尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

震災と動物、東北のアンテナショップ

2011年03月19日 23時18分03秒 |  〃 (震災)
 「最後の授業」のための資料を作っているので、本当は書きたいことがあるんだけど、今日は簡単に。もし時間があったら、今までの卒業式の思い出をもう一本書きます。「書きたいこと」はそれじゃなくて、題名だけ予告すると「現場を責めないということ」というものです。

 コメントをつけてくれる人が出てきました。ありがとうございます。「くま部長さん」は容易に誰だかわかりますが、「しゃけ」さんはだれでしょう。(別に知りたいわけじゃないです。)ほぼ100人くらいが見てくれている感じなんですが、大体は僕の周りの人中心なんだろうと思います。ここまで来たら、どんどん増やしたいな。

 さて、震災も一週間たち、原発の推移が重大ですが、その問題はちょっと別に論じるとして、論議がいろいろ広がってきたようです。まだ行方不明の人が多数いますが、今後は他県(特に西日本)への避難とか財政問題、復興への道筋の問題が大きくなっていくのではないでしょうか。

 そんな中で、阪神大震災のとき大きく問題化した被災動物の問題が今回はあまり報じられていないことに気が付きました。あの大津波ですから、ペットの犠牲のことまで考えていられないのは当然でしょう。でも、たぶんたくさんの犬や猫などが津波の犠牲になったと想像されます。しかし、なんとか生き延びたけど帰るところがない犬はいませんか?また、少しおちついてきたら、ペット・ロスで悲しむ被災者も多数出てくると思います。そんなことも思ってみたけど、少し時間がたったということなのかな。

 今日の東京新聞に、いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」から動物が首都圏に避難したという記事がありました。セイウチ、トド、あざらしが鴨川シーワールドに行ったそうです。カワウソが上野動物園、エトピリカ、ウミガラスが葛西臨海水族園に受け入れられたそうです。こういうニュースはほっとしますね。

 もう一つ、東北地方のアンテナショップが情報交換の場ともなっているというニュースもありました。
 岩手県の「いわて銀河プラザ」が東銀座の歌舞伎座(建て替え中)の道を隔てた真向いにあります。
 宮城県の「ふるさと宮城プラザ」は池袋の駅からサンシャインに行く途中にあります。
 福島県は八重洲にあるらしいけど、行ったことはありません。ちなみに、鶏インフルと新燃岳噴火(その後どうなってるんでしょう?)の宮崎県は新宿駅南口サザンテラスにあります。
 近くに行ったら、応援に行きましょう。おいしそうなものを買うのも支援でしょう。
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卒業生に贈る言葉

2011年03月19日 00時33分13秒 |  〃 (教育問題一般)
 昨日(もう一昨日ですが)は計画停電になり、パソコンからの投稿ができませんでした。
 しかし、パソコンや電灯はまあいいです。問題は暖房でした。昨日は、じゃあ星でも見よう、ジョギングしようなどとは言えない寒さでした。しかし、それって東北の避難所では24時間続いている事態ですよね。
 それを思うと、数時間で復旧するのが、いかに恵まれているか。改めて思った次第です。

 で、卒業式。勤務校は単位制高校です。生徒は3年から6年かけて卒業します。ここ3年間連続で卒業担任です。でも、担任していても教えてない生徒もいれば、担任じゃないけど授業で何回も教えた生徒もいるということがおこります。
 生徒は様々な授業の単位を積み上げて卒業認定を受けるわけで、卒業まで到達したという達成感は今までのどの学校よりも大きい感じがします。
 今までだと、自分の学年じゃない年は思い出に残らないことも多いですが、現在の学校では毎年の思い出がかなり濃いですね。

 今年は卒業式に先立ち、黙祷から始まりました。自分が提案したのですが、やはり今年の卒業生には一週間前の大震災が大きい意味を持っていると思います。そのことを抜きにして、新しい進路を見つけていくということはないだろうと思っています。(もちろん、全日本人が多かれ少なかれそうなんですが。)

 僕がよく書く言葉

 ≪泣く人とともに泣き、笑う人とともに笑いなさい
 これは新約聖書のパウロの言葉だそうですが、遠藤周作の本で読みました。 

 アメリカの難聴者が書いたという詩も書くことがあります。 訳もある。
Don’t walk in front of me    私の前を歩かないで
I may not follow         ついていけないかもしれないから
Don’t walk behind me       私の後ろを歩かないで
I may not lead          引っ張ってあげられないかもしれないから
Walk beside me          一緒に歩いて欲しいの
And just be my friend       そして ともだちになって 

 前任校の夜間定時制の生徒の答辞もぜひ紹介しておきたいと思います。(一部だけ)
 境遇が似ているので、現任校の生徒にも通じると思います。

 四年間の学校生活の中では、先生方に温かい目で見守ってもらい、ぬるま湯につかっていたと思いますが、昼間一生懸命働きながら学校へ通ったことは私達にとってキツイことだったと思います。それを乗り越えてきた力は、これからの私たちを支えていってくれると思います。この定時制に通ったそれぞれの年月はかけがえのない大切なものになったと思います。

 この四年間で学んだことを活かしながら、自分達の道に悔いのないよう歩いていきたいと思います。わたしがまなんだことは、寄り道や遠回りは悪いことではないということです
 一緒に卒業したいやつがいました。残念ながらむりだったけれど、これからも仲良しでいたいと思います。今年卒業できずに留年したり転校した人たちも、来年はきっと卒業できると信じています 
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