リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

金曜日だし、13日だし

2015年11月13日 | 日々の風の吹くまま
今日は13日の金曜日。ほんとにすごい雨降りだった。コクィットラムの東隣のピットメドウズ
では1日で90ミリ以上も降ったそうで、「多いところでは100ミリ」の予報がほぼ的中したと
言うところだけど、片やサレーの南にあって日照時間の多さで知られるホワイトロックでは
わずか12ミリ。同じメトロバンクーバーの中なのに何と言う不公平!と言いたいところだけ
ど、メトロバンクーバーは地形が複雑なせいでいくつもの微気候地帯があって、総花的な天
気予報は当たらない方があたりまえ。それでも、たかが40キロそこそこの距離で雨量の差
が90ミリと10ミリって、ちょっと違いすぎない?

朝は深いもや。何も見えない真っ白な窓に囲まれていると何だかふわふわ浮いている感じ。
身支度をしてダイニングに出て来たら、「テレビがヘンだよ」とカレシ。スイッチを入れると
SmartTVと出るけど、最後は「コンテンツ不許可」。不許可って、「見せてやんないよ」ってこ
とかいな。てことはおかしいのはテレビじゃなくてケーブル放送。結局はホッケーの中継だ
け無料で見られるPPVのチャンネルに合わせたままスイッチを切ったので、試合中継のな
いときは「不許可」ということで、チャンネルを変えたらいつものニュース番組。デジタル放送
になってからは有料、無料、音楽配信などチャンネルが何百もあってややこしいったらない。

今日は仕事日。小さいのがひとつと中くらいのがひとつ。日本はもう土曜日だから、いつも
ように週末の置き土産。ついでに来週の予定は?というメールが入っていて、これはちょっ
と大きい。受注予定ということだけど、受注したら1週間は仕事漬けになりそうだなあ。でも
まあ、原油安とアメリカの利上げ観測のせいでカナダドルがまた下がって(アメリカドルが上
がって)来ているし、まだ「8割隠居、2割現役」なんだから、ここは腕まくりをするか。

午後一番に日本の九州でM7クラスの地震の速報。仕事を始めたところで、追いかけるよう
にパリで同時テロの速報。気に入らない人間を問答無用で殺すことしか頭にない相手だか
ら理性は通じない。大勢の人たちがSNSなんかで「共鳴」し合うだろうけど、昨今蔓延って
いるPolitically Correct族(「意識高い系」)も感情が肥大した自己中の石頭が多くて、問答
無用で異見を排除しがちだから、やっぱり理性が通じそうにない。人類はほんとにバカだな
なあ・・・と、ちょっと自嘲気味になるけど、犠牲者に鎮魂あれ。Requiem aeternam dona
eis・・・。

きのうは青空、今日は嵐・・・

2015年11月12日 | 日々の風の吹くまま
予報通りの大嵐。きのうは抜けるような青空で、追悼式典の上空を通過するfly pastという
儀礼で第2次世界大戦の戦闘機4機の編隊が(ちょっと大げさだけど)我が家の窓のすぐ外
を低空飛行して行ったのに度肝を抜かれたけど、嵐が足踏みしてくれたのかもしれないな。
カレシが英語教室に行っている間、3度もデッキに出て行って風で倒れたアジサイの鉢を起
こし、何度もバルコニーに出て行って屋外温度計の発信器を空のプランターの陰に置いた
り、中に入れたりで大忙し。風が少し収まったら今度は大雨。まあ、窓の掃除にはなるけど、
きのうとのこの落差・・・。

ゆうべはArts Clubのミュージカル『A Christmas Story』のオープニングナイト。ユーモア作
家のジーン・シェパードの半自伝的小説を映画化(1983年)したものをさらにミュージカル
化したもので、映画は日本では未公開らしいけど、アメリカではケーブル放送がクリスマス
イヴにぶっ通しで繰り返し流すくらいの定番。成長してラジオのパーソナリティになった主人
公のラルフィーが9歳だった1940年頃のクリスマスのエピソードを語るという筋立てで、い
かにもアメリカ中西部らしいノスタルジックなコメディ。舞台では10人近い子役たちが歌った
り、踊ったりの大熱演で、大人顔負けのタップダンスの群舞には客席から歓声とやんやの
大喝采。

     

