小布施町は、長野県北部の長野盆地に位置し、周囲を千曲川など3つの川と雁田山に囲まれた農村地帯である。
町役場を中心に半径2kmの円内にほとんどの集落が入る小さな町で、人口は約12,000人、特産品は栗。
そんな小さな町が、今では北信濃地域有数の観光地になっている。
ここは、晩年の北斎が4年間を過ごした場所である。
昭和50年代に北斎館が建設されたことをきっかけに、町並修景事業と称するまちづくりに着手した。
修景とは、古い町並みを単に保存するのではなく、まとまりのある新たな景観をつくっていくことだそうだ。
北斎館の周辺には、和風に整備された和菓子店が数多く開業し、一体感のある景観が作り出されている。
善光寺の帰りに人気の北斎館に行ってみることにした。
長野鉄道の小布施駅は、長野駅から約40分である。
小さな田舎の駅だが、売店もあり、綺麗に整備されている。
町づくりはプロの建築家が指導したらしく、とてもセンスが良い。
歩道は四角い石と木を交互に並べた格子状になっている。
これも洒落ている。
しかし、時間が経つと木は腐り、歩道はガタガタになる。
木の交換は大変なのか、セメントで補修しており、こうなるとかえって汚らしい。
これに関しては企画倒れみたいだ。
駅から北斎館までは徒歩10分。
綺麗な町並みはこの周辺だけで、あとは普通の田舎町である。
見るべきところも多くない。
北斎館の見学した後、お土産に栗羊羹を買った。
観光というよりも、住んでみたい場所である。
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