リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

久しぶりに晴れた日の眺望は感動的

2021年01月10日 | 日々の風の吹くまま
1月9日(土曜日)。☀☁。東の空に朝焼け。2つのカメラで真っ白に雪を被った遠くのガリバルディ山脈の山々にそれぞれ目一杯ズームインしてみたら、うわっ、何とも豪快。バンクーバー圏の北から北東にかけてそびえるノースショア連山の向こう側にあるガリバルディ山脈は、アメリカのカリフォルニア北部から延々と伸びて来たカスケード山脈が国境を越えたところでフレーザー川に出会って西に枝分かれしたコースト山脈から、さらに西に枝分かれしたもので、カスケードから西は地質年代的に若いので、とんがった荒々しい山が多い。

オフィスに座っていてモニターから目を上げると、ずっと左側のルーフデッキの端に見えるノースショア連山(とバーナビーマウンテンのタワマン群)の向こうに北に伸びるガリバルディ山脈。右へ目を移して、雪のないノースショア連山が途切れると正面に見えるのがゴールデンイアーズ山群の最高峰ジャッジハウェイ山(2200m)。BC州の歴史に残る裁判官の名前だそうで、近くに(我が家からは見えないけど)「The Witness(証人)」と「The Defendant(被告)」という2つの峰があるから笑ってしまう。ハウェイ判事の生涯の良き僚友だったリード判事が標高2000mのロビーリード山としてそう遠くないところに控えているところもおもしろい。裁判官2人の名を冠した山の右側に並んでいるのが、順にゴールデンイアーズ、エッジピーク、ブランシャードピーク(細く突き出しているので「ニードル」とも言われる)。













ゴールデンイアーズ山群からさらに東に目をやると、遠のいて行くガリバルディ山脈の後ろにカナディアンカスケード山脈が望めるようになり、南東に回るあたりからはアメリカ側のカスケード山脈になり、地平線に延々と連なってカスケードで5番目に高いベーカー山(3286m)からさらに南へ、南へと伸びて視界から消え、代わってオリンピック半島の山並みの頂上、そしてフアンデフーカ海峡に浮かぶサンファン諸島(アメリカ)が見えて来る。目の前のパノラマ風景を北からぐるっと南西まで眺めて、ああ、この見飽きることのない雲の流れや季節の風景の移ろいは、25年もの間半地下のオフィスで毎日10時間以上、自分の人生が壊れて行くのにも気づかず、ひたすら仕事をし続けたワタシへの神さまのご褒美だったんだなと、今やっと確信したような気がする。





日の入りは午後4時34分。太陽が沈む前のほんの一瞬、コクィトラムもバークィトラム地区のタワマン群とサレーのサレーセントラル地区のタワマン群の窓がきらきらとオレンジ色に輝いてまぶしい。どちらの地区も引っ越して来てから5年とちょっとの間にタワマンが雨後のたけのこのごとく建ち並んで、今やその数は5年前のゆうに3倍、4倍。でも、眺めていると、何となく先史時代の人類の山岳信仰や巨石記念物に通じるものを感じないでもないかな。日が暮れて、山が見えなくなると、今度はあたり一面の光の海。億ションが林立するバンクーバーでもこんなすばらしい夜景は見られないだろうなあと見とれていたら、おや、ホリデイシーズン中いつも窓から見えていた市のクリスマスツリーのライトが見えない。撤去しちゃったんだ。さびしいなあ。ほんとにクリスマスが終わったってことで、さてどうしようか。変わらぬ1年になるのか、心機一転の1年になるのか・・・。