開演前のレセプションではイディスが私たちを見つけるなりセロファンに包んでわらの紐で
結んだ果物をくれた。「柚子の木が初めて実をつけたのよ。前にもらった柚子のレシピのお
礼に一番先にあなたにあげようと思って」。初収穫なんて感謝感激。まだちょっぴり青さが
残っている小さな柚子の実のかわいいこと!何でも友人が育てていた柚子の枝をもらって
接ぎ木して家の中で育てていたんだとか。カレシも「快挙だ」と感心することしきり。イディス
は大学の生物学の教授で、園芸が趣味。「園芸の話になるとラテン語ばかりでねえ」と物理
学者の夫氏のデイヴィッド・・・。

     

金曜日の新作の朗読会で大いに感銘を受けて来て、俄然「老後の趣味」にやる気を出した
ワタシ。引越し以来ずっと後回しにして来た「ミニミニアトリエ」をささっと完成。本棚にマイク
が指定サイズにカットしてくれた合板を棚受けで固定して、その下の棚板を外して、奥行き
の浅い棚板に替えて、イーゼルを置いて、これでやっとロッカーから道具類を出して来て、
芸術の秋だ!と思ったら、あら、仕事。あ~あ・・・。

戦争がなくならないのは休戦協定のせい?

2015年11月11日 | 日々の風の吹くまま
今日はRemembrance Day(戦没者追悼の日)。11月11日午前11時。ラジオが沈黙。少
ししてシンプルながらもの悲しいlast post(消灯らっぱ)がおごそかに流れて、「時刻は午前
11時1分です」。Last postはアメリカではtapsと呼んでいる、軍隊で消灯(就床)時間を告
げるもので、葬式にも使われる。(最後の眠りに就いた)兵士たちのために鳴らすということ
で、この日には全国の戦没者記念碑で行われる追悼式典で吹き鳴らされる。

ちなみに「11月11日午前11時」は1918年に第一次世界大戦の「Armistice(休戦協定)」
が発効した時刻。「終戦」じゃなくて「休戦」。交戦国同士が戦うのはやめようじゃないかと言
うもので、国際法にもそのように定義されている。1899年のハーグ陸戦条約(日本も加盟)
によると「休戦協定」は無期限であっても、当事者は「布告」すればいつでも戦闘を再開でき
ることになっている。よく考えてみたら、人類の長い、長い歴史の中で本当に「終戦」した戦
争なんてあったんだろうか。

ワタシはベトナム反戦運動が吹き荒れて、フォークソングやヒッピーやフラワーチルドレンが
トレンディだった世代。ピート・シーガーが『Last night I had the strangest dream』(日本題
『平和の誓い』)を歌っていた。この世から戦争をなくすことに世界がこぞって同意した「すご
く変な夢」を見たというところにも、人類に戦争をなくすことができるのかという懐疑がうかが
われる。ワタシだって戦争は嫌だし、戦争はすべきではないと思うし、戦争をなくすべきだと
思う。厭戦じゃなくて、忌戦じゃなくて、主義主張が違っても、信じる神が違っても、肌の色が
違っても、話す言葉が違っても、人類同士は憎み合ってはいけない、殺し合ってはいけない
と思うんだけど、どの宗教にも民族文化にもそんな信条は見当たらないような気がする。

1918年11月11日午前11時、休戦協定が発効。でもヨーロッパで交戦していた当事者た
ちが戦いをやめることにしただけだったんだもの、変な夢は変な夢のまま。人類は地球上
の種としてピークアウトして、悠久の時間をかけて培ってきた知性と理性を捨てて、このまま
本能的な感性だけになって、原始に戻っていくのかもしれない。もしかしたらホモサピエンス
は地球の歴史の失敗作のひとつなのかも・・・。

ああ、ホーム、スイートホーム

2015年11月10日 | 日々の風の吹くまま
朝焼け。天気はまた下り坂。ま、そういう時期だけど、スーパーエルニーニョの今年はちょっ
と荒れすぎな感じがする。今朝は朝霧(それとも朝もや?)が川面をなぞるようにしずしずと
下流へ流れて行くのが見えて、クラシック音楽でも流れていたら・・・なんてヘンな想像。いろ
いろと想像をかき立てるものが身の回りにあるのは精神的にもよろしい。

