは25を超えなかったので、上限のBMI33の体重がどんなものか計算してみたら、うっはぁ。おチビのワタシがそんなに太ったら雪だるまみたいになりそうな数字で、怖っ。

朝が早いので、日曜日定例の掃除も早く始めるから、10時前には完了。早起きっていいもんだね。ウォーキングのために外に出たら、毎日ほぼ1日中マンション隣の空き地前の歩道にある喫煙コーナーでたむろしているおっちゃんたちの姿がない。いつもコーヒー片手にタバコを吸いながら談笑しているだけで、女性が混じっていることも多いし、大勢いて歩道いいっぱいのときはたいがいさっと道を開けて通してくれるし、中には挨拶して来る人もいて、そういうときはこっちも通りすがりに挨拶を返すので、別に怖いとか感じたことはなかったから、何日も姿が見えないと逆にどうしたのか気になってしまう。この2、3日は反対側のミニ公園にも姿がなかったので、カレシとどこへ行ったんだろうと話していて、わかった。喫煙コーナーの脇に今までなかった高いポールが立っていて、見上げたら上にあったのは「防犯カメラ」。いかにもとりあえずという感じなので、先月この道路をコミュニティスペースに改装するとかで青空公聴会をやったときに苦情が殺到したもので、市が慌てて設置したってことじゃないのかな。何も悪いことをしていなくても、頭の上に防犯カメラがあったら居づらいだろうな。ほんと、みんなどこに行っちゃったんだろう。

帰って来てメールをチェックしていたら、きのう9月の予約でちょっと制限を緩めてくださいとお願いメールを出したトフィーノのリゾートから早々と返信メール。ゲストサービス担当の人からで、総支配人に相談したところ、(感嘆符2つの)二つ返事でオッケーが出たので、予約をセットするのに電話してくださいとのこと。そっか、1泊は現行料金、もう1泊分はオークションのパッケージの「無料」の部分と現行料金の差額を払うという変則的なと提案だったので、オンラインで簡単にちょいちょいとやるわけにはいかないよね。でも、受け入れてくれてよかったぁ。飛行機の便は、制限があるのは9月最初のレイバーデイの三連休だけで、当の週末は土曜日と月曜日ならまだ十分に空席があるようだし、ホエールウォッチングも土曜日はほぼ満員らしいけど日曜日はまだ空いているので、トフィーノはリゾート地だから、金曜日に行って日曜日に帰って来るというパターンが一般的なのかもしれないな。飛行機の便もホエールウォッチングも予約は電話でと書いてあるので、よし、あした、まとめて全部予約を取ろうっと。

昼前にシーラが来て、しばしおしゃべり。この前来たのはエレベーターが故障する前だったから、半年ぶりかな。地下1階のビジター駐車場からのインタフォンが故障して、こっちからロックを解除できなくなっていて、その後にエレベーター1号機が止まったもので、歩いても30分もかからないところに住んでいるのに、何となく月日が経ってしまった感じ。今借りているアパートは大きな家を改造したもので、大家が隣のオーナーと語らってタウンハウスの開発用地として売りに出すことにしたんだそうで、新居を探すための期間として今年いっぱいのリース契約にサインさせられたと言う話。空室率がゼロに近い状態で、家賃も高騰している今、すぐに立ち退きなんてことになったら大変だけど、インフレと人手不足と金利上昇で、開発業者の計画が狂い始めたという話だし、立地からしてすぐに売れるとは思えないし、売れても開発計画を立てて許可を取るまでに1年や2年はかかるだろうから、リース契約で当座の住居を確保できるなら、それに越したことはないな。でも、大家が売ると決めてから水漏れや家電の故障を放置しているんだそうで、何とも悩ましい状況だな。シーラは独り暮らしの息子が家を買い替えたいと言っているから、最悪の場合には息子の家をシェアハウスにするから大丈夫と言うけど、それでもねえ・・・。


