草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

桜草植え替え途中

2009-01-24 | さくらそう栽培記録〜2011年
さくらそうの昨年育てていた鉢から株を抜き取って土を落とす作業が、品種名のあるものは全て終わりました。
画像のように、芽を仮に埋め戻してある状態です。

数が増えなかったり、増えても小さな芽ばかりだったりして、がっかりしてしまう品種もありましたが、昨年までは開花する大きさの芽はできるもののあまり増えなかった‘富士の雪’が増えていたり、毎年良く増える‘赤蜻蛉’‘南京小桜’‘花車’‘雪車’等が今年も大きな芽が多く増えていた事など、嬉しいこともありました。
大きな芽が多く増える品種は、作業していて楽しい気分になります。

栽培家の方がよく言われていることですが、芽の形や大きさには品種によって思いのほか違いが大きいようです。
私は記憶力が良くないので、その時は特徴的だなぁと気づいても、後になるとすっかり忘れてしまう事も多いのですが・・・

これから植え付けに取りかかります。
一昨年から少しずつ試していたのですが、今年から大部分の用土を市販の草花用培養土に切り替えるつもりなので、土を混ぜ合わせて準備する手間は省けました。

昨年までに芽をお送りした方と昨年お約束した方には余剰品種リストのメールを送りました。
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栽培の歴史は難しい

2009-01-24 | ひとりごと
さくらそうの栽培の歴史は長いというのが定説です。
では一体いつ頃から栽培が始まったのか、という事はおそらく特定するのは難しいでしょう。
野山に綺麗に咲いていたので持って帰って自分の家に植えた人がいても、歴史上の有名な人物でなければ記録には残らないと思われるからです。

そうなると記録に残っているうちで最も古いのはいつか、ということが桜草栽培史に興味を持った人々の研究対象になると思われます。
我が家にあるさくらそうの栽培書や品種図鑑のような書籍では、数十年前に出版された本と比較的近年出版された本のどちらにも、江戸時代から栽培が始まったとの記載があります。
それらを参考に私のHPのさくらそうのページでも、栽培の歴史についてごく簡単に触れていました。
ところが、それよりも古い時代から栽培されていたという説があるようです(ただし、品種改良が始まったのは江戸時代という説が依然として有力なようです)。
ドラ○もんの世界ではないので、ちょっと昔へ行って確かめてくると言うわけにはいかず、たださくらそうが好きで栽培している私には確かめる術がありませんので、栽培の歴史のページを削除しました。

今後の研究により、さらに詳しい事が判明するかもしれません。
桜草栽培の歴史に触れておられるwebサイトはいくつもありますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧下さい。
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さくらそうと人との関わり

2009-01-23 | ひとりごと
私はさくらそうを栽培し、ホームページやブログを作るうちに、多くの方々と知り合うことができました。
そしてここ数年間、芽を譲って頂ける機会に恵まれたり、我が家で余った芽をお送りしたりするようになりました。

植物の栽培は一人でも十分に楽しめる趣味ですが、知人との交流によってさらに知識が深まり、栽培上手に近づけるのではないかと、植物の栽培を趣味として10年以上経った最近になってようやく気づきました。
また、知り合いに芽を譲ると、コンピュータのデータをバックアップするのと同じように、自分が病気になったり災害にあったりして品種を失っても、再び入手できる可能性が高くなるかもしれません。

考えてみると、畑の隅や田んぼの畦、手入れの行き届いた山林などによく生えるものなど、人間との関わりの深さが感じられる植物はあるものの、多くは人の手が入らない場所で生きている野生の植物とは違い、人が実生や選抜をして作り出した園芸植物は、栽培する人がいなければやがては絶えてしまうことでしょう。
人為的に改良していなくても、野生種のサクラソウに品種名が付いているもののように、自生地で人間が見出したものも同じように考えられます。
一度絶種してしまうと、もうその品種は世の中に記録しか存在しなくなりますが、栽培する人の数が増えれば、それだけ多くの品種が後の世に残る可能性が高くなるのではないでしょうか。

我が家では昨年から、もともと駐車スペースだった場所にも鉢を置くようになりました。
道路に面しているため、開花中に作業しているときなどに、通りすがりの方から声をかけて頂いた事が何度かあり、数人の方には苗をお譲りしました。
近所ではさくらそうを栽培しておられる方をほとんど見かけないため、もはや忘れ去られかけた植物なのではないかと思っていましたが、そうでもないようです。
今年も丈夫で良く増えるものを何品種か選んでポットを用意しておこうと考えています。