今日から週2で新しい英語教室を始めるカレシは午前9時15分に「出勤」。と思いきや、「髪
をとかしてないし、ひげも剃ってない!」と大慌てで戻って来て、バスルームに駆け込むなり
じゃじゃ~っとひげを剃って、(そんなにふさふさしてない)髪をしゃっしゃっととかして、今度
は「バッグをどこに置いたんだか」とひと騒ぎ。椅子の上に放り出してあったのを見つけて、
今度こそご出勤。新しいところでの新しい教室の初日だってのに、もう・・・。

カレシが出かけている間、段ボール箱から出して適当に並べたままだった本棚の本の並べ
替え。Folio Societyから新着の『枕草子』(アイヴァン・モリス訳)、読み始めようかな。学校
で習った日本の古典を英語で読むのも趣があっておもしろいね。天気のいい日は陽だまり
でお気に入りの椅子を揺すりながら本を読む「老後」もいいもんだと思うけど、現実はなかな
か。カレシが帰って来たので、カレーの残りでカレーうどんを作って食べて、しばらく走らせ
ていないトラックを「運動」させなければと、今にも雨が降り出しそうな空模様の下をMarket
Crossingへ買い物。まずはCanadian Tireでリビングのソファの端に置くフロアランプを見
て、カレシが「これ!」というのを買い、バスタブ用のシャワーカーテンを見て、バスルームの
色(青)とテーマ(海)にぴったりのビニールのカーテンとちょっとおしゃれなフックを買って、
フロアランプ用のLEDの電球を買って、雨の中を家路に・・・。

ワタシが夕食のしたくをしている間、カレシは「買ったものをそのまま放置するなと叱られる
から」と言いながらフロアランプの組み立て。向きを上下に変えられるランプに電球をつけて、
これでカレシもソファに転がって本を読めるというもの。リビングもぐんと明るくなって、食後
にはシャワーカーテンも取り付けたら、ちょっと華やいだ「我が家」になった感じ。まだ何かい
るものがあるかな。「メディアルームに敷くエリアラグ」。ああ、home sweet homeよ・・・。

いつの間にか忍び寄っていた冬

2015年11月09日 | 日々の風の吹くまま
うわぁ、いい天気。頭がくらくらするくらいまぶしい天気は久しぶりの感じ。シャイなベーカー
山も久々に真っ白な頂上を雲の上に突き出している。園芸ルームでは、外に屋根の付いた
深いバルコニーがあるにもかかわらず、明るい日差しがキッチンを突き抜けて反対側の洗
濯室まで届いて、あ~あ、フローリングにぽつぽつと汚れ。土曜日にしっかりとモップをかけ
たのに。でも、明るい日差しの中にいると頭の中までお花畑になって、張り切って大洗濯!

 

北から東にかけて二重、三重に重なって見える山脈の奥の方はもうすっかり冬景色。手前
の建物がたくさん見えるのがバーナビーマウンテンで、「山」と言っても標高は370メートル
の小山。頂上にサイモンフレーザー大学の本校があって、冬に雪が降るとバスや車が坂道
を上がれなくてよく臨時休校になっていたけど、大学周辺ではタウンハウスやマンションの
開発が盛んなので、もうそんなことはなくなったのかもしれない。ずっと後の方に連なる真っ
白な山並みはガリバルディ山脈かな。ゴールデンイアーズの後ろに頭を突き出している山
の荒削りな山肌も新雪できれいにお化粧・・・。

  

クィーンズパーク地区の街路樹や家々の庭木もすっかり秋の色になって、背景のクィーンズ
公園の針葉樹の濃緑となかなか対照的。木々の間に見える家々は築100年なんてのがた
くさんあって、歴史遺産が保護されている地区なのでおいそれと解体して新しい家を建てる
ことはできない。よく手入れされているものは100年以上の古い家でも1億円以上の価値
があるとか・・・。

雨にたたられた第1回ウィンターマーケット

2015年11月08日 | 日々の風の吹くまま
やっと雨が止んだ。きのうはマンションの前でウィンターマーケットが開かれていたんだけど、
空模様を見ているうちに終了時間になってしまった。楽しみにしていたのに残念。今年から
これまでの川縁の場所から我が家のあるマンションの前の道路に引っ越し。11月から4月
までの第1、第3土曜日に午前11時から午後3時まで「市が立つ」ことになっていて、きのう
がその第1回だった。えらい大雨で客よりもベンダーの方が多かったみたいだけど、まあ次
のマーケットデイを楽しみにしていようっと。

