徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

大寒波明けの庄内旅行 相馬樓

2023年02月18日 | 旅行記

相馬樓の前身は、江戸時代から200年続いた酒田を代表する料亭「相馬屋」。平成7年(1995年)に閉店した翌年の平成8年(1996年)に国の登録無形文化財に指定された。相馬屋の廃業後、地元の平田牧場が買い取り、平成12年(2000年)に「舞娘茶屋 相馬樓」として開業した。館内の土蔵には京都から北前船で運ばれてきた雛人形などの展示物などがあり、竹久夢二の美術品も鑑賞することができる。

山居倉庫から徒歩5分ぐらいのところにある。
相馬樓
舞妓懐石(5,500円)を事前予約。到着すると、建物2階にある大広間の演舞場に案内され、既にお弁当が用意されていた。治郎兵衛という地元の割烹料理屋からお取り寄せで、ご飯と味噌汁以外は冷えている。さながら駅弁ようだが、不味くはなかった。
酒田舞妓
食事を終えると、酒田の観光ビデオを見せられた。その後、舞妓さんが登場し、舞妓演舞が始まった。短い演舞を3曲観賞したあと、記念撮影をして閉宴。最後に舞妓さんから千社札がプレゼントされた。舞妓さんとのふれあいは20分ぐらいで、その後は自由に館内を見学した。

今回の庄内旅行では相馬樓が一番面白かった。


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大寒波明けの庄内旅行 山居倉庫

2023年02月17日 | 旅行記

加茂水族館から山居倉庫までは車で30分。最上川を渡ると急に市街地になり、唐突に山居倉庫の駐車場が現れた。山居倉庫は1893(明治26)年、旧庄内藩主・酒井家が建設した米保管倉庫で、2021年3月には国史跡に指定された。最上川と新井田川の中洲にあり、船運が主力の時代には米の集積・保管に最適な場所だったようだ。12棟が現存し、そのうち9棟が最近まで現役の米倉庫として使われていた。残りのうち1棟は「庄内米歴史資料館」、2棟が「酒田市観光物産館 酒田夢の倶楽」として改装され、一般に開放されている。

写真でよく見る風景は倉庫の裏で、三角屋根に黒い板壁、緑の欅並木がとても絵になる。新緑の頃が一番美しく、今の時期は寒々としていた。
山居倉庫裏
山居倉庫は当時の技術の粋を尽くして建てられた米倉庫だった。欅の木は西日や強風から倉庫を守るため、その他にも、二重屋根など通気を良くする工夫がされていた。とは言え、現代の保管技術には比べるべくもなく、今は最新の冷蔵庫が中に設置されている。

裏から倉庫の外を回り、表に出る。表の姿も悪くない。特に、川の対岸からの景色は北前船で賑わった当時の様子が偲ばれる。
山居倉庫表
「庄内米歴史資料館」は休業中だったが、「酒田市観光物産館 酒田夢の倶楽」には入ることができた。目を引いたのが「おしん」の人形ギャラリー。また「おしん」だ。原作者の橋田壽賀子は山居倉庫に来て、米1俵で売られていく少女の話を思いついたのだとか。「おしん」のお陰で山居倉庫も全国に知られるようになったらしい。


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大寒波明けの庄内旅行 加茂水族館

2023年02月16日 | 旅行記

加茂水族館は、あつみ温泉から車で1時間、日本海に面した岬に立っている。クラゲの展示で有名になり、今では年間50万人が訪れる庄内地方屈指の観光スポットである。到着したのは10時前だったが、結構混み合っていた。

順路に従って見学をする。小さな水槽に庄内地方沖に生息する魚の展示が続き、これが意外に面白い。やがて、クラゲの展示が始まる。最初は可愛く感じられたが、進むにつれ、グロテスクになってくる。最後は大きな丸い水槽に無数のクラゲが浮かぶ場所に出る。写真などでよく紹介される場所だ。
加茂水族館
最近は、沖縄の「美ら海水族館」のように巨大な水槽に巨大魚が泳ぐ展示が主流だが、それとは一線を画し、巨大水槽がなくても十分面白かった。

