京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

春の兆し

2008年01月23日 07時19分35秒 | 和菓子

長久堂「花の目覚め」

この上生菓子はすごいと思いました。
花の上に薄い氷が張っているのを表現している。
氷は薄い寒天でつくって透明感がたまりません。


きんとん、粒あん
食べてもちろん大満足。



もうひとつも同じく長久堂。


長久堂「きざし」

雪の間から緑の若芽が見えている。
もうすぐ春も近い。
もっとも京都市内では、こういう状態はあまりみられない。
やっぱり温暖化の影響かな・・・。


上用、煉切あん
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雪やコンコン~

2008年01月18日 07時57分42秒 | 和菓子


昨日(17日)午前中を中心に雪が舞っていた。
ここ数日外に出てなかった。
すりガラスの向こうに白いものが横切った。
窓をあけるとこんな状態になっていた。
でも夜が明けてしまってから降る雪は積もらないから、
よほど北の方に行かないと積もっていないだろうな。
雪国の人にとってはこんなものフケみたいなものだけどね。



この上用は雪印の上用饅頭ではなく、
千本玉寿軒「雪輪」



上用、こしあん
結構すっきりしたデザイン。



長久堂「初雪」
こちらは、家に雪が少しだけ降ってきた感じのお菓子ね。



http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/91/58d6b4cbbbd55a8775686df79258ed2d.jpg

こなし、赤こしあん
京都市内の雪ってこの程度なんですよ。
かわいいでしょ。(笑)
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茶の花

2008年01月15日 05時57分46秒 | 和菓子


昔、小学校の夏休みの宿題で植物採集をして標本をつくってもっていった。
もちろんまだ生乾き状態やったけどね。
庭で適当に生えている木の葉っぱを貼っただけやった。
その中にお茶の木というのがありました。
それをろくすっぽ調べもせんと貼った。
名前も焦っていたから(明日夏休みが終わる時やったし)「お茶の葉」と書いてしまった。
学校で提出した時、先生に笑われたな・・・。



二條若狭屋「茶の花」上用、赤こし餡



ほんまもんのお茶の花はこんなもんです。



二條若狭屋「松上の鶴」
これはお正月用の上用やったけど、もう半月もたってしもた・・・。
早いな~、今年もすぐ終わりそう。



上用、こしあん
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俵のネズミが米食ってチュ~

2008年01月11日 07時39分36秒 | 和菓子


この和菓子は、俵にネズミということを表現しています。
縁起のいいものということです。
今年は豊作だといいな~。



二條若狭屋「福俵」上用、こしあん





これは、京都のパン屋さんのパン。
かわいいので買ってみました。



中身はクリームパンでした。
でもちょっと食べるのがビミョウ~!
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初釜

2008年01月09日 07時51分59秒 | 和菓子


7日は、裏千家の初釜だったとニュースで言っていました。
一週間ぐらい続くのだそうです。
政財界や文化人などもいっぱいこれられるんだそうです。
すごいけどあまり興味ないな。



長久堂「初釜」黄味しぐれ、こしあん
これは、そういうのに因んだお菓子だろうか。
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初梅

2008年01月08日 07時37分40秒 | 和菓子


北野の天神さんでもう梅が咲いていたという新聞記事が載っていました。
ちょっと早いな~。
今年は梅の咲くのも早いんやろか。
なんか忙しないこってすなぁ~。



二條若狭屋「紅梅」



煉切、白こしあん
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はなびら餅

2008年01月02日 08時27分31秒 | 和菓子


京都のお正月の上生菓子といえば「はなびら餅」
正式には菱葩餅(ひしはなびらもち)「はなびら餅」は通称。
京都文化博物館で京都の伝統料理の展示をしていたけど、いまの花びら餅の倍ぐらいの大きさやったのにはびっくりしたな。
ごぼうと白味噌餡とピンク色の餅を、餅もしくは求肥で包んだもの
当初はごぼうが2本だったらしい。