メトロバンクーバーでは夏の間いたるところで「ファーマーズマーケット」が開かれていて、だ
いたい土曜日に公園などにテントを張って、農家が作物を直売したり、アーティストが作品
を売ったりしている。ニューウェストミンスターではロイヤルシティ・ファーマーズマーケットと
呼んで、我が家からは坂の下の方、市役所の隣のティペラリー公園で毎週木曜日の午後
から夕方にかけてやっていて、「ウィンターマーケット」はその冬バージョン。今までは高層
マンションが建ち並ぶキー地区のリバーマーケットの屋内でやっていたのを、アップタウン
地区の商業組合が経済開発のために坂の上に呼び寄せたらしい。

我が家からエレベーターで下りてロビーを出たらそこは露天マーケットなんてのもおもしろい
けど、このあたりの冬は「雨期」だし、晴れれば冷え込むから、野外イベントはもろに空模様
に影響されるだろうな。ワタシだって雨が小降りになったら行ってみようかなと思っていたん
だしね。でも、来週にはモールにウォルマートが開店するので、悪天候でも人出がマーケッ
トに流れると踏んでいるのかもしれないな。次回の開催日にどれだけの人出があるか興味
津々だけど、何か手作りの素敵なものが見つかるかなという期待もけっこう大きい。食べ物
の屋台も出るので、ランチを調達するってのも楽しそう。

公道を使ってのイベントだから、第1と第3土曜日はマンションの前が午前8時から午後5時
まで全面的に交通止めの駐車禁止。まあ、6番ストリートと7番ストリートの間だけの短い道
路だし、マンションの駐車場の出入り口もないから、迷惑を被るのは引越しようとする人た
ちくらいで影響は少ないだろうということか。来年7月にはUptown Liveというローカルバン
ドの音楽フェスもあるそうで、小さなマチは小さいなりにコミュニティを盛り上げようというの
はいいことじゃないの。

なるほど、そっかの夕べだった

2015年11月07日 | 日々の風の吹くまま
大荒れ。きのうは夕方の予報だった前線の通過が遅れて、雨風が強くなり始めたのは午後
9時過ぎ。おかげでArts ClubのReACTプログラムのレセプションは行きはラッシュで1時
間以上かかったけど、帰りは30分ちょっと。ReACTというのは劇作家が未完成作品を披
露する公開朗読会で、入場はいつも無料。今回のレセプションは芸術監督サークルのメン
バーと、今回の朗読会で作品を披露する作者3人とドラマタージュのレイチェルとの交流会
のようなもの。

パルミーダがレイチェルにワタシのことを「永遠の劇作家志望」と紹介したもので、志望して
いる限りはダメだったことにはならないので~といつものせりふ。これ、なぜか演劇関係の
人に受けるからおもしろい。で、たいていの人がいろいろアドバイスをしてくれるんだけど、
いつも何かしらaha moment(そっか!という時)があるのは、後援者へのサービス精神を
超えて、みんな本気で教えてくれているからだと思う。つまり、この人たちは心底から演劇に
情熱を燃やしているってことだろうな。演劇が好きでたまらないからこそ、素人に対しても決
して上から目線の態度を取らないんだろうな。

レイチェルは、ワタシがひとつの芝居を10年もひねくり回していて、まだ満足できないでい
ると言ったら、「役者も演出家も観客もそれぞれ受け取り方が違うので、どんな芝居でも完
成したということはまずないのよ」と言ってくれた。デボラのアドバイスは「悲劇的なくらいに
書き過ぎることね。まずは何もかも書き出して、それからよけいなものを削るの。それでも、
役者はなぜか消えてなくなった部分も言葉を使わずにちゃんと演じているものなのよ」。イン
ド系のアノシュには民族や文化、宗教を超越した万人共通の(ユニバーサルな)ドラマを書く
ことは可能かと聞いてみたら、「Be specific。焦点を絞って掘り下げればそこに普遍的なも
のがあるはずだよ」と答えてくれた。

なるほど、ストーリーテリングって常に可変的な進行形なんだ。かねてから、自分の見聞な
どを人に話して聞かせたいのは太古の昔から人類共通の欲求であって、その欲求から洞
穴の外で焚き火を囲んで座った原始人たちの間で「ストーリーテリング」が始まり、そのとき
の身振り手振りと共にやがて演劇という描写形式が芽生えた、というワタシなりの説を唱え
ていたけど、なぜ芝居を書きたいのか、何をどう書けばいいのか、少し分かって来た気がす
るな。いやあ、なるほど、そっか!が満載の夕べだった。