レストランで「クラゲ入りソフトクリーム」を注文したら、黄色い粒がまぶされたソフトクリームが出てきた。クラゲはここでしか食べれないもののように錯覚していたが、中華料理で普通に食べていることを思い出した。


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大寒波明けの庄内旅行 あつみ温泉

2023年02月15日 | 旅行記

羽黒山神社の次は致道博物館に立ち寄る予定だった。ここは庄内藩主酒井家の御用屋敷だったものを博物館として公開したもので、国指定重要文化財の旧西田川郡役所や、多層民家、旧鶴岡警察署庁舎など、歴史的建築物が移築されている。予定していなかった五重塔見学を入れてしまったため、時間的に厳しくなり車窓から眺めるだけになってしまった。

この日の宿はあつみ温泉の「たちばなや」。あつみ温泉は、温海川のほとりに7件の温泉宿があり、共同風呂や足湯などの施設も整備されている。冬でなければ浴衣姿で温泉街を散策できたかもしれない。

「たちばなや」は創業370年の老舗で、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の総合20位。宿泊した部屋は、10畳の和室と広縁の他に、掘炬燵が付いた4畳半の和室が用意されていた。通常は夕食中に布団が敷かれてしまうため、夕食後の部屋飲みができない。この4畳半はとても気が利いている。

浴室は広く、湯は熱めで気持ちよい。残念だったのは夕食だ。本ズワイガニ、のど黒姿焼き、寒鰤大根、鮑の陶板焼き、山形牛のカツレツなど高級食材を使った料理が並ぶが、期待したほど美味くない。また、従業員が少ないのか、途中で料理も酒も出てこなくなった。高級旅館ではありえないことだ。朝食は内容もサービスも申し分なかった。

朝、玄関には大型バスが停車に、ロビーでは中国人の団体客が大きな声で朝礼をしていた。夕食のサービスが悪かったのは、こちら対応に従業員がとられたせいかもしれない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大寒波明けの庄内旅行 出羽三山神社

2023年02月14日 | 旅行記

最上川舟下りの後、昼食を取ってから、羽黒山の出羽三山神社に向かった。羽黒山五重塔には行く予定はなかったのだが、道を間違えて、「いでは文化記念館」の前に来てしまった。せっかくなので、ここで長靴とストックを借りて、行ってみることにした。

羽黒山参詣道の入り口にある赤い山門が随神門、ここから先は神の領域になる。門の先の延々と続く狭い下りの石段が危ない。所々アイスバーンになっていて、注意しないと下まで転げ落ちそうだった。石段を下り、赤い神橋を渡ったその先に、国宝・羽黒山五重塔が杉の大木の間に見えてきた。
羽黒山五重塔
明治時代の神仏分離により、神仏習合の形態だった羽黒山は出羽神社となり、山内の寺院や僧坊はほとんど取り壊された。五重塔は取り壊されずに残された数少ない仏教建築の1つで、神仏分離以後は大国主命を祀り、出羽三山神社の末社となっている。

平安期平将門の創立とされているが、平将門と羽黒山の関係は不明だという。現在の塔は、約600年前の室町時代に、大宝寺城主の武藤氏による再建と伝えられている。経年劣化で色落ちしたのかと思っていたが、そうではなくて、彩色を施さない素木造りという伝統的な手法によるものらしい。屋根は日本古来の柿葺きで、今年の4月から数年掛けて吹き替えを行う予定になっている。五重塔の全景を見るにはいいタイミングだったようだ。

随神門の近くの社務所で五重塔の御朱印が貰ってから、あらためて出羽三山神社に向かった。
羽黒山神社
出羽三山は、月山・羽黒山・湯殿山の総称である。古くから修験道を中心とした山岳信仰の場で、三山の山頂には神社がある。月山、湯殿山の神社は冬場は参拝できないため、羽黒山には3社の神を併せて祀る三神合祭殿がある。

それなのに、三神合祭殿は雪に埋没していた。国宝五重塔に次ぐ古い建物である鐘楼の前にロープが張られ、その奥にある三神合祭殿には近づくことができなかった。何のためにここまで来たのか、憤懣遣る方無い。ここまで来たせめてもの記念に、社務所でお守りと御朱印帖を買った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大寒波明けの庄内旅行 最上川舟下り

