徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

思い出のダービー カブラヤオー

2013年05月26日 | 日記・エッセイ・コラム

競馬で興奮するのは、いつでも後半である。
どんな有力馬も前半は普通にレースをし、後半になって、行きっぷりが悪いとか、位置取りが後ろすぎるとか、ハラハラする展開になる。
前半からハラハラするとしたら、それは想定外の暴走をしたときである。
それが、カブラヤオーのダービーだった。
1000メートルの通過タイムが58秒6、1200メートルが1分11秒8。これは短距離レースのタイムで、勝てるわけがないと誰もが思った。案の定、直線で足がとまり、もうダメだと思ったところから、再び加速した。しかも、ジグザグに走って勝ってしまった。
こんな痛快な馬は過去に例がない。
Pic20130516_002
新馬戦は2着だったが、その後は負け知らず。
この年は牝馬にも超ド級のスーパーホースがいた。名前はテスコガビー、どちらも菅原泰夫のお手馬だった。東京4才Sで両雄が激突することになり、菅原がどちらに乗るのか話題になった。
菅原はテスコガビーをとった。
なるほど、牝馬とはいえ、馬っぷり、血統、レース内容、いずれもテスコガビーが圧倒していた。
結果はクビ差でカブラヤオーが勝った。
このときはじめて、この馬は強いと思った。

ダービー後は屈腱炎で1年間休養し、平場のレースで一度は復帰したものの再び悪化し、そのまま引退となった。

初めて競馬場に行ったのが、カブラオーの復帰第二戦の日だった。
パドックで間近に見る馬の大きさと黒光りする肌に感動した。
そして、ゲートが開いた瞬間、「アー」という悲鳴に近い歓声。
ゲートに頭をぶつけて出遅れ、そのまま馬群の後方をただ回ってきただけの11着。
最後は想定外の凡走だった。

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