京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

ゴロ寝観光の悦楽

2009年08月20日 05時18分36秒 | 社寺


ここは建仁寺。
回数的にはよく行くのですが、年間通じて写真が同じなので、
つい季節的な記事を優先してしまう。
京都で「どこが好き?」と聞かれると「建仁寺」と答えるだろうな。
案外観光客が少なく、ゆっくりお庭を楽しめるのです。





しかもわが家からバイクで10分もかからない。
一人で考えたり、ゆっくり人と話したりするには、とてもいい。
喫茶店に行っても500円ぐらいかかるもの。
好きなお茶をポットに詰めて行くのはいいですよ。



最近は、潮音庭(ちょうおんてい)の縁側で、寝転がるのがお気に入りなんです。
クーラーは、効いてないけど自然の風が心地よい。
太陽の光が変わっていってお庭の表情がかわる。
今年は夏が遅くて雨が多かった。そのおかげで庭の苔がとてもきれい。
半日ぐらいボーッと縁側にいるのはいいですよ。
観光ができるかも。



「観光」って「光」を「観る」と書くでしょ。
なにも風光明媚な社寺仏閣、自然のすばらしい景色のところに行くことではないと思う。
「光」って自分の「仏性」みたいなものじゃないかな。
自分の中の「光=美しいもの=仏性」を素晴しい景色、つまり非日常の世界に身を置くことで、
自分と対話し、自分の中の仏性を発見することかもしれない。
そのプロセスで生気エネルギー(生きる力)を増大できる。



観光というのはとても大事なことやね。
己を知り、ふたたび日常の世界に帰っていく。
日常の世界でキッタハッタと生きていると生気エネルギーがドンドン目減りしてくる。
そうなったらまた観光すればよい。
なんてお庭や天井を観ながら、思いました。



ひとりが寝るとまわりの人も寝ていました。
こういう観光がこれからの観光になるかもね。
清水寺や金閣寺、平安神宮に行ってる団体の観光客にはわからんだろうな。
この悦楽。



日が差してとても緑がきれい。
気がつくと時間がかなり経っていた・・・。

※こういう靴を脱ぐところへ行く時、靴下や足袋をバッグに入れておきましょうね。
 裸足でぺたぺた歩くのは、大人のすることじゃないですよ。
 知りあいのお宅に訪問する時もそうです。

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6 コメント

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憩いのスペース (路渡カッパ)
2009-08-20 18:38:03
木の天井が懐かしい、木目が色んなモノに見えてきますよね。
お昼寝、決してムダな時間じゃ無いと思います。
Unknown (水珠璃)
2009-08-20 19:37:50
建仁寺、先月京男さんのオススメで立ち寄ってみて、私もとても気に入りました。
今度はゆっくりと行きたいです。誰かとゆっくり語るのもいいし、ごろ寝もしたいな~。
Unknown (るんちゃん)
2009-08-20 22:11:08
ごろ寝ができるんですか?それともつられて? こんな中で時をゆっくりと感じてみたいわ。苔の緑が目に痛いです。素敵です。お寺を汚さぬように努めますね。
>路渡カッパさん、おはようございます (京男)
2009-08-21 04:43:01
木の天井懐かしいですね。どこかのお寺の血天井はちょっといややけど。
本格的に昼寝をしたらどうかと思うけど、ゴロンとしたらいい気持ちでした。
>水珠璃さん、おはようございます (京男)
2009-08-21 04:45:01
建仁寺はいいでしょ。祇園からすぐだしゆったりとした気持ちになれます。
庭をみながらお話しするのはとてもいいもの。もちろんひとりで何も考えないのもすばらしいこと。すっきりします。
>るんちゃんさん、おはようございます (京男)
2009-08-21 04:47:28
人に迷惑をかけない程度ならOKだとおもいます。迷惑をかけたら禁止になりますから、節度を守りましょう。靴下や足袋は、持参する方がいいでしょうね。上の写真をみてもわかりますが、ちょっと恥ずかしいでしょ。

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