戸棚に色を塗ってみた


断食の日は時間がたっぷりあるせいで何かと忙しい

2022年08月07日 | 日々の風の吹くまま
8月6日(土曜日)。☀☀。暑くなりそうな感じだけど、それほどでもなさそうな感じでもある。火曜日まで暑いそうだけど、猛暑の注意報も警報も出ていないから、ま、普通に暑めの夏の日ってことか。今日は断食の日だから、朝ご飯にはルーフデッキで採れた大きないちご2個をおまけ。暑くなるんだったらしっかり食べておかないとね。上海のセレナからのカレシ宛の誕生日プレゼントが小包受取代行オフィスに届いているはずなので、受取がてらウォーキング。土曜日は混んでいることが多いんだけど、今日は自分宛じゃなくて自分の住所宛でもないものを受け取ろうとしている人がいて、引き渡しを拒否されて、後ろの行列をちらちら見ながら携帯で(たぶん受取人と)延々と相談。結局ぶつぶつ言いながら手ぶらで出て行ったけど、何だかなあ。やっと順番が来て小さいパッケージを受け取って、8番アベニューから8番ストリートと回って、酒屋に寄ってタンカレーの大瓶とベルモットを調達。

帰って来た後は、まずシャワーを浴びてから土曜日の洗濯。今日はシーツも洗濯することにして2回。洗濯機が回っている間にキッチンのシンクやレンジをしっかりと掃除。ついでにオーブントースターとレンジフードもきれいにして気分すっきり。ランチがないので、来月ストリートイベントのある週末に行きたいトフィーノのリゾートに問い合わせのメール。オークションで勝ち取ったパッケージでは1泊だけなので、追加の1泊はもちろん普通の料金を払うけど、条件からちょっと外れるのでまずは確認。前回のディナーのオークションではトフィーノでのホエールウォッチングを射止めたから、丸1日遊べる日がほしいという魂胆。週明けになるだろうけど、OKの返事が来たら、パッケージに入っていたローカルの航空会社の便を往復予約して、ホエールウォッチングの予約もしないとね。だめだったら、その週末に避難する先を別に探さないといけないから、受け入れてくれるといいなあ。

ワタシからランチだよぉと声がかからないせいで、時間の感覚が狂ったカレシは午後1時の英語レッスンをすっぽかし。ワタシはミニチュアキッチンのオーブンの仕上げとフレームを作る作業。そばのパティオドアを少し開けていたら、風が通り過ぎて何だか寒くなって来ちゃった。コンロのスイッチを作って取り付けて、オーブンのスイッチはビーズで簡単に。勢いで時計を作ってのっぺりしたオーブンの壁に付けてみた。時刻は正午をちょっと過ぎたところで、おおいランチだよぉという想定。オーブンが仕上がったら、きのう見つけた段ボール紙の床になるシートにはフローリング、壁には壁紙を貼って、明日は窓を作って、戸棚を塗って、えっと後は他に何がすることはあるかな。晩ご飯の支度もないから、洗濯物を片付けて、乾き上がったシーツでベッドメーキングをして、今日の家事はおしまい。





カレシが腐りかけていたミニトマトを土の上に放置したせいで、根を出し、芽を出し、葉を出し、花を咲かせて、今ではルーフデッキとバルコニーにトマトが50本以上。カレシが「色づいて来たぞ」と喜んでいるけど、元の腐れトマトが黄色だったから、黄色い実はこれ以上赤くはならないと思うよ。それにしても鈴なりに実を付けているから感心、感心。イチゴも今年はやたらと大粒で、伸びて来たランナーを隣に置いた鉢の土に固定したら、あぁら、こっちもまだ緑色の実がたくさん。ルーフデッキが気持がいいので、カレシの後ろでリラックスしていたら、おや、空には気持が良さそうにのんびりと浮かんでいるラッコちゃんみたいな雲。








