徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

みのり食堂

2013年05月31日 | まち歩き

茅ヶ崎駅北口にある古い食堂。
入口のところに、「ラーメン 昭和の味500円」と書かれた小さなプレートが張られている。
確かに、そんな印象だ。
周囲はどんどん様変わりしているのに、この店だけは時間が止まったように変わらない。外から店の中は全く見えず、夏でも締め切ったままだ。
こういう店は入りにくい。
一度入ってみたいと思いながら、何年も通り過ぎてきた店である。
100_2479_r
11時半頃、店の前を通りかかった時、おばちゃんが暖簾を出していた。
店の中を覗けるチャンスだと思い、足早に近づき、さりげなく覗こうとした時、おばちゃんと目が合ってしまった。
バツが悪いので、覚悟を決めて店の中に入った。
開けたばかりだから、客は誰もいない。
どうやら、おばちゃんが一人で切り盛りしているようだ。
とりあえず、ラーメンを注文してから、店内を観察。ある意味、想像どおりだった。
これで、ラーメンが美味ければ悪くない。
100_2477_r
しかし、出てきたラーメンは残念な代物だった。
麺は明らかに茹ですぎで歯ごたえがなく、スープは薄くてあまり味がない。
食べ終わる頃、老人が入ってきて、タンメンとお酒を注文した。
店を出るとき、入れ違いで比較的若い人が入っていった。
どうやら、常連がいるらしい。

 お気に入り名盤! パット・メセニー:Trio 99-00

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藤沢大庭城址公園

2013年05月29日 | まち歩き

大庭城址公園は、10年ほど前に、大庭城跡地の自然を利用して作られた公園である。
建物らしきものは一切残っていない。
藤沢市のHPには、大庭城について次のような説明が掲載されている。
「この城は、かつて平安時代、この付近を領有した大庭氏が築いたものと伝えられ、太田道灌(どうかん)が修築し、15世紀末から16世紀初頭には、道灌の主たる扇谷上杉定正・朝良の父子が相継いで居城したが、永正9(1512)年北条早雲の攻略するところとなり、廃城したものと言われる。」
100_1276_r
平安時代の末期、この地は大庭御厨と呼ばれる伊勢神宮の荘園であった。
御霊神社の祭神・鎌倉権五郎景政によって開発され、現在の寒川町、茅ヶ崎市、藤沢市にまたがる相模最大の御厨だった。そののち子孫は大庭氏に改姓した。
城を築城したのは鎌倉権五郎景政の孫の大庭景宗と言われている。
大庭景宗は、大庭影義、大庭景親の父である。
1144年(天養元年)、源義朝が大庭御厨に乱入し、大規模な収奪を行った。以後、大庭御厨および大庭氏は、源氏の支配下に置かれることになった。
1180年(治承4年)、源頼朝が挙兵すると、兄の景義は頼朝に従い、弟の景親は頼朝に敵対した。源平の合戦でどちらが勝つにしても「大庭の家を残す」という思惑があったといわれている。
生き残った兄の景義は、大庭御厨の懐島郷に館を構えた。
この館址が神明大神宮で、本殿裏には懐島館址碑と景義の像が建てられている。
大庭氏は1213年(建保元年)に起こった和田合戦で、景義の子景兼が和田義盛に味方し滅びてしまう。
100_1224_r
昨年の5月27日、大庭城址公園のトイレで痛ましい事件が起きた。
父親が擁護学校小学部3年生の娘さんを道連れに無理心中を図ったのである。
どんな事情があるにせよ、子供が殺されるニュースほどやるせないものはない。

お気に入り名盤! ダイナ・ワシントン:Dinah Jams

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長南カントリークラブ(千葉県)