そうして何人かの方と話をしていて気がついたのですが、さくらそうをご自身で栽培していなくても知っている方は皆さん「日本桜草」と呼んでおられました。
この呼び名は、野生のサクラソウが日本以外の国にも自生していることや、クリンソウの学名などから、否定的な意見もあるようです。
私の個人的な意見ですが、さくらそうの品種のほとんどが日本で品種改良され、栽培が続けられてきた歴史があると考えられるので、栽培品種群の総称として「日本桜草」と呼んでも良いのかなと思います。

でも、私はいい加減な性格なので、何でも各自が好きな名前で呼べばよいのでは?とも考えています。
私は平仮名の「さくらそう」という名前が、この花の繊細で柔らかな美しさに似合っているように感じられて好きなので、このブログでは良く使っています。
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さくらそうの品種名

2009-01-22 | ひとりごと
9日の記事にも品種名について私が思うことを記し、また以前にも同じようなことを記したこともありますが、もう少し続けてみたいと思います。
考え方が違う方は大勢おられると思いますが、現時点での私の独り言としてご覧ください。

苗を入手して開花時期を迎えると、ラベルの品種名が違っているのではないかと思える花に出くわすことがあります。
私の経験では、購入したものは1~3割ほどの確率で名前違いが疑われるものがありました。

私は品種名が合っているのかどうかの判断をするのに、書籍に掲載された写真及び解説文、web上で見ることのできる画像、展示会で見た花、などを参考にしました。
まず、花の色や形が明らかに異なっているものは、容易に品種違いと判断できます。
難しいのは色や形に似たようなところがある場合で、写真や画像は色が違って見えることがあり、さくらそうは生き物なので生育状況によって花の形や大きさが変わることも珍しくありません。
私のホームページに掲載した品種名は、疑わしいものは品種名不明としましたが、まだ間違っているものがあるのかもしれません。

○ここから先は私の憶測です。
栽培に長い歴史のあるさくらそうには、古くから伝わるとされている品種も少なくありません。
現代まで受け継がれてくる間にどこかで名前が変わってしまい、同じ花に2つ以上の品種名が付いている場合や、逆に同じ品種名が2つ以上の違った花に命名されている可能性もあるかもしれません。
あるいは同じ花でも、言葉の方言のように地域によって品種名に違いがあるということも想像できます。
もしそうだとすると、離れた地域の情報を得ることが容易ではなかった昔には問題とならなかった事が、現代のように書籍やwebなどにより、どこにいても同じ情報が入手できる時代になったことで表面化したとも言えるのではないかと思います。
このことは桜草に限らず、世の中の多くの事柄にも当てはまるかも知れません。

さくらそうに関する書籍を見ていると、品種の解説文に「別の○○という名前のものも同じ」、などと指摘されている花が多く見られます。
品種によっては同品種とされている名前が3つも4つも記載されている場合もあり、同じ花がそれほど多くの名前で呼ばれたのかと驚くとともに、その全てが本当に間違いなく同じ花なのかという疑問も浮かびます。
もっとも、桜草に詳しい方々が長い時間をかけて検討をされた結果でしょうから、経験も知識も浅い私などが心配する必要はないのでしょう。

1つの品種に複数の名前が存在するのは、ややこしい事ではありますが、それぞれの名前には、その花がその品種名で栽培されてきた歴史があると思うので、どの名前も受け継いで大切にしていくのが良いように私は考えます。
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私とさくらそう

2009-01-21 | ひとりごと
さくらそう(日本桜草)は、栽培している人が多い植物とは言えませんが、愛好家の方々によって作られている会が各地にあり、開花時期には植物園や公園などで展示会も催されています。

私はさくらそうを自分で栽培するのも好きですが、花を見るのも好きなので、ほぼ毎年どこかへ見に行っています。
展示会で見ることができる鉢は、1鉢に植えられた4~5株の花茎の長さやそれぞれの花茎に咲いた花数などが揃っているなど、自分の鉢とは出来映えが全く違うものですし、自分が今まで見たことの無い品種も少なからずあるので、勉強になります。

ところで、花の大きさや咲き方、1本の花茎に咲く花の数などは、その品種が持っている性質だけではなく、鉢の置き場所や水やり、施肥、用土など栽培の状況によっても変わるようです。
これらのことは、植え替え時に目にすることになる芽の大きさや数、栽培中に見られる葉の大きさなどからも判断することができますが、やはり花に最もはっきりと現れるようです。