ミニチュア工作がだんだん大がかりになって来そう

2022年08月06日 | ミニチュア工房にて
8月5日(金曜日)。☀🌤☀。きのうの予報ほどにはならないようだけど、また暑くなって来ちゃった。カレシが起き抜けに「1週間で2キロも増えてしまった」とひと騒ぎ。ワタシはけさはちょっと減っていて、1週間にまったく増えていない勘定なんだけどな。ウォーキング以外はコンピュータの前に座っているかソファでごろごろしていることが多いカレシに比べたら、ワタシはかなり動き回っているからね。でも、ワタシもうんと暑いときには体重が増えて足首がむくむことがあるから、カレシのもむくみで体重が増えたんじゃないかな(と、一応言っておいたけど)。いくら口を酸っぱくして水を飲みなさいと言っても、そのときには飲むけど、後はけろっと忘れてしまうから困る。ワタシは1日中カレシに水、水と言ってる暇はないのよ。まあ、朝ご飯の後で「また足が攣るようになったから、キミの言う通り、水分が足りないのかもしれない」と言って来たので、自分の体のことは自分で気を付けてないとダメよと注意しておいたけど、んっとにもう手のかかる人だこと。

きのうはドールハウスのキッチンの制作が進んだので、その勢いで今日は朝から涼しいミニチュア工房で続きの作業。まずはレンジのコンロから。黒い針金で縁取りをして、次に工作用の柔らかい針金を渦巻にして貼り付けて、コンロができ上り。さらに、オーブンの中に入れる棚を作るのに、ちょうどいい大きさに切った段ボールを枠にして、ワイヤを5本通して糊付け。ワイヤが柔らかすぎてなかなかまっすぐになってくれないんだけど、何とかオーブンの中に固定。後ろが開いたままでは前から覗いたときに格好がつかないので、銀色のシートで後ろを塞いで、どうやらオーブンらしい仕上り。キットについて来た完成写真はもろに壁紙が見えていて、いかにもちゃちなおもちゃと言う感じがするけど、写真の下には「想像力を発揮してください」だって。はいはい。後はレンジとオーブンのスイッチを付けるだけかな。



次はカウンターの仕上げで、まずはきのう付けた水栓の両側にビーズを取り付けて、その上に平たいビーズを載せて、お湯と水の蛇口ハンドル。そう言えばオリジナルの完成写真のシンクには水栓が付いていないけど、家具のパーツを押して外せるようにした粗削りな薄い合板2枚だけのキットだから、元から金具の類は付いていない。(それで推奨小売価格は1000円以上。)これも「想像力」を使えということかな。写真のキッチンのカウンターや戸棚には製造販売元のGreenleafが扱っていない鍋や食器などの小道具があるんだけどね。まあ、サイトを見ると、写真には壁紙や家具で完成したものを載せているけど、下の方に「絵具、家具その他のアクセサリーは含まれていない」と明記しているから、ドールハウス本体だけのキットがメインビジネスということか。それにしては値段が高いなあと思うけど、1インチスケールだからかな。



さて、家具の制作が完成品のイメージに近づいてきたところで、残る一番大きな課題はフレームをどうするか。床と壁に付ける戸棚があるから後ろの壁は必須なんだけど、大きいスケールだから、ワタシのストックにはそれに合う板がない。パーツを外した後の穴だらけの板に段ボールか何かを貼って、色を塗るか包装紙でも貼って間に合わせようか。ということでレクルームの隅に放置してあった通販の段ボール箱を漁っていたら、あったぁ、アマゾンで買ったマティニグラスが入って来た箱。横幅がぴったりな上に、普通の段ボール箱より2倍は厚くて、板のように頑丈なヤツ。さっそく床と後ろの壁にする2枚を切り取って、ペーパー類のストックの箱をかき回して、壁紙と床のフローリングを調達。家具を並べてみて、うん、窓があった方がいいなあということで、窓の部分をくり抜いて、今度は窓枠やしきいの他にすてきなカーテンもいるなあ。おやおや、何だか大がかりな仕事になって来そうな予感・・・。





来年の飛行機の予定/スケール違いのミニチュア作り

2022年08月05日 | 日々の風の吹くまま
8月4日(木曜日)。☁🌤☀。きのうは午後に曇って来て、雨、降るかな、降るかなと何となくわくわくしていたら、夕暮れが近づくころにルーフデッキがポチポチと水玉模様。待望の雨だぁと外に出たら、うは、大粒の雨。あっという間にTシャツも水玉模様になってしまったけど、とっても気持が良かった。雨はひと晩中降っていたようで、朝起きたらデッキは濡れたまま。カレシは「水やりがいらないから助かったぁ」と喜んでいるけど、週末はまた暑くなるそうで、誕生日の月曜日はもろに30度の予報。しぃ~らないっ。