2013年05月27日 | スポーツ

4月27日(土)、圏央道の東金IC・JCTから木更津東ICまでが開通した。
1ヶ月前には、とても開通できるようには見えなかったが、予定通り開通した。おそらく、最後は不眠不休の工事だったに違いない。せっかくだから、新設のIC近くのゴルフ場を予約した。
100_2494_r
長南カントリークラブは、房総半島のほぼ中央に位置する丘陵コースで、昭和53年開場。
親会社は小湊鉄道で、地元企業として安定した歴史がある。
茂原長南ICより5分弱に位置し、横浜からアクアライン経由で60分弱の至近距離となった。
PR文句は、「歴史と伝統に裏付けられた正統派コース!」。

クラブハウスの雰囲気は普通のゴルフ場で、歴史も伝統も感じない。
フェアウェイ、グリーンのメンテナンス状態は良好だが、芝が薄く、かつ、土が硬い。
ほどんどのホールがOBに囲まれている。
視界が開けているのでプレッシャーは感じないが、曲げればまずOBになる。
印象残るようなホールも、特に難易度の高いホールもなく、面白みに欠ける。
  100_2499_r
日曜日の朝早いスタートで、待たされることもほとんどなく、ハーフ2時間程度で回れた。
朝方は今にも降りそうな感じだったが、すぐに蒸し暑いくらいの陽気に変わり、日も差してきた。
風もほとんどなく、絶好のゴルフ日和になった。

これ以上ないコンディションなのに、ティーショットでOBを連発し、スコアは106だった。
今年はどうもドライバーが上手くいかない。
早く原因をつかんで矯正しないと、ゴルフが楽しめない。

 お気に入り名盤! ロベン・フォード:Talk to your Daughter

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思い出のダービー カブラヤオー

2013年05月26日 | 日記・エッセイ・コラム

競馬で興奮するのは、いつでも後半である。
どんな有力馬も前半は普通にレースをし、後半になって、行きっぷりが悪いとか、位置取りが後ろすぎるとか、ハラハラする展開になる。
前半からハラハラするとしたら、それは想定外の暴走をしたときである。
それが、カブラヤオーのダービーだった。
1000メートルの通過タイムが58秒6、1200メートルが1分11秒8。これは短距離レースのタイムで、勝てるわけがないと誰もが思った。案の定、直線で足がとまり、もうダメだと思ったところから、再び加速した。しかも、ジグザグに走って勝ってしまった。
こんな痛快な馬は過去に例がない。
Pic20130516_002
新馬戦は2着だったが、その後は負け知らず。
この年は牝馬にも超ド級のスーパーホースがいた。名前はテスコガビー、どちらも菅原泰夫のお手馬だった。東京4才Sで両雄が激突することになり、菅原がどちらに乗るのか話題になった。
菅原はテスコガビーをとった。
なるほど、牝馬とはいえ、馬っぷり、血統、レース内容、いずれもテスコガビーが圧倒していた。
結果はクビ差でカブラヤオーが勝った。
このときはじめて、この馬は強いと思った。

ダービー後は屈腱炎で1年間休養し、平場のレースで一度は復帰したものの再び悪化し、そのまま引退となった。

初めて競馬場に行ったのが、カブラオーの復帰第二戦の日だった。
パドックで間近に見る馬の大きさと黒光りする肌に感動した。
そして、ゲートが開いた瞬間、「アー」という悲鳴に近い歓声。
ゲートに頭をぶつけて出遅れ、そのまま馬群の後方をただ回ってきただけの11着。
最後は想定外の凡走だった。

