負けたほうが予選敗退の大一番。相手はフィジカルに勝り、7月の前哨戦では22―24で負けている。しかも、チームの司令塔の流大がけがのため離脱。苦戦は免れない状況だった。
試合開始直後からサモアに攻め込まれる展開で、勝てる気がしない。前半13分、レメキ・ロマノラヴァの突進からチャンスを作り、密集から抜け出したラブスカフニがゴール左へトライ。前半32分にもレメキの突進から一気にゴール前に進み、左で待っていたリーチにロングパスを通してトライ。少ないチャンスを確実にものにして相手を突き放した。
ところが、前半37分に堀江翔太が10分間の一時退場となったことでピンチを迎え、トライを許してしまう。前半を終えて17―8。リードしているものの、なんだか落ち着かない。
後半9分、相手1人がラフプレーで退場となった直後に、ラインアウトモールから姫野がトライ。その後もペナルティキックで得点を重ね、25―8と大きくリード。数的に有利なこともあり、勝利を確信した。興味は、あと1トライ決めてボーナスポイントを取れるかどうかだった。
ところが、後半25分と38分に1人少ないサモアにトライを許し、点差は28―22に。残り時間は2分だが、1トライ決められたら逆転されてしまう緊迫した展開に。なんとか逃げ切って、決勝進出に望みをつないだ。
次戦はベスト8をかけて、アルゼンチンと対戦する。