午前中にトラベルエージェントのジェフからメールが来て、来年春のオランダとベルギーのリバークルーズで、「船会社がKLMとアムステルダム⇔バンクーバーのビジネスクラス料金を交渉中で、最終的に決まるのは来週になる」というアップデート。燃料の高騰などがあるからかなり高いだろうなあ。でも、アムステルダム行きはバンクーバーを夕方に出発して翌日の昼に着く約9時間半の夜行便」なので、しっかり寝て行かないことには時差ぼけが「重症化」しかねない。それで、どうしてもフルフラットのビジネスクラスじゃないと、年寄りにはきついよね。(英国航空の座席はエコノミーに毛が生えた程度だったから、もうタダでも絶対に乗らないけどね。)

そういえば、2、3日前だったか、バンクーバー空港で航空会社に機内食などを供給する会社の従業員がストに入ることになったという記事があって、影響を受ける航空会社のひとつがKLMだったな。春まで続くことはないとしても、9時間半の飛行で機内食なしは厳し過ぎ。どこか他から手当てして来るのかな、そうでなかったら客はbrown bagging(弁当持参)するしかないのかな。いつだったか、サンフランシスコに行くのに、機内で食べるランチ用の寿司折を買っていたら、ワタシの後ろの客室乗務員の制服を着た女性も寿司折を選んでいたので、カレシと何だかあそこの機内食がどんなものか想像がつくなあと笑ったっけ。(英国航空(キャセイ航空もそうだったけど)の食事は、これがビジネスクラスのレベルなら、エコノミークラスではいったい何を食べさせているのかと思うくらいひどいもんだった。)はあ、リバークルーズまであと7ヵ月弱と言うところまで来たのか。その頃までにはコロナも空港の大混乱もサル痘もプッチンも過去のものになっているといいけどね。

今日はファーマーズマーケットの日なので、ランチとマーケットの間の時間にミニチュア工房でチャリティストアにあげるドールハウスの「キッチン」の制作。ドールハウス標準の1インチスケール(12分の1)はいつもやっている半インチスケール(24分の1)の倍の大きさだから、組み立ては簡単という感じがするけど、実際にやってみると、小さいのに慣れ切っているせいでかえってやり難いし、材料の質も良くないから、大きいだけに粗が目立っていけないな。それでも、冷蔵庫は完成したし、オーブンも8割方できたので、今日の作業は2つの戸棚のカウンター。はねよけパネルを剥がして戸棚そのものを糊付けして1枚のカウンターにして、糊を混ぜた絵の具を塗ってプラスチックの透明シートをペタン。キッチンのシンクには必須の水栓はキットに入っていないから、まったくの創作。スケールが違うパーツのストックの中から使えるものを探すのにひと苦労したけど、それでも、まあ何とか自分流の完成イメージに近くなって来たかな。





クレジットカードにもキャッシュバックがあるなんて

2022年08月04日 | 日々の風の吹くまま
8月3日(水曜日)。🌤⛅☁🌧。こぶの日。予報によると、起きる頃には雨が降っているはずなのに、ぜんぜん降ってないじゃないの。遮光パネルを入れないで寝たから、ブラインドを突き抜けて来る朝日がまぶしいったらない。エレベーターも2台ともちゃんと動いていることだし、そろそろワルデマーに来てもらって、遮光カーテンを付ける相談をしなくちゃね。ついでに熱を跳ね返せるカーテンがあればいいなあと思ったら、あるんだなあ、これが。遮熱カーテンは金魚鉢のオフィスに最適だけど、ついでに遮光もとなると、ブラインドやカーテンを閉め切った部屋にいると窓の外が見えないので、閉じ込められているような感覚になるから考えものだな。でも、明るくて暑いとよけいに閉塞感がありそうだしで、悩ましいかぎり。