 お気に入り名盤! ウェザー・リポート:Heavy Weather

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄そば・地魚料理 ひびき

2013年05月24日 | グルメ

鶴嶺神社の近くに、2011年の秋にオープンした沖縄そばの店。
沖縄好きなので、気になってしようがなかった。
外に出しているメニューをみるとかなり高い。また、すりガラスで店内が見えず、どうにも入りずらい。結局、いつも通り過ぎていた。
100_2421_r
この日は空いているように見えたので、少し悩んでから入った。
客はひと組いたが、もう食べ終わっていた。しばらくして、ひとりだけになった。
生ビールと煮魚定食を注文。野菜の煮物、イワシの酢の物、漬物、刺身(まぐろ、たこ、しめサバ、つぶがい)、烏賊の煮物、ごはん、沖縄そば(小)で1480円。内容から言えばそんなに高くはないが、昼飯にこんなに出すことも無い。
最初に野菜の煮物(にんじん、ごぼう、しいたけ、こんにゃく、高野豆腐、さやいんげん)が出てきた。甘い味付けでなかなか美味い。
しかし、次がなかなか出てこない。
イラついてきたころに、ぶっきらぼうなおやじさんが、「酢の物」と一言だけいって、刺身と漬物と酢の物をテーブルに置いていった。むかついた。刺身や漬物に、何故こんなに時間がかかるのだろう。
100_2420_r
ほどなくして、こんどは愛想のいいおばさんが、「お待たせしました、烏賊の煮物です」と言って、残りを持ってきた。これで全部だが、1480円のランチを頼んだ気がしない。

美味いと思ったのは最初の煮物だけ。
あとは、不味くはないが、せいぜい家庭料理のレベルだ。沖縄そばにいたっては、麵が完全にのびていた。これに生ビールをつけて、料金2010円は高すぎる。
通り過ぎていればいい店だった。

 お気に入り名盤! 屋良文雄:ベスト&ラスト・ライブ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

らーめんBuBu

2013年05月23日 | グルメ

茅ヶ崎駅南口にある人気店。
駅から近いが、路地にあるので若干分かりづらい。カウンターだけの小さな店で、いつも満席だという。覗いてみて混んでいたらやめようと思ったが、この日は運よくと空いていた。

小奇麗で品のいい店内、ラーメン屋という感じではない。
しょうゆラーメンがよさそうだったが、周りのお客さんがBuBu1号ばかり注文するので、ついBuBu1号と言ってしまった。
100_2048_r
出てきたのは、豚骨ラーメン。
具は、大きめのチャーシュー、もやし、ねぎ、高菜、のり、ゆずの皮で、とてもビジュアルがいい。ドロとした濃厚なスープで、臭みも無く、かなり美味い。ただ、麺がお決まりの固い細麺である。豚骨が好きになれない理由のひとつが、生煮えのソーメンのような不味い細麺にある。
また、最初は美味いと思ったスープも、食べていくうちに飽きてきた。濃厚すぎるのかもしれない。若者向きで、中高年には少々重い。

 お気に入り名盤! 岸ミツアキ:Swingin’ Always

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

債権者集会

2013年05月19日 | 日記・エッセイ・コラム

昨年10月、会社時代の先輩が自己破産した。
「2月には返済するから」という口約束で、少なくない金額を用立てた。
2月になったら、返済するどころか、「もう少し支援してもらえないか」という話をしてきた。
「しまった」と思った、安易に借金に応じてしまったことを後悔した。
その後は無しのつぶて、そして、突然の自己破産である。

本人からは、状況説明もなければお詫びの言葉もなかった。
ネットで自己破産を調べると、「人生をリセットできる」とか「返済で悩まなくてよくなる」とか書いてある。何を言っているんだ、借金を踏み倒されたほうはどうなる。

その後、破産管財人から債権の調査があった。
破産人の残余財産は現金に換えて債権者に分配することになる。
多少は回収できるかもしれないので必要な書類を出した。
また、家簡地裁合同庁舎で債権者集会を行うという。
財産状況報告があるようなことが書かれているので、とりあえず行ってみることにした。
20130517_100446_r
破産者に債権者が詰め寄るような場面を想像していたが、全く違った。
まるで、会社説明会にでも来たような感じだ。
前方にテーブルセットが用意されていて、「管財人」「弁護士」「債権者」「破産者」と書かれたプレートが置いてある。そこに、破産者が順番に呼ばれる。

よく見ると、あの先輩がいた。
恨みごとでも言おうと思ったが、そういう雰囲気でもなかったので、普通に挨拶を交わした。
相手も気まり悪そうな表情をした。
自己破産してよかったと思うほど人間は悪くない。
自分たちの番になり、テーブルに座ったが、債権者の存在は全く無視され、全体が分かるような経過報告や財産報告のようなものもなく、財産の処分状況を簡単に確認しただけで終わった。
時間して5分足らずだ。
次回の集会は7月で、それで全て免債になるのだという。