↑河藤「葩餅」


↑外郎他、白みそ餡。外郎なので皮が薄くつくれ形がとてもきれい

平安時代の新年行事「歯固めの儀式」を簡略化したもので、600年も宮中のおせち料理の一つと考えられてきた。もともとは、宮中の包み雑煮から転じ明治時代に川端道喜がつくったとされています。
川端道喜は、京都で500年間続いた和菓子屋さんです。川端道喜といえば「道喜粽」が有名。


↑京都鶴屋鶴壽庵「祝の松」


↑もち皮、白こしあん

それを裏千家の初釜に使われるようになった。
だからこの「はなびら餅」というのは、京都が本家本元。


↑長久堂「花びら餅」


↑餅皮、みそあん、ごぼう入り。失礼してオープンしてしまいました。

でもこの「はなびら餅」で、なかなか美しい形のものがありません。
なんとなくダランとしたのや厚ぼったい感じやモッチャリした形のが多い。
その中でも餅皮でつくったんだけど、形が長久堂が一番きれいだと思いました。
河藤さんのは、外郎だからきれいやけどちょっと本筋からいうと違うかな。
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冬日和

2007年12月27日 05時44分15秒 | 和菓子


もう年末なのに京都は意外と寒くない。
温暖化のおかげかな。燃料費が高くなっているから気温ぐらい高い方がいいかも。
この冬はストーブをなしということに決めました。
それでもまだまだ大丈夫。
街を歩くとお寺の塀越しに、みかんのようなものがみえました。
食べれるんだろうか・・・。



こんなのもいただきました。
お庭になっているらしい。名前は忘れてしました。
冬至の時に浮かべたらいいのかな。でももったいない。
しぼって鍋につかいました。



長久堂「冬日和」
これは、おミカンをかたどった上生菓子。
この点々が粉で描いてあったのにちょっとびっくり。



外郎、備中白こしあん
外郎タイプは切りにくい。
この「備中」というのが白小豆の名産地なんです。
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和風クリスマスツリー

2007年12月24日 06時22分20秒 | 和菓子
昨日はずっと家にこもっていました。
こもっていて、テレビも観なかったらなんかすっきりした気持ちになります。
テレビは、年末やクリスマスやと忙(せわ)しない。
このあたり(東山)は仏教系が多いのかイルミネーションも少ないように思う。
ライトアップももうしてへんしね。
このあたりは、ロウソクと線香の方が似合うし。(笑)



↑長久堂「聖夜」きんとん、山芋、赤こしあん↓



このマンションも小さな子供が少ないからだろうな。
まったく雰囲気がないかも。



↑長久堂「ハレルヤ」きんとん(山芋)栗あん↓



和菓子も年々クリスマスを意識してきたな。
まあ生き残るためには必要か。
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ベンズリサンとちがいまっせ

2007年12月23日 07時49分12秒 | 和菓子


カイラシイでしょ。
(顔を京男風にお化粧したげました)
実はこれ和菓子なんです。去年の今ごろの記事にも登場しました。
※ベンズリサン/賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)。寺の本堂の縁先などに祭ったびんずる尊者の像。この像の手や足を撫でてから自分の幹部を撫でると、病気が治るという信仰がある。
ナゼボトケサンともいいます。



長久堂「子供の夢」
雪だるまさんをかたどった上用。
食べるのが気の毒になるわ。



上用、赤こしあん



二條若狭屋「聖夜」
これは、クリスマスツリーをモチーフにした和菓子。
和菓子の世界もクリスマスを取り入れようとしています。
でもね。きっとお茶の先生方からのリクエストがあるんだろうな。



きんとん、山芋、粒あん
山芋入りのきんとんは、好きな和菓子。
もうそろそろクリスマスやね。
オーキニ、ゴッツォハンドシタ。
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白いおぜんざい

