京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

節分考

2012年02月02日 03時54分21秒 | 行事
そろそろ節分やね。
節分とは、立春の前の日をいいます。
今年2012年は、2月4日が立春。
つまり4日から春ということになります。
節分は、立春の前日をいいます。
季節の変わり目ということでいうと節分は年に四回あります。
立春、立夏、立秋、立冬なんです。
でも冬から春がやっぱり節分という感じがしますね。



季節が移行するから波動的に不安定ということで、その時は日頃静かにしている邪鬼(鬼)が騒ぐという考え方です。
節分の行事は、邪鬼を祓うという行事です。
その代表が豆撒きやね。
最近は、大豆(炒り豆)じゃなく袋入りピーナッツなんかを巻くようです。
後片付けからいうとそうやけど・・・効果はないだろうな。


↑吉田神社追儺式、方相氏

節分鰯というのもあります。
鰯を焼いた煙でいぶしたり、門(かど)に鰯の頭を柊の枝でさらしものにする。
邪鬼は、生臭い匂いが嫌いらしい。
そんなのやられたら京男でも家に入られへん。


↑吉田神社、黄鬼

家族が笑う。
家族が明るく笑うのを邪鬼は嫌うそうです。
例え明日デフォルトになっても、笑いましょう。
無意味に笑われても結構怖いけど。
京都の商家の節分では「福は内、鬼は外」と家長がまき、その後ろから「ほんまにほんまに~」という人がいる。それを聞いて家人が笑うというのがあるとききました。
なかなか奥深いですね。
まあ、鬼も福も個人個人の潜在意識に潜んでいるものでしょうから、自分に向って大きい声で言えばいい。理想は「心の中にいる、福さん、鬼さん、仲良くしましょ!」と言えばいい。
「私の心に鬼なんかいない!」というあなた、たまたま鬼が出てくる縁にふれてないだけです。


↑千本釈迦堂・おかめ節分会

京都の花街では、「お化け」というのもあります。
芸者(舞妓、芸妓)やホステスが、節分の前後に通常の芸妓衣装ではない、様々な扮装をする。
それはそれで面白いと思います。
厄払いとは関係ないかも。
京都の街には、年中お化けみたいなカッコをしたお兄さん、お姉さんが闊歩していますな。これも面白いけど。
そうそう祇園なんかを歩いていると偽物のお化け舞妓なんかも出没しています。
恐ろしい世の中になったものでございます。


↑いつかの年の巻き寿司


↑もらいものの巻き寿司、我が家は切っていただきます

恵方巻きというのもありますね。
あれは、大阪の海苔組合が考え出した行事。
元々は、お座敷で舞妓さんに海苔巻きを咥えさせて、食べる様を喜んでいたもの。だから結構やらしい行為なんですよ。知らないでしょ。
巻き寿司は、切ってお箸でいただきましょう。
だからそんなことをしても恵方から神様はやってきませんね。
夢を壊してしまってすんませんな~。

※本日の写真は過去のものです

Twitter→@kyo_otoko
コメント (4)
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