迷信深いのもここまで来ると

2015年11月06日 | 日々の風の吹くまま
きのうは疲れた。スパイスを入れていたサーバーの戸棚に空きができたので、スペアルー
ムの本棚からパーティ用の大皿や大鉢を移動して、本棚の棚の間隔を調整してランドリー
ルームの棚からキッチン家電の類を移動して、その棚に玄関ドアの周りに出しっ放しだった
靴やサンダルを収納して、スペアルームの隅に置いてあったお酒の空き瓶の「置き場所」も
決めて・・・ランチの時間以外は夕食までほとんど1日中立っていた感じで、そこへしてチョコ
レートとクリームたっぷりのデザートを食べたもので、みごとに沈没。おかげでぐっすり眠っ
て目が覚めた。

バンクーバーのおしゃれなフォルスクリーク地区の西端に残っていた最後の工業施設(ビー
ル工場)の売却先が決まったとか。一等地だから跡地には高級マンションが何棟か建つん
だろうな。マンションと言えば、バンクーバー市では今後は階数のスキップが認められなくな
る。昔からエレベーターに13階のボタンがないビルは普通にあったけど、迷信深い中国人
が不動産市場の大得意客になってからは、4階のないマンションが出現し、4号室がなくな
り、ついに4の付くものは階数も部屋番号も一切ないところまで現れるまでにエスカレート。
消防車や救急車が出動したときに混乱を招いて人命に関わる危険があるというのが階数
飛ばしを認めないことにした理由とか。4がないことが死につながっては元も子もないよね。

我が家のあるマンションも4階と13階がないし(14階と24階はある)、部屋番号も3号室の
隣は5号室。つまり、23階は23階じゃないわけで、実際に階数を数えるとロビーがあるの
が「G階」でその上に「1階」があるから、23-2+1で22階ということになる。Ground floor
があって、その上がfirst floorとなるのはイギリス式の数え方だから、イギリス領だった香
港からのバイヤーに配慮したのかもしれないけど、迷信に配慮して4を飛ばすというのは何
だかなあ。ま、13階を飛ばすのは西洋の迷信への配慮ってことなんだけど。

カレシ曰く、「4階を5階と呼んだって、4番目のフロアであることに変わりないだろ。嫌なら買
わなきゃいいだけの話」。たしかに縦に並べても横に並べても、順序の中に「4番目」が存在
するのは厳然たる事実で、迷信深い人はそのあたりをどう考えているんだろうな。単に「4」
の数字がなければいいのか、あるいは4番目のフロアなら5階でもダメなのか。一度聞いて
みたいな。

シルバーツナミが来ると言われても

2015年11月04日 | 日々の風の吹くまま
またどよ~んとした空模様。遊びモードの今日はしばしの間だらだらしていて、よしっと気合
が入ったところで、きのう吊った棚の上にもう1枚棚を吊る作業。使うつもりだった板の後ろ
の棚受けのネジ穴が残っている板があって、きのうのよりも少し長いけど幅が少し狭い。で
も酢や油の瓶を置くには支障はないから、あっさりネジ穴のリサイクルで手間を省く方に乗
り換えて、いつもの要領で楽々30分完了。カレシが上にもう1枚欲しいと言い出したけど、
下のフリーザーの蓋を開けるスペースとの釣り合いを考えて却下。スパイスと酢と油はサラ
ダシェフの棚みたいだから、サラダをモチーフにした小さな絵でもかけたらおしゃれでいい
かも。

     

ビールとチキンハムサンドイッチのランチを食べていたら、ラジオで「シルバーツナミが来る」。
何のことはない、「高齢化の波」のカナダ版の話で、人口の3割を占めるベビーブーム世代
がどんどん引退して行く中、出生率が低下しているので、いくら移民を入れても追いつかな
くなるらしい。一番の問題は医療と介護で、民間のシニア向け介護付き賃貸マンションの家
賃を払える資金があればいいけど、年金だけでかつかつだと老人ホームが不足して行きど
ころがないなんてことになりかねない。カナダでもいわゆる「老後破産」が現実になって来る
のかな。