2007年12月22日 06時25分56秒 | 和菓子


これは、丹波白小豆せんざい。
こんなおぜんざいは見たことがないでしょ。
私もはじめてなんです。



この「宝泉」は、比較的新しい和菓子屋さん。
店舗と甘味が食べられる場所がわかれてあります。
写真のところは、食べる方の場所。
住宅地にあり、見つけにくいかも。



入るとお座敷に通されます。
なんか知りあいの家に行ったような気持ちになります。
さてお目当ての「丹波白小豆ぜんざい」を注文。
こういうフタ物のフタをとる瞬間ってうれしいですよね。



これが丹波白小豆。
丹波の白小豆というのは珍しいかも。
普通、白小豆といえば備中のものが有名なんだけどな。
丹波にこだわりたいのかな・・・。



お餅の焼き色がなんとも美味しそうでしょ。
お味は、甘いのが好きな人にはいいだろうな。
「宝泉」地図
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落ち葉がいっぱい

2007年12月17日 06時15分04秒 | 和菓子


今年の秋はあっという間に終わりました。
気がつくと初冬。
ほんとはもう少し秋を愉しみたかったですね。
落ち葉の道を歩くのはとてもいい気持ち。
鮮やかな紅葉もいいけど、こういう風に落ち葉の渋い色合いが好きかも。



京都は、もう正月事始め。
お正月の準備が始まります。
その前にクリスマスがありますが。
でもクリスマスの飾り付けはどうも古い京都では似合わないように思う。


鶴屋吉信「冬ごこち」


きんとん製、粒あん
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紅葉が観ごろ

2007年12月02日 04時11分35秒 | 和菓子


遅れたけど、やっと京都市内の紅葉は観ごろになってきました。
赤い紅葉をみていると体が暖かくなりますね。
きっと人間の野性的な力みたいなものを引き出す色なんでしょう。



これから来る冬にそなえてしっかり心も暖まっておきましょう。
でも外出から帰ったら手を洗うこととうがいは実行ね。



二條若狭屋「もみじ狩り」
とても豪華な感じの上生菓子。
紅葉の雰囲気がよく表現してあります。



羊羹、栗あん
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里の菊

2007年11月28日 05時09分43秒 | 和菓子


紅葉がきれいなお寺や神社にいくと菊がきれいに咲いていたりします。
菊は自然の状態ではなく、お寺や神社の方が丹精こめて手入れをされている。
とても手入れがむつかしいんだそうです。
でも手をかけた分、応えてくれる。
紅葉の方より菊の方に視線を奪われる時があります。



菊はほとんどの種類が食べられるそうです。
酢の物、吸物やみそ汁、天ぷら、のり巻き、和え物、お茶にしたり用途が多い。
ただ食用に栽培したものでないと農薬がいっぱいですが。
鍋物に欠かせない菊菜や春菊もありますね。
菊は偉い!



亀屋良長「里の菊」
妙にかわいい上生菓子ですね。



山芋煉切、白こしあん
山芋入りの煉切の口どけがとてもいい。白のこしあんもその食感のじゃまをしない。
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晩菊

2007年11月24日 07時12分03秒 | 和菓子
菊は西洋において墓参に用いるんだそうです。
日本でもこの影響を受けて葬儀の際の献花に使われる。
また、病気見舞いに菊の花はタブーなんだそうです。
普通は持っていきませんよね。
ただそれは、明治以降のことなんだそうです。
本来は、皇室の紋章になっているぐらいの日本の代表的な花。
花言葉は「高貴」
もともとは中国から不老長寿薬として伝わりました。
いまでも漢方では薬効が認められています。



今日の和菓子は、
総本家駿河屋「晩菊」
「晩菊」といえば、林芙美子の小説の名前ですね。
『放浪記』の方がよく知られていますが。



煉切、白こしあん
紫のグラデーションがとてもきれいな逸品です。

煉切、白こしあん
よろしおあがりやす。
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