リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

世界は混沌としているのがあたりまえなのかな

2022年08月11日 | 日々の風の吹くまま
8月10日(水曜日)。☁⛅☁。あれ、朝から曇っていて、ちょっと涼しい。リビングの角の窓を開けたら入って来た風が冷たすぎて慌てて閉めたくらい。予想最高気温は23度で、午後には雨と言う予報も出ているし、天気の流れが変わるのかな。そう言えば、20日にはPNEが始まるんだった。農業共進会のようなイベントとして始まって110年以上続いているバンクーバーの夏の伝統行事で、新学年が始まる前日まで2週間、子供たちにとっては夏休み最後の遊びどき。要は屋台の食べ物やゲームを楽しみ、ロックコンサートや隣接の遊園地の乗り物で遊ぶ日本各地の夏祭りと同じようなもので、コロナのために去年おととしと2年連続で中止されたのを再開するということだけど、なぜか昔からPNEが始まると雨が降るといわれていて、当たることがけっこう多いから、今年はどうかな。バンクーバーの短い夏に続くのは長い、長い雨の季節だからね。

今日の新聞にバンクーバーのダウンタウンにある築17年の20階建てマンションで、2機あるエレベーターの1機が故障で何ヵ月も停止していたところへもう1機も故障してしまい、原因がわからないために復旧の予定が見通せなくて、住人は階段の上り下りを余儀なくされていると言う記事があって、うはぁ。我が家のマンションは1号機が止まっていた5ヵ月間残る2号機を何とか動かすことができたけど、2機とも止まってしまったらお手上げ。復旧のめどが立っていないので管理会社が「何かあって階段を使用できない場合は消防署に助けを求めてください」と通知したもので、市の消防局は「そんなことを言うべきではない。本物の火事や急病のような緊急事態をのぞいては、呼ばれても出動しない」と大むくれ。でも、マンションに住んでいる高齢者や障碍者、子供やペットのいる家族にとってはエレベーターはライフラインだから、それが止まったら生死にかかわる事態になりかねない。まあ、新しい機種のエレベーターはガタゴト動いていた昔の機種に比べて信頼性が低く、それだけメインテナンスに手がかかるそうだし、たとえエレベーターが動いていても、高層階で心臓発作を起こして助かる確率は16階以上で1%以下、25階以上ではゼロ(3階以下でも4%)という統計もあるけど、街中のマンションは3LDKのような広い部屋は高層階にしかないことが多いから、ワタシもカレシもそう言うリスクを重々承知した上で23階に住んでいるといったところ。(ぐるっと200度の眺望も捨てがたいし・・・。)

とにかくどえらい連続猛暑にうだっているヨーロッパ。イギリスは電力不足に水不足で、ホースを使っての水遣りが禁止されて、タンクに貯めた雨水があれば庭の花壇や菜園に水遣りができるそうだけど、猛暑と同時に何十年ぶりかの干ばつで貯められる雨水がない。ドイツでは「父なる川」ライン川の水位が下がり過ぎて、燃料や物資を輸送する船舶の航行ができなくなりそうだという話で、頻繁な熱波で水源であるアルプスの氷河がどんどん解けているのも一因らしい。そうなったら人気のあるライン川クルーズも中止になるのかな。平たくてそれほど深そうな船には見えないけど、接岸できないかもしれないよね。片やアメリカでは50度近い暑さで有名なデスヴァレーで千年に1度という規模の豪雨があって、1年分の雨量に近いくらいの雨が降ったために鉄砲水や大規模な洪水が起きたというから、ほんと、地球の気圧配置は完全に狂ってしまって、高気圧も低気圧もどっちに行けばいいのかわからなくて右往左往している感じ。そう言えば、今夜の予報からいつの間にか雨が消えちゃっている。

そのアメリカでは、6月に9.1%に達した消費者物価指数の上昇率が7月には8.5%と予想を下回り、食料品と燃料をのぞいた率も前月から変化がなかったということで、すわインフレ鈍化かということで株価が上がったそうで、こっちも右往左往と言う感じ。実際にはコストや賃金の上昇で、水面下ではインフレ圧力がくすぶっているそうだから、早とちりみたいなもんだけど、サプライチェーンの混乱も改善されつつあるという報告もあって、これから良い方に向かうと言う期待感が高まっているのかもしれないな。そのあたりはいかにもアメリカ人らしいけど、カナダでもコロナのオミクロン株の波が峠を越したそうで、BC州ではもう話題にも上らなくなっているから、回復基調に入りつつあると言えるのかな。そうなったら、今のヨーロッパ(特にドイツ)を見ている限りでは、北アメリカとの間の経済力格差が表面化して来る可能性も無きにしも非ずかも。まあ、神話では初めにカオスありきの世界だったから、あんがい混沌としていてあたりまえなのかもしれないな。