でも、何億、何十億のお金があっても、病気がちだと楽しいことに使える機会が減るし、寝
たきりになったら使うこともできなくて、つまらない老後になりかねない。ということは「健康」
こそが一番大きな老後の資産と言えるのかな。じゃあ年を取っても健康であるためにはどう
したらいいか。やっぱり動くことかなあ。健康食品に凝るという手もあるけど、老後になって
ウサギみたいな食生活は嫌だな。人生が有限なのを悟っちゃっているから、好きなものをお
いしく食べたい。発がん性があると言われてペーコンやソーセージをやめてみたところで、
別な要因でがんになるかもしれないし・・・。

もっとも節制したおかげでがんにならかったとしても、みんないずれ死ぬわけだから、「老後」
と言われる年令になったら存分に楽しく暮らした方が得だと思う。めんどうがらずに適度に
身体を動かして、おいしいものをおいしく食べて、老人はわがままだと言われようが、シル
バーツナミと揶揄されようが大手を振って楽しく生きて、幸せに死ねたら、人生の仕上げとし
て最高だと思うけど。

冬はもうすぐそこまで?

2015年11月03日 | 日々の風の吹くまま
まぶしいくらいの晴天。朝のラジオを聞いていたら、バンクーバー(空港)の気温は2度だっ
て。ちょっと冷えすぎだけど、11月は天候が極端に振れやすい月だから驚くこともないかな。
1980年代の初めの頃には11月にマイナス10度なんていう猛烈な寒波が来て、その後は
暖冬気味のまま春になったことが何年かあった。体感温度マイナス30度の日が続いて耳
たぶの先っぽが凍傷になったのはあの頃だったかな。まあ、ゆうべ仕上げておいた仕事を
さっさと送って「8割隠居」の方にモードをシフト。

リビング/ダイニングと3つの寝室についているダイアル式のサーモスタットの温度感覚が
しっくりしない。内側のドアの近くにサーモスタットがあるので、ヒーターがある部屋の奥の
窓壁のあたりは設定温度より3度くらい低くなっている感じがする。寒いわけではないけど、
長い間天井から人間を含めた物体を温める太陽型の暖房だったので、空気を温める暖房
に皮膚感覚がまだ順応していなくて、室内の空気が均等に温まっていないのに違和感を覚
えるんだと思う。ワンフロアになって旧居よりも広がった空間に2人しかいないことも関係あ
りそうかな。ま、あした寒暖計を買って来ようっと。

仕事がなくなったから今日は「ハードハットデイ」。ハードハットと言うのは工事現場などで働
く人たちが被っている安全ヘルメットのことで、要するにワタシが「とんかち仕事」をする日。
カレシの園芸ルーム(ワタシのパントリー)になっているキッチン隣のデンのフリーザーの上
にかねてから約束のスパイス棚を吊った。もっともワタシの棚吊りはごく簡単で、水準器で
水平なのを確認しながらタッピングアンカーをねじ込んで、棚受けを取り付けて、棚板を載
せて棚受けに固定するだけだから、ねじ回し1本で済んでしまう。カレシがさっそくスパイス
の瓶を並べてしまったけど、あしたはその上に酢や油の瓶を置く棚を吊ってあげようかな。

夕方に買い物に外に出たら、風が冷たい。気温がひと桁なんだから寒くてあたりまえだけど、
ニューウェストはバンクーバーよりも風がある感じで、日差しもずっとまぶしい。北東から北
に連なるガリバルディ山脈のぎざぎざの稜線が白くなっている。ロバの耳に似ているから名
づけられたと言うゴールデンイアーズも冠雪。本格的に雪が降ったらさぞかしすばらしい眺
めだろうな。何だか冬が楽しみになって来た。

頭の中はどんな世界なんだろう

2015年11月02日 | 日々の風の吹くまま
時計の針を1時間戻したら日の出が早くなったもので、7時に目が覚めた。雨が続いていた
せいか、もやがびっしりでなかなかすっきりと晴れてくれない。頭も時差ボケ的にちょっとも
やもやしていて、そろそろお昼の時間だな、と時計を見たらまだ11時。8ヵ月も正午だった
時刻だから、体内時計が混乱するのも無理はないな。1年中同じ時間なら夏時間でも標準
時でもどっちでもいいから、時計の針を進めたり戻したりするめんどうなことは廃止してもら
いたいもんだ。ライフスタイルが多様化した今の時代、何の意味があるのかわからなくなっ
てるんだし・・・。