2023年02月13日 | 旅行記

玉簾の滝から最上川舟下りの乗船乗場に向かった。

最上川舟下りは最上峡芭蕉ライン観光という会社が運営していて、2011年10月に乗船した経験がある。その時はまだ秋だったので、船の屋根は骨組みだけでビニールは張られていなかった。途中で雨が振り出し、慌てて屋根からビニールを下ろした記憶がある。覚えているのは、右対岸の神社の鳥居と滝の景色、船が大きく揺れるほどの激流に何度が遭遇したことくらい。だから、屋形船のように船中で食事をするほうが楽しいと思い、船中弁当を幹事に提案したのだが、値段が高いと却下されてしまった。
最上川舟下り
乗船乗場に着いたのは出発時刻の10分前で、慌ただしく船に乗り込んだ。前回と違い、屋根はビニールで覆われ、窓も取り付けられていた。加えて、コロナ対策のアクリル板。これでは、反対方向の景色は楽しめない。船内は暖房が効いていてとても暖かい。テーブルはコタツになっていたが、雰囲気だけで、あまり意味がないように思えた。

船頭は、年の頃なら70前後、民謡自慢の岸昭夫さん。何曲が披露されたが、確かに素晴らしい声だった。しかし、唄以外のガイドは至って退屈だ。話題は「おしん」のことばかりで、30年も前のテレビドラマをまるで昨日のことのように話す。ついていけなかった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大寒波明けの庄内旅行 玉簾の滝

2023年02月12日 | 旅行記

最初の目的地は幹事お勧めの玉簾の滝。弘法大師空海が発見した滝らしい。旅行サイトには、滝に向かう遊歩道は除雪されておらず、かんじきが必要になるとか書いてある。気乗りしないが、しょうがない。

庄内空港でレンタカーを借りて、日本海東北自動車道で酒田みなとICまで行き、そこから庄内平野の田園地帯を鳥海山に向かってひた走る。しばらくして、山に囲まれるようになったが、まだ山道には入っていない。山道に入る手前に、玉簾の滝の駐車場があった。先客が1台、売店は雪に埋もれていた。
玉簾の滝
遊歩道は歩けるようになっていたが、やはり足元がおぼつかない。先人の足跡を踏み固めるようにして歩いた。神社の辺りが一番足元が悪く、滝はその神社の先にあった。気温が高いので氷爆にはなっていなかったが、見応え十分だった。雪が周りを覆い隠す今の時期が一番綺麗なのかもしれない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大寒波明けの庄内旅行 庄内空港

2023年02月11日 | 旅行記

毎年2月はゴルフ仲間と温泉旅行である。今年は山形県鶴岡市と酒田市の史跡をめぐり、あつみ温泉に1泊する。

出発日の前日、東京に大雪の予報が出ていた。当日は茅ヶ崎駅始発(4時56分)に乗らないと飛行機の時間に間に合わないので、雪によるダイヤの乱れが心配だった。さいわい大雪にはならず、すぐ雨に変わったこともあって、影響はなかった。

ANAのスキップサービスが3月末で終了し、4月からはオンラインチェックイン方式に変更になるらしいが、違いがよく分からない。いつもは、ANAのサイトから搭乗券をiPhoneのウォレットにダウンロードし、ゲートではその搭乗券のQRコードを読ませていた。チェックインの催促が来ても無視していたが、4月からは無視できなくなるということかもしれない。大した問題ではない。

それよりも、空港の手荷物検査で靴の検査が加わったことのほうが問題だ。踝が隠れる靴は脱いでスリッパに履き替えなければいけないのに、履けるスリッパが無いのである。仕方なく、靴下のまま歩き回る羽目になった。腹が立ったので、帰りの庄内空港では靴を履き替えるのをやめた。それなのに、咎められることもなく通過できた。いい加減な検査だ。
庄内空港
庄内空港は想像していたよりも雪が少なかった。日中の気温は6℃ぐらいで、それほど寒くもない。道路脇の雪は1月の大寒波の名残かもしれない。
空港の中で可笑しな看板を見つけた。「庄内平野と生きる MAETA」と大きく書かれた看板で、下の方に「米のうまいところに悪い人はあんまりいません」と書かれていた。これには笑ってしまった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする