リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

朝礼と前へならえと

2015年11月16日 | 日々の風の吹くまま
またまた嵐もよう。今頃の季節にハワイの方から波が寄せるように次々とやって来るのが
パイナップル特急。でも、今年はちょっと多すぎる。しかもどれも雨と風のすごいパンチを繰
り出してくるから始末が悪いったらない。ま、これが地球温暖化による気候変動というもの
なんだけど、明日の火曜日はもっとすごいのが来るという予報で、これだけ短い間隔で次
から次へと到来すると、足に水掻きが生えていると自虐ジョークを飛ばすバンクーバーっ子
もさすがにうんざりするんじゃないかな。シャベルがいらないからいいさ、なんて虚勢を張っ
てみても、こんだけ降ったらもう・・・。

ま、雨降りに文句を言ってもどうにもならないので、とにかく仕事。何だか学校の朝礼での
校訓の唱和を思わせるようなところがおもしろい。職場でも朝礼をやって社訓を唱和したり
するのかな。日本で初めて勤めた職場は典型的な地方都市の同族会社だったけど、朝礼
はなかったな。その次の職場は外資だったから、朝礼?何、それ?という感じだった。まあ、
そういう儀礼も近代日本の伝統文化のうちだから、「一丸となってがんばろうぉ」みたいな
pep talk(いわゆる檄を飛ばすというヤツ)を聞くだけでも、ないよりはあった方が落ち着くん
だろうと思うけど、入学式に終業式に始業式に卒業式、そして入社式に・・・あ、永年勤続の
表彰式はあっても定年まで勤め上げての「卒社式」はないのか。

日本人は「式」が好きなんだろうと思う。そのあたりが誰かが「日本人であることが宗教だ」
と評した所以かな。もっともどの宗教にも何かしら集会儀式の行事があるから、そういうこと
が好きなのは日本人に限ったことじゃないわけだけど、学校でも職場でもというのはそんな
にないかもしれない。あるとしたら軍隊ぐらいか。そういえば学校の朝礼は軍隊みたいなと
ころがあったな。みんなで(背丈の順に)前へならえ。前に伸ばした手が下がっていたり、体
が列からずれていると「矯正」。ワタシは朝礼が大嫌いだった。兵隊さんになったような気分
が嫌だったけど、それよりも退屈で、退屈で・・・。

日本人は定型的な集合儀式が好きなんだとしたら、それはきっとその形が日本人の美意識
にしっくり合うからだろうと思うけど、そこに宗教性のようなものがあるかどうかはわからない。
おや、何か極楽とんぼ学派形而上学の自問自答に発展してしまいそう。何はともあれ、ここ
は次の仕事に行って、がんばろぉ~