先週、銀行から言って来た事前承認済のクレジットカードの限度額の増額が、「受諾」をクリックして手続きをしたはずなんだけど、1週間を過ぎても銀行口座のサイトでは元の限度額のままなので、メールの一番下にあった番号に電話。ちょっとフィリピン系の訛りのあるお嬢さんにつながったので、確認メールが来た後は何の進展もないので、もしかしたら銀行を騙った詐欺メールだったのかと心配になったんだけどと言ったら、「こちらから事前の承認のオファーのメールを送っているのですが、受諾をクリックしても手続きがうまく行かないことがあるんです」だって。おいおい、カナダで2番目の大銀行がそれじゃあ心もとないなあ。メールを取ってあるのでやり直した方がいいかと聞いたら、「今すぐこちらできますので、個人情報を伺ってもいいですか」との返事。へえ、コンピュータじゃなくて血の通った人間がやるってことか。デビットカードの有効期限、カードの番号、名前や住所、電話番号、携帯の番号等々の質問に答えて、「承認された増額はいくらでしたか」と聞くから、35万円。「はい、アクティベートしました」。何というかオンラインでやるよりも簡単だったから笑っちゃう。

クレジットカードの限度額増額の手続きが終わったところで、お嬢さんが「ところで、まだGreen®をお使いなんですね」。はぁい、ずぅ~っと30年以上ね。「それはもったいないですよ。アップグレードしませんか」と来たので、何がもったいないのか聞いてみたら、「Green®は何も返って来ないので、銀行もすでに発行をやめているんです。ポイントが付くかキャッシュバックがあるカードに替えた方がお得ですよ」。ははあ、今どきは銀行のクレジットカードもそうなってるんだ。「キャッシュバックのカードなら、去年お使いになった額で1年に3万円以上戻って来ますよ」。へえ。去年はArts Clubへの寄付くらいだったから、クルーズの費用なんかを払ったらもっとたくさん戻って来るってことか。我が家の世帯年収ならInfinite®というキャッシュバック付きのカードを作れるそうで、いわゆるプラチナカードみたいなものらしい。お嬢さんが「ぜひ、ぜひ」と押して来るので、じゃあ銀行のサイトでちょっと調べてみるねと言って電話を切ったけど、へえ・・・。

長年使っている今のカードは年会費無料だけど、片やキャッシュバックのようなメリットが付いているカードには間違いなく年会費がかかるはず。しかも、ちょっと見たところではキャッシュバックの率は不定期の購入よりも自動引き落としを含めて生活費に当たるものの方が高い。(ただし、特定のチェーン店が対象でどこでもOKってわけではなさそう。)ワタシのカードは主に生活費以外の経費に使っているので、たとえば3万円戻って来るとしても、年会費を払ったら半減。でも、1年単位で見ればけっこうな利用金額になるから、検討してみても損はないかな。ということで、銀行のクレジットカードを選ぶサイトを開けてみたら、まず「どのメリットが一番魅力的か」。旅行に使えるポイントやキャッシュバック、低金利と言った中に「年会費無料」があったのでクリックしたら、「キャッシュバックとポイントのどっちがいいか」。キャッシュバックと答えてみたら、「生活費や定期支払に毎月どれだけ使うか」との質問が出て来て、ネットや携帯、購読料のだいたいの金額を入れたら、「その他の利用額の月当たりの推定額は」と聞くので、現実的な金額を入れたら、おや、Cash Back Visa®という「年会費無料のキャッシュバック付カード」を勧めて来たじゃないの。Infinite®と比べて率が低いから戻って来る金額もずっと少ないけど利率も低いし、何よりも年会費がないから丸々もらいっ放し。はて、銀行の側にはどんなメリットがあるんだろうな。このあたりを軸にもう少し検討してみようか・・・。