帰り際に先輩が来て、「全部すんだら返済を考えるから」と言ってきた。
もう関わりたくないので、気持ちだけもらっておくことにした。

 お気に入り名盤! ジミー・スミス:The Cat

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思い出のオークス テイタニヤ

2013年05月18日 | 日記・エッセイ・コラム

牝馬三冠の枠組みが整った76年以降、桜花賞・オークスの牝馬二冠を達成した馬は7頭いる。
最初に牝馬二冠を制したのが妖精・テイタニヤである。
1976年は豊作で、歴史的な名馬が数多く誕生した。
牡馬クラシック戦線はテンポイント、トウショウボーイの2強が注目を集め、牝馬はアローエクスプレス産駒のテイタニヤが人気になった。
父内国産馬がクラッシクの主役になることがまだ珍しい時代だった。
特に、アローエクスプレスは若い柴田政人が巡り合った初めての有力馬だったが、クラシック戦線では万全を期してベテラン加賀武見に変えられた。「泣くな柴田政人」の逸話は有名である。
テイタニヤには、いろいろな思いが交錯した。
Pic20130516_001
オークスは不良馬場で、ミスターシービーの母・シービークインが内ラチ沿いを逃げる展開。
テイタニヤは終始4、5番手を追走し、直線で大外から一気に差し切った。

オークスの直後、安田記念に出走した。
春から古馬との混合戦に出走するのはきわめて異例なことだった。
テイタニヤはテスコガビーのような超ド級の馬ではなかったが、この年のレベルの高さから1番人気になった。誰もが、異様な興奮状態の中にいた。
結果は10着。
当然の結果だが、夢のような時間から現実に引き戻されたような気がした。

 お気に入り名盤! ジャコ・パストリアス:JACO PASTORIUS

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京都産高級魚 タカベ

2013年05月15日 | 日記・エッセイ・コラム

スーパーの鮮魚売り場で、「東京都産 タカベ」という魚を見かけた。
始めて知る魚で、小さな鯵程度の大きさで1尾289円もする。
東京産というのも珍しい。
東京都産で見かけたことがあるのは、「酢〆のコハダ」ぐらいだ。
隣に「小田原産 ゴマサバ」の半身が1尾215円で売られており、どちらにしようか迷ったが、初物の魅力に負けて、タカベにした。

Pic20130513

塩焼きにして、レモン汁を振った。
白身だが脂があり、かつ、くせのない上品な味だ。
ノドグロを連想した。
ネットで調べたら、近年は比較的上等な魚として扱われ、東京都心では1尾150g前後のものが500~ 700円で売られているとあった。1尾289円はかなり安いということになる。
産地は新島、神津島、八丈島などの伊豆諸島、それで東京都産ということだ。
夏にしか味わえない高級魚、いいものを見つけた。

 お気に入り名盤! ポール・チェンバース:BASS ON TOP

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富岡製糸場 工女さんも愛したカレー

2013年05月14日 | 通販・買い物

富岡製糸場のお土産売り場で購入した。
箱は建物に使われた煉瓦石と同じ大きさで、その中に180gのレトルトカレーが2袋入っている。モッタリとしたカレーで、後から辛さがくる。なかなか美味い。

Pic21030512

販売者は、近くの高田食堂。
「夜遅くまで働いていた工女さん達は、夜食にこのカレーを食べながら仕事に励んだそうです」
などと箱に書いてある。
これは信じがたい、明らかに現代のカレーだ。
もっとも、富岡製糸場は昭和62年まで操業していたから、つい最近の話ですと言われれば反論できない。しかし、パッケージのイラストも、工女という呼び方も明治そのものだから、どうにも胡散くさい。富岡名物ぐらいにしておけばよさそうな気もするが・・・。

 お気に入り名盤! アル・ディ・メオラ:Friday Night In San Francisco

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする