京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

千年も行きたい?

2012年07月01日 06時59分23秒 | 社寺・和菓子


昨日の記事の続き。
茅の輪くぐりは、年に一度の行事。
最近、観光対策でする神社が増えているかもしれません。
だからあまり地元の人はしていないかも。



いまぐらいの時期に青々とした茅の輪を見るとなんだかすがすがしい気持ちになりますね。
この茅の輪をくぐる時、



「水無月の夏越の祓いする人は
 千年の命のぶといふなり」



と唱えながらこの輪を、先ず左足から踏み入れ 8の字を描くように 3度くぐ
るのが正しい茅の輪くぐりです。



でもね。
千年も生きるのは、なんだか億劫ですね。
いつかの人魚の肉を食べ、不老不死になる方がいいかもしれません。
ヨボヨボになって千年はちょっと辛いものがあります。
もちろん国家は千年老人問題で破綻してしまいます。


↑長久堂「夏越の祓」

適当な寿命で死ぬからいいのですよ。
千年も万年も生きることは、よほどの精神状態でないと耐えられないでしょうね。



夏越の祓と大祓、やってもやっても穢れるのが人間の性。
本来、みんな心の奥深くに神様がいるだろうけど、ぬぐってもぬぐっても穢れてしまう。
それが此岸に生きる人間の定め。
でもその中で本来の神を顕現するのも人間の醍醐味。
きっと魂はその浮き沈みを楽しみたいのだと思います。
そう考えると「生老病死」もまた楽しめるのかも。
彼岸に行ったらそんなもの楽しめないものね。


↑うるじ、備中白あん

だから、どんな状況でも「有り難う!」と言ったり考えたりしましょう。
「有り難う」って「難」「有り」と書くもの。
感謝して、どんどん前に進みましょう。
きっと自分の生きる道が見えてきますよ。

Twitter→@kyo_otoko
コメント (2)
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