何だか秋風と共に忙しくなりそうな・・・

2022年08月03日 | 日々の風の吹くまま
8月2日(火曜日)。☁⛅。あはっ、曇り空。とうとう天気が変わって来たな。朝っぱらからあっつぅ~いと言う感じがなくて、カレシの水やりにくっついてバルコニーに出たら、そよっと吹く風が何とも言えない心地良さ。この1週間は42度を記録した去年のヒートドームほどじゃなかったけど、猛暑に関連して救急車が200回以上も出動したそうだす、ワタシも最後はさすがにヘタレて来るくらい暑かった。おとといなんかは湿度までがバンクーバーとしては観測史上最高の85%を記録したそうで、うはぁ、暑くても何とかしのげるけど、蒸し暑いのだけは勘弁してほしいなあ。ワタシ、道産子なんだもん。

今日は洗濯ドライヤーのフィルターと排気管を清掃する日で、我が家は「11時から1時の間」と言うお知らせが来ていたので、9時半には早々とウォーキング。エレベータは2台とも何事もなかったように動いていて、ロビーは冷房が効いていてひんやり(猛暑の警報が出ている時は住人のクーリングセンターになる)。あちこちの庭で咲き誇っている白いアジサイはアナベルと言う種類のようで、手鞠のようなこんもりした白い花がびっしり付いているのは見事と言うほかない。ドアにノックがあったのは11時過ぎで、業務用掃除機とホースを持ったお兄さんが2人来て、1人がドライヤーのフィルターと排気ダクトを掃除している間にもう1人がホースを引っ張ってルーフデッキに出て、オフィスの上にある排気口を掃除。ときどき綿ぼこりがふわふわと飛ぶ程度で、「ほとんど溜まってませんね」。何年か前に上の階の(迷惑家族の)排気口からモップのパッドみたいにカチカチになったのがバタッと落ちて来てびっくりしたから、ドライヤーを回すたびにフィルターを取り出して綿ごみを取り除いていると言ったら、「よくいるんですよ。買ってから一度もフィルターを外したことがないという人」。へえ。週一で使うだけでもひと握りの綿ごみが付くのにね。そっか、あのパッド、そういうことだったんだ。

ランチの後で、朝メールをチェックしたときに入っていた元のお得意さんからのメールに返事。社長直々の「本をもう1冊やらない?」という意味深なタイトルのメール。おととしから去年にかけて、日本国内で出版された経済学系の本を英語訳するプロジェクトに駆り出されて、校正とリサーチをやったんだけど、今回は日本の伝統芸術の本。英語を母語とする翻訳者と日本語を母語とする校正者を決めてからでないと応札できないので、「ちょっとリタイアから出て来てくれないかなあ」。つまり、仕事をしないかというお誘いね。そうねえ、翻訳は前回ペアを組んで息が合っていたルイザが担当するそうだし、今年はどこにも遊びに行かないから、まあ、いいか。と、すぐ乗り気になってしまうワタシ。受注したらの話だし、うまく受注しても作業が始まるのは秋になっての話だから、よし、オッケー。

アメリカのペロシ連邦下院議長がほんとに台湾に「上陸」。習近平が脅しをかけたのに、さすがペロシおばちゃん、やれるならやってみたらどうよ、というところか。ブルームバーグ誌によると、ペロシおばちゃんが台湾に着くまでの1週間ほどの間に少なくとも8回は攻撃的な脅しをぶち上げていて、台湾に向かう直前にはおばちゃんに無事に着けるように祈れと、まるで飛行機の撃墜を仄めかすような投稿がツイッターに載ったり、何としても止めさせなければと必死だったのが、おばちゃんが台湾入りしたら、今度は「やると言ったことはやる。今は辛抱するとき」と歯切れの悪いことを言っているらしい。何だかチンピラやくざや小学校のいじめっ子かみたいな感じで笑っちゃうけど、体面とか体裁とかいう「メンツ」が命の文化だし、プーチンの苦戦を見て来ているはずだし、党大会が迫る中での茶番劇にも見えるゼロコロナ政策やら不動産バブル崩壊やら経済成長の減速やら何やらの火消しで手一杯の習近平は泣く子も黙るペロシおばちゃんにしてやられたってところかな。また、専門家諸氏の岡目八目が賑わいそう・・・。