悠長な納期のおかげでさぼっていた仕事があって、その納期を見たら何とこの週末。1日で
できる量だからまだ余裕はあるけど、急に足元に火が付いた気分になって、ねじり鉢巻で
突貫作業。この会社はときどき英日翻訳の仕事も送って来るんだけど、それがいつも「何、
これ?」という英文原稿。というのも英語が母語でない人が書いた英語だから、教科書英語
に堪能な日本人は「何じゃ、こりゃ?」となるらしい。ワタシだって英語は元々母語ではない
けど、同じように英語が母語でない人たちがごまんといるところに40年も住んでいるから、
非教科書的英語でも感覚的に読解できるところが重宝されているといったところかな。

逆に肝心の日本語の方は浦島さん化しつつあるようで、日本語で作文するたびに語彙が
少なくなっているのに気づかされる。人間の頭の中にあるものは何であれ、使わないと忘れ
るものなんだろうな。使わないから忘れるんだったら、意図して使えば取り戻せるだろうけど、
何しろ(読み書き以外は)使うことがない。日本語が耳から入って来ないからか、頭の中で
はまだ流暢に話せるつもりなんだけど、その日本語を実際に音声化する(つまり話す)過程
がさび付いていると言うか、あるいはめんどうくさくなっていると言うか・・・。

まあ、日常生活で(いかにも新来らしいアジア人以外には)「どこから来たの?」と聞かれる
ことがなくなって久しいし、日本に行けば店員さんにヘンな顔をされるか、「日本語がお上手
ですね」とほめられる始末だし、逆に英語でならお寒いジョークのひとつや2つかっ飛ばす
のはお手のものだし、いったん事があれば命がけの大げんかもするし、何と言っても腹ふく
るる思いをすることがない。う~ん、ワタシの頭の中、どうなっちゃってるんだろう・・・?

1年中夏というのも良いかな

2015年11月01日 | 日々の風の吹くまま
早めに時計の針を1時間戻して、ちょっと寝酒を引っかけて、「太平洋標準時午前12時半」
に就寝、午前7時に起床。前の夜なら午前1時半に寝て8時に起きた勘定だけど、何かしっ
くりしないな。政府に年2度の時間変更の見直しを求めるオンライン請願の支持者は4日足
らずで1万人を超えたとか。有効な署名が1万人以上集まれば州議会は請願を受け付けな
ければならない。40年前には半年ずつだったのが、夏時間が8ヵ月に拡大されて、標準時
間は今や年にたった4ヵ月。いっそ夏時間の開始を1月1日に繰り上げて、終了を12月31
日に繰り下げたら手っ取り早いと思うけどな。だって、1年中「夏」ってのはいいじゃない?

ハロウィンから一夜明けて、相変わらずびしょびしょの日曜日。きのうはニューウェスト市内
の住宅地にクーガーが現れて、大勢の子供たちが外に出ていて危険度が高いため、警察
の手で射殺された。なぜ殺さずに捕獲しなかったのかと言う批判の声が続出しているそうだ
けど、野生動物保護官が出動するのを待っている余裕はなかったんだろうと思うな。あんが
い花火の音にパニックになって街に出て来てしまったのかもしれないけど、クーガーにとっ
ては不運な日だった。アライグマを食べていたらしいそうで、写真を見たら丸々と太っていた。

今日はマイクから引き継いだバスルームに旧居から持って来た飾り棚を付ける作業。2つ
のキャビネットの間を測って中心を決めて、中心から金具までの位置を測って、水準器で水
平なのを確認して、ねじ回し1本で壁にアンカーをねじ込んで、ねじを取り付けて、飾り棚を
吊って、おしまい。両側にタオルをかけるフックを取り付けるのも、水準器で2つのプレート
の水平位置が同じなのを確認して、アンカーを使って固定して、フックを装着して、おしまい。
マイクに出来上がりを見てもらおうと、さっそく写真を撮って送っておいた。100点満点、も
らえるかな?

     

午後は雨の中をお酒と食料の調達にMarket Crossingまで。駐車場から出て来たら、上で
は土砂降りに見えたのにしょぼしょぼだったので、あれ?地面に落ちる前に蒸発して目減り
する、なんてことはまあないだろうけど、不思議。標準時の日の入りは午後4時51分。前は
起きたらすぐに夕暮れが迫って来ていたけど、今は暮れる前に1日の仕事が終わるから、
ゆとりたっぷりの気分。グラウスマウンテンでは初雪が降って、暗い冬はもうそこまで・・・。