どうしても自分で栽培した花を見るときには、前年の自分の栽培はどうだったかという観点から見てしまいます。
花を見て楽しむことと、栽培結果の判断と、両方を切り替えて見ることができれば良いのですが、それは難しいもので私にはまだできないようです。

咲いた花を見て、栽培方法をそれ以上変える必要が無いという状態に到達できれば良いのでしょうが、まだまだそこに至る道のりは長いようで、まだ入り口でうろうろしているような私かなと思います。
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さくらそうの肥料と用土

2009-01-21 | さくらそう栽培記録〜2011年
さくらそう(日本桜草)は、肥料を施すと葉が大きく育ち、翌年の芽の出来具合にも影響が出るようです。
これまでの我が家での肥料の施し方と芽の増え方や開花について振り返ってみます。

我が家でさくらそうの栽培を始めた頃は、追肥を一切施しませんでした。
ホームセンターで購入した培養土や、小粒の赤玉土と腐葉土を混ぜ合わせた用土を使っており、培養土には元肥が入っていたかもしれませんが、葉の大きさなどから判断すると殆ど入っていなかったように思えます。
腐葉土の方はごく微量の肥料分は含まれているようですが、肥料を施すのと比べると微々たるものと考えられます。
そうして栽培した結果は、芽の数は少しずつ増えたものの、開花する芽が少なかったです。

その後、さくらそうの栽培書を入手し、花後に数回液体肥料を施すようになりました。
この頃には用土も、小粒の赤玉土、腐葉土、小粒の軽石、くん炭を混ぜて使っていました。
赤玉土はふるいにかけて微塵と細粒を抜いて使っていましたが、安売り品の土を使ったためか3~4割くらい減ってしまうこと、微塵が混ざったものと比較してみても芽の大きさや数に大きな違いが見られなかったことから、何年かでふるいにかけずにそのまま使うように変えました。
そして肥料も葉が伸びてきてから蕾が見えるまでの間にも2回ほど薄めの液体肥料を施したところ、開花時期に葉が大きくなるほか、翌年の芽が良く増えるようになって開花する芽の数も多くなり、肥料の効果を実感しました。

次に花後の施肥回数を毎週1回に増やしました。
すると葉の色が濃く、硬くて手触りがゴワゴワした感じになる株がちらほら現れるようになりました。
肥料過多かと思い、そのような葉の見られた鉢には施肥を1~2回中止しましたが、葉の枯れる時期や翌年の芽の大きさや数には異常はありませんでした。

一昨年からは、開花前の施肥も花後と同様に肥料の容器に記載されている標準的な草花と同じ濃度で、葉の大きさや色の様子を見ながら回数多く施す場合は蕾に色が見える頃までにしました。
花後は1~2週に1回施していますが、葉の色が濃く硬くなる現象はいくつかの鉢に見られます。
未開花株には葉が伸びてきてから枯れ始めるまで1~2週に1回施し続けていますが、翌年の芽が大きく育つように感じています。

そして花後に1ヶ月程度効果が持続する2~3mmほどの粒状の化成肥料を花後1回施す方法も試していて、あと数年比較を続けたいと考えていますが、液肥を施し続けるのに近い結果も出ています。
しかし、何か問題がおきた時に液肥ならそれ以降施さなければ良いのですが、粒状の肥料の場合は取り除くのが難しい場合があるという欠点があります。

さくらそうの展示会で苗を購入したりすると、栽培についての説明が書かれた紙を頂ける事が多いですが、私が入手したものはほとんど、花後の施肥は2~3回とされています。
私は用土に元肥を混ぜないので、その分だけ追肥が多く必要になるようです。
展示されている鉢を見ると、葉が大きく育っているものが極めて多く、用土に混ぜる元肥もしくは芽出し後の追肥により、しっかり施肥されている様子が伺えます。
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さくらそうの用土いろいろ

2009-01-21 | さくらそう栽培記録〜2011年
さくらそう(日本桜草)は、増し土をする場合に備えて他の植物よりも鉢の縁までの余裕を多くとって植え付けるので、植え付け時に使う用土は若干少なめになりますが、それでも鉢数が増えてくると大量の用土が必要になります。
そこで昨年は芽の数が多い品種の鉢に、一度他の植物を栽培した古土に堆肥を混ぜたものを使ってみました。

その結果はどうだったのかと芽の様子を見てみると、新しく購入した用土、古土ともに芽の成長は変わらないように見えました。
いろいろな植物に使っていた用土を集めたものなので、小粒の赤玉土と腐葉土、中粒の赤玉土と腐葉土、赤玉土と鹿沼土と腐葉土、鹿沼土と小粒の軽石と桐生砂や富士砂、市販の草花・野菜用培養土、など各種ありましたが、どれも芽の状態に目立った違いはありませんでした。