日本でも最低賃金を引き上げるそうだけど

2022年08月02日 | 日々の風の吹くまま
8月1日(月曜日)。☀🌤。青空いっぱいにポップコーンのような白い雲が広がっている。何だか秋の空のような光景だけど、風も涼しくて、今日こそ本気で天気が変わるという予感。きのうは工作でずっと俯いていたせいで喉のところに汗疹ができちゃったし、夜には珍しく蒸している感じだったし、そろそろ普通の夏に戻りたい。何となく寝苦しいなぁと思っていたら、きのうはバンクーバーでの露点温度が観測史上最高の23度を記録したそうで、それだけ湿度も高くて蒸し暑く感じたわけか。けさのポップコーン雲もそのせいなのかな。サーモスタットの表示温度がどれもきのうと比べて2度か3度低いし、きのうは寝るまで30度だったオフィスも正午になってもまだ28度。(涼しくなり過ぎてリビングのヒーターが入らないように気を付けなくちゃ。)ああ、やれやれ。





日本では最低賃金が過去最高の30円だか31円だか上がることになったそうで、メディアは大英断だといいたそうな口調だけど、金額が961円と聞いて、ちょこっと計算してみたらBC州の最低賃金より40%以上も低いのでびっくり。カナダの最低賃金は、連邦政府の機関だけ全国一律な以外は、各州がそれぞれ決めるので、今の為替で換算すると、遠隔地のために物価そのものが高いヌナヴート準州が一番高くて1660円、一番低いサスカチュワン州でも1228円で、10州3準州の平均は1460円だから、全国加重平均の「目安」としての961円は低いと言う印象になる。BC州の最低賃金は現在1620円だけど、住宅の価格や家賃が高騰しているメトロバンクーバーでは、最低水準の生活ができるとされる「リビングウェイジ」が2100円を超えているので、目いっぱい働いても1LDKの家賃にさえならないから、最低限の生活さえも難しい。最低賃金でも生活できる通勤圏内に住めないとなれば、そりゃあ人手不足にもなるだろうな。

あるサイトの試算によると、バンクーバーで独身者がそれなりのライフスタイルの独り暮らしをエンジョイしようとすると少なくとも年に470万円(月39万)はかかるんだそうだけど、日本はバブルが弾けて以来の30年間に物価も所得もほとんど上がらなかったおかげで、日本の似たようなサイトの試算によると、東京では手取りが月20万円以下でもそれなりの暮らしができるらしい。つまり、びっくりするような最低賃金でも、最低限の生活は成り立って来たということかな。だから、ほんとに低いのかどうかは、最低賃金によって確保できる(と言う)生活水準を比べてみないと判断しかねるし、その生活水準も国によって認識がまちまちだし、物価水準や生活文化そのものからして大きな違いがあるんだから、どっちが貧しいとか豊かだとかの比較はまた別次元の話。

別次元の話ではあるんだけど、たまに退屈紛れにのぞいてみるバンクーバーの(ワーキングホリデイや語学留学生、まだ若い永住者が集まる)日本語掲示板には、そういう世界のどこを見渡してもいろんなものが違うということを勘案して(ある意味で)水平方向に考えることができない人が多いようで、勝手知った日本での習慣や生活様式と違う場面に遭遇すると、カナダは終わっている、カナダは遅れている、カナダは貧乏な後進国だと、愚痴ともこき下ろしともつかない投稿にでくわすことがあって、そのうちに互いを貧乏人だ底辺だとこき下ろし始め、しまいに(人種を含む)偏見と無知を丸出しにした誹謗、中傷で何の話だったのかはうやむや。バブル前の日本しか知らないワタシは、世界の頂点に立ったこともある金持の先進国に生まれ育って高等教育を受けて来た日本人が何だって貧乏な後進国に働きに来ているんだろうと首を傾げるんだけど、世界がどんどん変わって行く中で日本の経済や社会が低迷していたことを知らないらしい世代がいるのは、もしかしてあの「ゆとり教育」とどこかでつながりがあるのかもしれない。話がさらに別の次元に飛びそうになって来たけど、ふっとそんな気がしただけで、単にワタシの斜め思考癖ってことで・・・。