リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

自動車強制保険の更新~ずいぶん安くなったね

2022年08月23日 | 日々の風の吹くまま
8月22日(月曜日)。☀☀。相変わらずいい天気。9月早々のレイバーデイの三連休には土曜日に雨が降ると言う予報だけど、確率は60%だし、2週間も先の話だからあてにならないな。まあ、30度を超える予報はないのでいいんだけど。

今日は6番ストリートの道路向かいのBC自動車連盟(BCAA)に自動車保険の更新の予約を入れてある日。何でも「道路向かい」の感じだけど、この便利さは何物にも代えがたい。BC州では自動車強制保険は州の保険公社(ICBC)がほぼ独占している事業で、毎年きちんと更新しないと車を走らせることができなくなる。州の初めての左派政権の時代にできた制度なんだけど、保守政権に代わってもそのままで、一時は金づる扱いして利益を吸い上げていたこともあるし、「救急車の追っかけ」を意味するambulance chaserと呼ばれる交通事故専門の弁護士の群れにたかられたりして、近年は保険料がうなぎ上り。それでも、我が家の場合は無事故運転歴に応じた割引、通勤しないシニア向けの割引、防犯装置の割引などがあって、基本保険料は半額近くになっていたけど、これにいくつかオプションを付けていたので、政府が大幅な制度改革を実行するまでは年間16万円くらい払っていた。

今の左派政権がやった制度改革と言うのは、人身事故の際に被害者が直接の怪我に対する補償の他に訴訟によって「身体的、精神的な苦痛」に対しても補償を求めることができなくして、代わりに、一般医の診断に基づく怪我の治療やリハビリの費用を治癒するまで無制限に負担するという方式にしたことで、それまでambulance chaserがICBCを訴えまくっていたために嵩んでいた法律関係の費用が激減した結果、保険料を全面的に引き下げたというもの。そうでなくても弁護士というのは概してあまり尊敬されていない稼業なんだけど、特に交通事故専門の弁護士は敗訴したら報酬はなしだけど、勝訴したら勝ち取った賠償額の30%から40%をもらいますと言うところが多くて、底辺の悪徳弁護士みたいに思われていたのが、ICBC相手の訴訟から締め出されて顎が干上がってしまったらしい。いたるところに大々的に広告を出していたある大手事務所は労災補償に活路を見出したようで、ラジオで盛んにコマーシャルを流しているけど、何だか必死という感じがして笑ってしまう。まあ、弁護士だって商売だから稼がなきゃならないのはわかるけどね。

自動車保険の制度改革のおかげで、我が家の保険料もこれまでの各種割引を差し引いた基本額が6万5千円になり、オプションをそのまま継続しても9万円というすごい減りよう。この割引の中には3年くらい前に導入された「走行距離割引」と言うのがあって、1年間の走行距離が5000キロ以下であれば保険料が10%割引されると言うもの。そんなに走り回らなければ事故のリスクは低くなると言うことだろうし、たぶん車の数を減らそうと言う環境政策への配慮もあるんだろうと思う。割引の適用を受けるためには走行距離計のタイムスタンプ付きの写真が必要なので、朝のうちに駐車場に下りて行って、スマホに入れてあったアプリで写真をパチリ。年間走行距離は何とたったの868キロ。念のために写真を印刷して、予約の時間にBCAAのオフィスに行って、ライセンス料だの何だのを含めて〆て9万5千円で1年間更新して、年中行事がまたひとつ終わり。今年で17歳になる我が家のエコー君は・・・運動不足?


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