尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

雨の日と月曜日はー気象病には「くるくる耳マッサージ」

2021年06月16日 22時34分11秒 | 社会(世の中の出来事)
 カーペンターズの「雨の日と月曜日は」を初めて聞いたとき、アメリカ人でも同じなんだなと思ったもんだ。僕にとってカーペンターズは同時代の懐かしさに満ちた曲ばかりで、今でも時々聞くことがある。「トップ・オブ・ザ・ワールド」とか「イエスタデイ・ワンスモア」とかと並んで、「雨の日とと月曜日は」(Rainy Days And Mondays)は昔から好きな曲だ。

 Rainy days and Mondays always get me down
 (雨の日と月曜日はいつも気が滅入ってしまう)

 その通りだと僕は思ったけど、その頃は「」より「月曜日」が問題だった。ちょうど高校生になった頃で(1971年の曲)、別に授業や学校が嫌なわけではなかったけれど、それでも休みの日の方がずっと良かった。それはまあ仕事をするようになっても大体は同じような気持ちだった。一方、「」の方は、傘を持っていくのが面倒だったり、急な大雨だと濡れるのが嫌だったりはするけれど、要するに「メンドー」なのが困るだけだった。

 年齢を重ねると、確かに雨だと体調が優れないことがあるようになった。別に病気というわけではないけど、だるかったり眠かったりが快晴の日より甚だしい。また季節を問わず、「季節の変わり目」が良くない。腰が痛くなったり、寝付きが悪くなる。特に夏が近づくと、電車の冷房が厳しくなる。これが体の不調の最大要因になる。特に体の中で体温が低い「」が冷えすぎて、困ってしまう。自然に耳に手を当てて温めているんだけど、最近「くるくる耳マッサージ」という言葉を知った。
(くるくる耳マッサージ)
 そういう気象による体調変化を「気象病」という。これは低気圧が近づくことで起こる。周囲の気圧が下がると、体内の圧力の方が高くなる。そうすると、内部の圧と、外部の圧の総和が一致するように変化する「パスカルの法則」が体内で起きる。気圧低下によって、自律神経は副交感神経に偏り体がだるくなったりする。また、体が膨張しやすくなり、めぐりが悪い、むくみやすい、古傷がうずくなどの症状が起こる。気圧の影響を体がコントロール出来ず、痛みや痺れ、気怠さなどの症状が起こる。まあ、そういうことである。
(気象病のメカニズム)
 この気圧変化を感じ取り脳に伝達するセンサーが、耳の奥の「内耳」である。内耳を満たすリンパ液の循環が悪化すると、気圧変化に敏感になって自律神経が乱れやすい。だから内耳の血流をよくする「くるくる耳マッサージ」が効果的なんだという。なるほどね。実際確かに効果はあるような気がする。空気の圧力なんて普段は全然感じてないわけだが、実際には10ヘクトパスカル気圧が低下すると、1平方当たり空気の重さは100キロ近く減少するという。そんな圧力に人体は対応して、何も感じないように出来ているのである。
(梅雨時の気象病)
 特に梅雨時は雨が多いだけでなく、急に湿度が高くなり「高温多湿」な日本の夏になる。体が適応できない人も多くなるはずだ。そんな時に「気象病」と認識するだけでも意味がある。耳のマッサージなどを知ってると役立つと思って書いておく次第。今回の記事は東京新聞6月15日付「梅雨つらい頭痛なぜ? 自律神経乱れ血行不良に」の情報を基にしています。
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