京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

京の正月必需品「大福梅」

2009年12月18日 04時56分11秒 | 社寺


ここは北野天満宮。
また、大福梅の季節がやってきた。





一年なんて早いな。
ついこの間、北野天満宮の梅苑で楽しんだ梅。



6月中旬、生った実を採取し、樽で塩漬ける。
夏の土用にすのこの上にむしろを敷き、カラカラになるまで干し上げる。
今年は、土用あたりは天候不順やったね。

干し上った梅の実は、再び塩をまぶし
樽に貯蔵する。



そして12月13日から大福梅として授与される。

大福梅の畳紙の説明を以下引用してみます。



大福梅について
古来より毎年12月になると北野梅林にて採集し、調整した梅干しを裏白と共に授与する
これは正月元旦の朝早く祝儀として家毎に茶の中に梅干を入れて飲む習慣によるものにして、この起源は村上天皇の天暦5年(951)疫病流行し、天皇御脳にかかり給いしがこの茶を服し給えば御脳立所に平癒す(都名所図絵・雑談抄)これより王服と称して毎年元旦にこの茶を服し給い萬民これを倣い、年中の疫病邪気を除き長寿幸福を得るなりと云う大福と書くは吉字をあてたるなり。俳句の季題に
 「大服や一歳越の泊り釜」 魚赤
とある



効きそうな感じでしょ。



境内には、来年に咲く梅の芽が春を待っている。
こうやって命が巡っていくんだな。
この大福梅は、終い天神(25日)ぐらいまで授与されます。
ゲットしてはいかが?
コメント (10)
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