桜草に限ったことではありませんが、鉢植えは水はけが良い用土で水切れさせないように水やりすることで、水生植物などを除けばほとんどの植物が順調に育つのではないかと私は考えています。
しかし、一日中水やりをしている訳にはいきませんので、用土の配合を工夫して水もちを良くし、例えば朝水やりしたら夕方まで水が切れないようにしたりします。
水やりの頻度や時間、水の量、鉢の置き場の環境、品種の違いなどによっても、用土に求められる性質は変わってくるので、どんな用土が最適なのか探ることも、栽培の楽しみであり悩みの種でもあると言えるでしょう。

ただ、桜草は少々水はけが悪い土でも育ちますし、夏には日除けの下で栽培すると良いと言われていますが、私のように日当たりの良い場所に置きっぱなしでも翌年開花する芽ができています。
そう考えると桜草は、環境や栽培管理の違いに適応しやすく、あまり難しく考えなくても育てられる花かなと感じています。
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まだ落葉せずに

2009-01-19 | その他趣味いろいろ

近所の公園を歩いていると、夕方で薄暗い中にかなり遠くからでも目立つ黄色い葉が見えました。
近づいてみると、黄色く色づいた山吹の葉がまだ落葉せずに残っていたものでした。
ほとんどの葉は落ちていますが、ところどころに残っていました。
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桜草植え替え作業中

2009-01-18 | さくらそう栽培記録〜2011年
私はさくらそうを一昨年までは1品種ずつ植え替え、昨年は1品種2鉢ずつ植え付け全品種が終わったあとに残りの芽を植え付け、という方法をとりました。
いずれにしても、全品種でどのくらいの数の芽があるのかが途中ではわからず、鉢が足りなくなってしまったり、余ってしまったりしていました。

そこで今年は、まず鉢から抜いて土の中から株を取り出してだいたいの芽の数を数え、目立った病虫害が無ければ1品種1鉢、異常があれば状態によって数鉢に分けて埋め戻しておき、全ての品種の芽の数が分かってから新しい用土で植えつける方法を試しています。
昨日と今日で、芽の数を数える作業のおよそ3分の2が終わりました。

ネグサレセンチュウやネコブセンチュウによる被害が疑われる株の数は多いものの、昨年も同じような感じだったので、昨年までの数年間のように被害が拡大していて困ったなぁという感じではありません。
ひどい根腐れ状態でも、大きな芽が数多くできているものもあって、何だか不思議なものです。

開花期に購入して翌年の植え替え時から毎年根腐れが見られていた品種に、根腐れ症状が全く見当たらないものが1鉢ありました。
根の傷み具合が少ないものを集めて植えていたのが良かったのかなと思っています。

根腐れが起こっている鉢の中でも、数ミリ程度のごく小さな芽の根は腐っていない場合があります。
そのような芽だけを分けて植えておけば、根腐れの無い芽が得られるのかもと考えています。
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さくらそうの根腐れ?

2009-01-17 | さくらそう栽培記録〜2011年
さくらそう(日本桜草)を植え替える時期には、前年植え付けた芽(根茎)に付いていた古い根はすっかり枯れています。
ところが、画像のように新しい芽に近い位置の根茎から伸びた根の一部が黒く枯れて(腐って?)いるものもあります。

根が枯れたり腐ったりする原因は、ネグサレセンチュウによる被害や水のやり過ぎなどによる根腐れなどが考えられます。
このような状態の株を植えると翌年も同じかそれ以上にひどい状態になっている場合が多いこと、同じように育てていてもこのような症状が全く現れない株もあることから、水のやり過ぎよりはセンチュウによる被害の可能性が高いのではないかと思っています。

我が家では栽培を始めた当初は全く見られず、5年くらい前から毎年少しずつ増えてきたように思います。
また、購入したばかりの苗でも同じ状態になっているものも稀にありました。
私は被害が著しくて白い根が極端に少ない株は植え付けずに処分し、白い根が多い株は黒く枯れた根を取り除いて植えていますが、少しでも被害の出ている株は全て処分してしまった方が良いのかもしれません。

センチュウ用の殺虫剤が園芸店やホームセンターで販売されており、使用してみるとある程度の効果があるように感じました。
ただ、私はアブラムシ用なども含めて殺虫剤を使用した鉢の近くにいると、動悸がする、気分が悪くなるなどの症状が現れるようになったので、昨年からは使っていません。
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